「ユリゴコロ」で衝撃パンチを食らった沼田まほかる。
続いて選んだ「猫鳴り」は表紙のネコが微妙に変だったから。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/f9/a7e5e13f9c0942d56a17666449ee8d05.jpg)
20年を生き抜いた猫の「モン」の生きざまと死にざまは圧巻です。
この世に来たからにはと、捨て子猫の「モン」は何があっても生きることをあきらめない。
一方、生来弱かった子猫の「ペンギン」はあっさりあの世に戻ってしまうが、
それでも懸命に生きて、世話をした父子親子になんらかの温かい感情を確かに残していったと思う。
そして老猫になった「モン」は、迫りくる死にあたふたする老人に、こうやって命を全うするのさと悟らせてくれる。
与えられた命を精いっぱい生きることはなんと素晴らしいのだろう。
そりゃあ動物に比べて人間は、悩みや乗り越えなければならないことが
たくさんあってネコより大変かもしれないけど。
たぶん、あの世からみたこの世はよほど恐ろしいところかもしれない。
あの世を死んでこの世に生まれることはどれほど恐ろしい事だろう。
それでも生まれてきたネコや人間たち。
ひとつひとつのエピソードをこぼさず語りたくなる、沼田さんの表現力に恐れ入った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyos.gif)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/niwatori.gif)
3つの部からなるがすべての部が存在感があり一つでも充分素晴らしく、だけど前の2つがあってこその第3部でもある。
第1部
捨てても捨てても、雨にぬれても泥まみれになっても傷を負っても
戻ってくる「生存本能」が強い子猫「モン」に、
40歳にして初妊娠初流産し喪失感に覆われている信枝の心が揺れる。
第2部
母親の絶対的愛を当たり前のように受ける乳幼児に殺意を抱く父子家庭の中学生行雄は、
「ブラックホール」という「絶望」から抜け出ようとあがく。
あっさりあの世へ旅立ってしまったが、か弱い子猫「ペンギン」の存在が印象的。
第3部
信枝はすでにこの世を去り、夫の藤治は仕事を引退して老猫「モン」と二人暮らし。
「モン」はしばしば体調を崩すようになり、動物病院に駆け込む藤治の不安は膨らむ。
続いて選んだ「猫鳴り」は表紙のネコが微妙に変だったから。
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20年を生き抜いた猫の「モン」の生きざまと死にざまは圧巻です。
この世に来たからにはと、捨て子猫の「モン」は何があっても生きることをあきらめない。
一方、生来弱かった子猫の「ペンギン」はあっさりあの世に戻ってしまうが、
それでも懸命に生きて、世話をした父子親子になんらかの温かい感情を確かに残していったと思う。
そして老猫になった「モン」は、迫りくる死にあたふたする老人に、こうやって命を全うするのさと悟らせてくれる。
与えられた命を精いっぱい生きることはなんと素晴らしいのだろう。
そりゃあ動物に比べて人間は、悩みや乗り越えなければならないことが
たくさんあってネコより大変かもしれないけど。
たぶん、あの世からみたこの世はよほど恐ろしいところかもしれない。
あの世を死んでこの世に生まれることはどれほど恐ろしい事だろう。
それでも生まれてきたネコや人間たち。
ひとつひとつのエピソードをこぼさず語りたくなる、沼田さんの表現力に恐れ入った。
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3つの部からなるがすべての部が存在感があり一つでも充分素晴らしく、だけど前の2つがあってこその第3部でもある。
第1部
捨てても捨てても、雨にぬれても泥まみれになっても傷を負っても
戻ってくる「生存本能」が強い子猫「モン」に、
40歳にして初妊娠初流産し喪失感に覆われている信枝の心が揺れる。
第2部
母親の絶対的愛を当たり前のように受ける乳幼児に殺意を抱く父子家庭の中学生行雄は、
「ブラックホール」という「絶望」から抜け出ようとあがく。
あっさりあの世へ旅立ってしまったが、か弱い子猫「ペンギン」の存在が印象的。
第3部
信枝はすでにこの世を去り、夫の藤治は仕事を引退して老猫「モン」と二人暮らし。
「モン」はしばしば体調を崩すようになり、動物病院に駆け込む藤治の不安は膨らむ。
「ユリゴコロ」からトライしてみようか?
こちらの方が短編集のようで読みやすいかな?
こういう迷いは楽しいです♪
面白そうですね☆
「あの世からみたこの世はよほど恐ろしいところ」
そうかもしれませんね。
そうあってはほしくないけど(汗
うん。
やっぱり読みたい♪
猫鳴りは「若いもん」には書けない文章だと思います。(笑)
どちらも読んでみてください。
ユリゴコロみたいに怖くないので安心して読めます。
登場人物がそれぞれに魅力的でした。
即、再読した作品。