漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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更年期でカッと爆発を漢方薬対策で

2009-07-01 | 婦人科・嚢腫・筋腫・更年期
50代女性、
「このところ、気持ちが抑えられずに爆発してしまうの、
 私も漢方をのんだらいいのかも、って思って・・・」

以前、娘さんの生理不順でご相談いただいたこのとある方で、
漢方薬を服用した娘さんはその後とても元気になったそうです。



更年期と呼ばれるころ。
日々、体の衰えを実感し、同時に精神的にも「許容力」みたいなものも小さくなる。
《健全な体に、健全な精神》、体が弱ると気持ちも弱るようです。

「そうなんだ。私、頭がどうかなっちゃうのかと落ち込んだりしたけど、体と気持ちってつながってるのね。」
「だけど夫とか家族は、そんな私に気づこうとしなくて。」
「《ヒステリーじゃない?》とか《ウツでしょ、それ》とか冷たく言うだけで・・・」

人生いろんなステージがあるのでしょうが、
更年期と呼ばれるころは、思春期の次くらいにデリケートな時期なのかもしれません。

それに、そんな更年期は男性にもあります。
なので、お互いに思いやりながら、気づきあうことが必要でしょう。
(と書いてはみるものの、長年夫婦で顔を突き合わせていると、
なかなかそんなやさしい気持ちになるのは難しいけど

     

血虚タイプで現状ではやや熱がこもった状態もあったので、
婦宝当帰膠と加味逍遥散を服用していただきました。

2週間ほど服用された後再度来局
ほてり気味の顔色がやや落ち着き、舌の色も良くなっているようで、
「いいみたい」
と同じ処方を続けていただくことに。

冷えやすく血流が悪化しやすい体質なので、今後、ほてり感が収まってきたら、
処方を変えたほうがよいかもしれません。

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