台風十五号は東海地方に大きな被害をもたらして
温帯低気圧になりました。亡くなった方も。
被害に遭われた皆さまにはお悔やみとお見舞いを
申し上げます。
さて関西も警報が出るのかと天気予報を注視して
おりましたが、予想に反して晴れておりました。
句会も中止にならず予定通り行えました。
この時期、あちこちで曼珠沙華が咲いていますね。
正に彼岸花というにふさわしい旬の花です。
吟行でもこの曼珠沙華を見つけました。ぜひとも
この季題を詠んで下さいと言ったら、何人かの
俳人がしっかりと素直に詠んでくれました。
この花は世代によって抱くイメージが全然違います。
最近は鑑賞用の品種も現れて、もう紅色だけでは
なくなりました。街中では白いものもよく見かけます。
私はやはり世代的には「死人花(しびとばな)」の
イメージが強く残ってます。この花は実に異名が多く
幽霊花とも捨子花、そして狐花、狐の嫁子など、もう
散々たるものです。しかも有毒と来ている。
悪いことなどしていないのに、何でここまでそう
呼ばれなくてはならないのか?これは人間界が
仕組んだ冤罪だと言っているかもしれません。
ここまで言われたらさすがに同情したくなります。
でもやはり部屋に活けることは逡巡してしまいます。
曼珠沙華ちゃん、ここはひとつこらえてつかあさい。
まあそれも人気の証ということですから。知らんけど笑。
緋の色は不条理のいろ曼珠沙華