江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

良い子

2014-05-30 23:19:00 | 日記
古い新聞の切り抜きをめくっていて、子供のころを思い出した。
その記事は、学校給食が始まるころの逸話を載せていた。

ある山村で、学校給食を始めるにあたって村長が議会に説明するとき
現金収入はまれだし、物価が1円でも上がれば大騒ぎになる時代、
「パンを食べれば頭がよくなる」と語ったら
一人も反対意見が出なかったというのだ。

そういえば我が家も、味噌汁の中に煮干しが入っていて、
「これを食べれば頭がよくなる」とお袋に言われ
無理やり食べさせられていた。
あの時代は誰もが
「これを食べれば頭がよくなる」と言われながら育った。
今じゃ誰も信じないだろう。
今は「塾に行けば・・・」になるのだろうか。
国内隅々まで大流行りなのを目の当たりにして、
いったい世の中どうなってしまったのだろうと思ってしまったが、
「煮干しを食べれば・・・」と同じと考えると
親の思いはいつの時代も変わらないということになるか。
いやいや、今の子はビタミン剤漬けだと聞いた。
きっと「この薬を飲めば頭がよくなる」と言われているのだろう。
何にしてもあの時代との違いは、お金が相当に掛かるようなったことだ。

「頭がよくなる」と言われるのと同時に
「そんなところに行くと不良になるよ」とも言われた。
対極の言葉。
今は何と言われているのだろうか。

今は大人が煮干しの代わりにサプリメントを飲み続けている。
CMで効果が科学的に証明されたように言っているが、
画面の隅に小さく
「個人の感想です」とある。
煮干しの対極に「不良」があった。
ならばサプリメントの対極には「痴呆」か。
う~ん、からめ捕られすぎてはいないか。
コメント
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