陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

旧居留地異人館カフェ

2022年09月02日 | slow gourmet

神戸・旧居留地にある異人館のレストラン&カフェ。
国の需要文化財に指定されいるお店である。
第一楼でランチを楽しんだ後はこちらで打ち合わせ。

さて、話は飛ぶが喫茶店文化が廃れて久しい。
私の学生時代は色んな喫茶店をはしごしては
その店のマッチを蒐集していたものだ。
純喫茶なんて当たり前にあった時代である。
個人経営の特色のある店がいっぱいあった。

ところが今は純喫茶なんて看板はほとんど
見かねない。たとえあっても、それはもう
昭和の遺物のような看板である。おそらく
大手チェーンのファスト喫茶店などが出始めて
巷の昔ながらの喫茶店は廃れていったように思う。

150円で喫茶店を利用できるのなら
個人経営の店は全く競争力を持てない。
今は喫茶店も二極化しているように思う。
大手チェーンのローコスト喫茶店と、このような
ややアッパーな喫茶店と。しかしこの店も
大手の経営である。もう個人が特色のある喫茶店を
経営できる時代は終わったのかもしれない。
寂しいがこれが時代の流れというものなのだろう。

昔、阪急六甲に「ん」という喫茶店があった。
1970年代の時代、確かコーヒーが1杯500円だった。
とても手が出せる値段ではなかった。今はホテルを含め
ラグジャリ―な喫茶店なら、コーヒーの値段は大体
1杯600円から1000円はするだろう。打合せなど喫茶店で
ゆったりと過ごすなら、もうそれ位はかかるのが
当たり前なのである。だからという訳ではないが
昔に比べて喫茶店を利用することはほとんど無い。
大手チェーンが市場を独占するたびに、文化的価値と
多様性は失われてゆくのだ。便利と安さを引き換えに。



■TOOTH TOOTH maison 15th
神戸市中央区浪花町15 旧神戸居留地十五番館
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