江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

2013-12-09 23:43:53 | 人形について
丸一仙翁一門会に出演してきた。
親方(仙翁師匠のこと)とは10年以上の付合いになるのに、
これほど鳴り物が素晴らしいとは、知らなかった。
気付いたのは、11月1日の上野公園。
今回は舞台袖で観ていたが、聞き惚れてしまった。
何が良いかって、
太鼓のリズムが、腹の内から湧き出てくるように聞こえるのだ。

2年前、ある被災地支援のイベントに出たとき、
メキシコの人が、自らギターを弾きながら歌ったのだが、
この時も腹の中からポップする感じがして、驚いた。
日本人のミュージシャンに感じたことのない感覚だった。

外国の芸をしている人にも言えるが、
日本舞踊なんか見ても、
「肚」次第で面白いものにも、つまらないものにもなる、
そしてつまらないもののほうが多いようだ。

これは自分にも言える。
人形の踊りは、いくら遣い込んだと言っても、
難しい の一言に尽きる。
とりわけ「かっぽれ」のように跳ねる踊りは
肚から踊らないと、面白いものにはならない
と判っているのだが、凡人の悲しさで、
まだまだなのだ。

「腹」、そして「肚」が肝心、
黒く染めないようにしなくっちゃ。


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする