江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

舞台が遠い

2009-07-24 23:17:33 | 劇評・他
ここのところ滅多に芝居を見に行かなくなってしまった。
わくわくする、元気をもらったと言う経験がなくなり、却ってエネルギーを
吸い取られる感じがするからだ。

そしてもう一つ、どんなに小さな劇場でも客席から見て舞台が遠くに感ずる
ことが多くなったからかもしれない。

先日知り合いの舞台を見た。
ベテランの知り合いが若手を率いて10周年、その記念の公演だった。
若手が随分上手くなったと思う。
確かにテクニックは付いたと思う。
でも、芝居が届いてこない。
芝居に引き込まれること無く、最後まで他人事だった。
舞台が遠くに感じたのだ。

この感じはこれまでに度々経験してきた事だ。
その度に「舞台に掛けるとはどういうことだろうか」と自問している。

演劇にしろ人形劇にしろ、大衆的な娯楽から離れてしまって久しい。
それは何からきているのだろうか、いつも考えている。
テレビやゲームなど娯楽の対象が多岐に渡るからといわれるが、
それは逃げの言葉にも思える。

いろんなことを考えるが、常に自分に返ってくる。
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