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冬至にまつわる漢方処方「二至丸」肝腎陰虚

2021-12-21 | 婦人科・嚢腫・筋腫・更年期

明日は冬至。そこで冬至と夏至にまつわる処方「二至丸」について

冬至のころに熟すトウネズミモチの実「女貞子(じょていし)」と、夏至のころに育つタカサブロウおよびアメリカタカサブロウの全草「旱蓮草(かんれんそう)」を配合しているので「二至」の名があり、肝腎陰虚状態を滋腎養肝して、烏髪明目に用いられます。

肝腎陰虚つまり肝腎の精血が不足すると、膝や腰が弱り、頭がふらついたり、目のかすみや不眠多夢、早期の白髪などが起こりがち。

肝腎陰虚は女性の更年期ごろに陥りやすい状態で、のぼせ、ほてり、イライラ、眠りが浅い、など微妙な更年期症状を、二至丸は穏やかに滋陰して改善してくれるので、中国の婦人科でも頻繁にこの処方が利用されます。女性の老化予防対策にサプリ的に利用するのもいいかもしれませんね。

そのトウネズミモチは案外身近にあり、今頃は上の写真のように黒い実をどっさりつけているのを見ることができます。熟した実は少し苦いがほんのり甘いそうです。

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