江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

花火大会

2016-08-18 16:01:19 | 日記
神明社廻り舞台を維持管理するには、お金がかかる、
そこで公演の時にお酒でも売って収益金をそれに回すように提案したら、
いつの間にか地区の祭りになり、
しかも絶えてしまいそうな花火大会をしたいとなった。

花火の火付け役を人形でできないか

お世話になっている松尾さんから電話を受け、
断れる筈がない。
(今回の公演も、彼の一家の協力が無ければ成り立たなかった)

当日花火師と打合せし、
花火を打ち上げる合図のロケット花火に着火するとわかった。
ところがこの花火、噴射の炎が大きいらしい。
人形の糸が燃えるのじゃないかとなった。
試し打ちが1回だけできると言うので、
屋台などが出来上がったところでやってみようとなった。
ところが、5時頃から雨が降り出し、
公演自体危ぶまれる状態に。
幸い6時過ぎには止んだが、
もう試射どころではなかった。
どこにどう仕込まれ、スイッチがどうなっているかも確認できず、
そのまま公演に。

カーテンコールで松尾さんそっくり人形を持って出て、
そのままロケット花火があるだろうと思われるところまで
松尾人形を歩かせ
花火師に声を掛けられ、仕掛けの位置に到着、
ところが、真っ暗。
たまたまケーブルテレビのカメラが入っていて、
その明りで、マッチに火をつける種火の蚊取り線香と
マッチで導火線に火をつけたように見せて
電気で火をつけるそのスイッチは確認できたが、
ロケット花火はどこにあるのか確認できない。
花火師にもう少し離れるように指示されたけれども、
言われるままに動くしかない。

蚊取り線香を人形の手の先においてもらい、
マッチに火をつける。
よし、と地面に火をつけるようにもっていき、
足でスイッチを押す、
一瞬何が起こったか把握できなかった。
パーッと炎が噴き出し、
ロケットは飛んで行った。
そして花火は打ち上がる、
歓声も上がる。

小さな火の粉が手に当たったが、人形は何でもなかった。

低く上がる花火はなかなかの迫力で、
ちょっと見惚れてしまった。



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