「都鳥」は夏の出し物。
だから年に数回しか遣わないのだが、
これを創って、私の女形の遣い方が、
ガラリと変わった、
私にとってとても大切な踊りである。
糸あやつりの世界では、「三番叟」と「獅子舞」以外の演目は
全部浄瑠璃もので、
踊りも浄瑠璃ものになる。
だから私が「黒髪」を創った時と相前後して
師匠が「雪」を創ったが、
地唄舞はそれらが最初であり、
長唄舞踊では、「都鳥」が多分最初になるだろう。
それだけ舞踊や舞は難しい。
衣裳は遣い終わると脱がし、遣い初めに着せ直す。
役処は旦那を待つお妾さんというところか、
だからちょっと着崩れしているように着せる。
こういう着せ方は、多分他ではないだろう。
それでいて色気が出なければいけない。
この色気というのが、難しい。
最初、襦袢の襟に襟心を入れたが、抜いた。
帯板を入れていたが、それも抜いた。
帯は「だらしな帯」という、すぐに解ける帯の締め方。
出来上がりはほっそりとしていたが、
色気が足りないので、
胴に綿や柔らかい布を巻いて、肉付きを良くした。
肩糸だけ通して、そのまま数日放置し、様子を眺めている。
少し色気が出てきたかな。
でもきっと使っているうちに、気に入らなくなるのだろう。
だから年に数回しか遣わないのだが、
これを創って、私の女形の遣い方が、
ガラリと変わった、
私にとってとても大切な踊りである。
糸あやつりの世界では、「三番叟」と「獅子舞」以外の演目は
全部浄瑠璃もので、
踊りも浄瑠璃ものになる。
だから私が「黒髪」を創った時と相前後して
師匠が「雪」を創ったが、
地唄舞はそれらが最初であり、
長唄舞踊では、「都鳥」が多分最初になるだろう。
それだけ舞踊や舞は難しい。
衣裳は遣い終わると脱がし、遣い初めに着せ直す。
役処は旦那を待つお妾さんというところか、
だからちょっと着崩れしているように着せる。
こういう着せ方は、多分他ではないだろう。
それでいて色気が出なければいけない。
この色気というのが、難しい。
最初、襦袢の襟に襟心を入れたが、抜いた。
帯板を入れていたが、それも抜いた。
帯は「だらしな帯」という、すぐに解ける帯の締め方。
出来上がりはほっそりとしていたが、
色気が足りないので、
胴に綿や柔らかい布を巻いて、肉付きを良くした。
肩糸だけ通して、そのまま数日放置し、様子を眺めている。
少し色気が出てきたかな。
でもきっと使っているうちに、気に入らなくなるのだろう。
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