江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

そっくり人形

2022-01-18 01:10:36 | 人形について
カシラ製作の担当は、かみさん。
役柄を考えて、役者の顔をモデルにすることもある。
たとえば「かみなり」の医者の顔は、三木のり平。
「瞼の母」のおはまは、山田五十鈴。

共演者そっくりに作った最初の作品は「瞼の母」。
原作をちょっと変えてヤクザの親分を出し、
子分を親分そっくりにしたら面白いだろうなと作ったら、
狙い通りになった。

次に作ったのは、大須大道町人祭でデカルコ・マリィとのコラボで。
彼と同じ顔をした人形が対峙したら、どんな世界が生まれるのだろう
実をいうと、やっている人間にはよく判らなかったのだが、
評判は良かったようで、
年々観客数は増えていった。

昨年、浅草21世紀とのコラボ「牡丹燈籠」では、
人形は生者、役者は死者を現わすことにし、
お露、新三郎の出会いのシーンは
役者に彼らの人形を遣わせてみたのだが、
観客の意表を突いたようだった。
そしてシルヴプレとのコラボ。
人形遣いだけでなく彼らも遣うことで
人形と人間との関係がより絡み合い
楽しい舞台が出来上がったようだ。





こういった人形の遣い方は
糸あやつりだからできることなのかもしれない。
まだまだいろんな舞台ができそうな気がする。
さて次はどのような出会いがあるのだろうか。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 矛盾 | トップ | 残念 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

人形について」カテゴリの最新記事