漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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秋は悲しい気持ちになりやすいので、肺力を養うこと

2020-10-07 | 秋の養生法

自然や人間のあらゆるものを5つに分類した中医学の「五行学説」によれば、

秋の気持ちは「悲」。

悲しみすぎると「肺」を傷つけ、免疫力が低下すると言っています。

秋は、自分だけが悲しいのではなく多くの人がそんな気持ちになりやすく、

そしてそれを何とかしようと戒めた学問まであることを知れば、気持ちが楽になりますね。

中医学でいう「肺」とは、
肺呼吸、皮膚呼吸、汗腺を調節して体温の調節、体内の体液の全身への散布と排泄、そして免疫機能、臭覚までをつかさどっている部分です。

考えてみれば肺も皮膚も鼻やのどや腸の粘膜も、つながっている一つの面ですよね。

たとえば、ぜんそく、花粉症、アトピー性皮膚炎は、西洋医学では呼吸器科、耳鼻科、皮膚科ですが、中医学ではすべて「肺」の疾患で、実際そのような漢方対策で改善するのですから、中医学の、体全体をみて考察することは大切だと思います。

さて、悲しみ対策ですが、
気持ちを強く持つためにも体力、特に肺の力が充実していることが必須です。

深呼吸したり、ウォーキングやランニング、水泳などで肺を鍛えることもよいでしょう。

肺系を養う漢方薬としては、衛益顆粒、麦味参顆粒、参茸丸、補中益気湯、八仙丸などがありますが、体質によって用いる漢方薬が異なりますのでよくご相談ください。

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