漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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高田大介著「図書館の魔女・烏の伝言」言葉が十分でなくても用件は伝わり信頼は育まれる

2017-01-23 | 
ちなみに伝言は「つてごと」と読む。
前篇といっても充分長編だった「図書館の魔女」の続編だが
あのキリヒトが登場しない、にもかかわらず読みだしたら止まらない面白さ。
ふたご座の彼がちょっとイカした役回りで登場し、
後半キリヒトなみに強い輩も現れて、こりゃ先々キリヒトと対決するのか?
いったいこの先どうなることやら、これだけ長い物語を楽しんだ後にも関わらず期待は膨らむばかりです。


高田氏の文章はこれでもかというほど言葉をふんだんに使っている。
細かく書き込まれすぎてイメージがついていかない場面さえある。

だが、この物語に登場する人々は、文字が読めなかったり、文章の組み立てがうまくいかなかったり、
話しても訛りがひどくて詳細に伝わらなかったり、さらには人と烏だったり犬だったりと、様々な言葉の壁がある。
そんな条件下でも用件は伝わり、信頼感さえ育まれる面白さを、高田氏は描いているのだ。

漢字の読みがわからなかったり言い回しが細かすぎたりして飛ばして読みそうになる
が、妙に細かいところに謎解きのヒントがあるので、じっくり読むべきです。
結局二度読みして、さらに感動しました。

シリーズ第三弾は「図書館の魔女・霆(はたた)ける塔」だそうです(Now Writing)
とうとう題名から難しい言葉登場、はたたけるってなんだ!?

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