漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

花粉症漢方的対策・養生

2009-02-06 | アレルギー・花粉症・鼻炎・咳
そろそろ杉花粉の飛散が言われる頃となりました。
皆さんはどんな体調でしょうか?

環境省花粉観測システム(はなこさん)

今日の薬局も、
「キター!」と
漢方薬を求める方がいらっしゃいました。
この時期は、桂枝加黄耆湯や衛益顆粒が人気です。
(漢方薬を買い求める場合は薬局でよく相談してから決めてください)


花粉対策の日常を思いつくだけ書いてみます。

花粉症の症状が発現したら花粉を避けること。とりあえずこれに勝るものはありません。
マスク、メガネ、帽子、帰宅したら洗顔洗髪。ふとんは掃除機で丁寧に吸い取り、安眠を確保。
洗濯物は室内乾しで、巣ごもりするような生活。もしも出かけるなら海沿いの空気のいいところ。
あるいは海外とか北海道で数か月別荘暮らし・・・(それができれば苦労はない

実は私も花粉のシーズンは苦手です。
その昔は、杉のない地区に住んでいたので花粉症とは無縁でしたが
しかし、千葉に移り住んで5年目にとうとう発症しました。
だけど、まったく症状が現れない年もあったし、花粉量が少なくても症状が強く出る時もあるのです。

どうやら、ふだんからの体調維持が良ければ、症状は軽くなるようです。

やはり秋冬から養生を重ねることですが、今となっては間に合わないのでとりあえず、できることは?

●水はけを良くする養生
むくまないようします。
特に朝は、鼻の粘膜はむくみがちで、そんな敏感な鼻粘膜が花粉などの刺激を受けたとたん、
くしゃみとともに堰を切ったように停滞していた水分があふれ出て鼻水が止まらなくなります。

●胃腸を丈夫に
冷え易い人、通年アレルギー性鼻炎という人は、
身体のエネルギーの源である食べ物を吸収するところ即ち胃腸の機能が弱っていることが多いようです。

そこで、
・良く噛んで食べる
・夕食はやや軽めに済ます
・夜食の禁止
・水ものや生もの冷たいものを食べ過ぎないこと
・脂っこいもの、甘いもの、味が濃いものも水はけが悪くなるので控え目に

●粘膜を傷めることはもちろんご法度
タバコ、酒類は悪化します。
睡眠不足厳禁:睡眠が不足するとお肌が荒れるように粘膜も潤いを失います。
目が充血したりかゆくなる人は、しっかり睡眠を確保しましょう。

漢方の空間ファインエンドー薬局

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
頭が少し活性化し始めました。 (mi-ha-)
2009-02-06 19:01:04
花粉症には やはり漢方薬かな?

陳列棚には新薬に混じって漢方薬もあるので、やくさんのブログを教科書に処方を考えてみます。

血が少し騒ぎだしたかも

これからもお願い
返信する
mi-ha-さん、こちらこそ (やく)
2009-02-07 19:24:02
そう言ってくださると私も一層やる気が出てきました。
mi-ha-さんの豊富な経験も私にとっては貴重で、教えられることが多いです。
これからもよろしく。
返信する

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