漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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めまいの漢方対策

2009-02-05 | 漢方的話題
不思議なもので、薬局にいると同じような症状の人が続くことがあります。
そしてここ数日は、「めまい」の訴えでした。

おそらく天候に左右される症状なのでしょう。

このところ、強い風と雨が続きました。
漢方医学用語でいえば「風湿(ふうしつ)の邪(じゃ)」です。
この場合、
もともとバリアの力が弱く(衛気虚)、水代謝がよくない(痰湿)タイプの人は、
このような気候の変動が激しいと、体調を一定に保てず
「風湿の邪」をまともに受けてしまいます。

「湿(しつ)」症状の特徴は、ず~んと重だるくて停滞しやすいのですが、
「風(ふう)」症状の特徴は、部位が動きまわったり、体の上部にあらわれやすいことです。
したがって風と湿が一緒になると、めまいや吐き気という症状になりやすわけです。

西洋医学では、「メニエル症候群」と読んだりして、
利尿作用のある新薬で「水はけ」を良くしますが、
漢方薬でも「半夏白朮天麻湯」などを利用します。
穏やかに作用して無理やり利尿しないので、
血圧が下がりやすい女性でも安心です。
頭部の閉塞感とかこもった感じが楽になると言われます。
気がついたらすぐ服用すれば、一服で軽くなることもあります。

立春を過ぎて、三寒四温で気候の変動も激しくなってきます。
漢方薬をうまく利用して快適にお過ごしください。

漢方の空間ファインエンドー薬局
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