マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『麻布龍土町の窪地』に出合う

2012年05月24日 | 東京散歩

 5月21日(月)に出掛けた六本木でスリバチ=窪地に”出合いました”。

 東京ミッドタウンを出た私たちは、国立新美術館を目指すのに、外苑東通りを進み、「東京ミッドタウン西」の交差点を左折しました。この通り(多分星条旗通り)を真っ直ぐ進めば国立新美術館ですが、幅広い自動車道路と、細い道路の2本が並行して走ります。その狭い方の道を僅かばかり進むと、その道のやや先が凹状になっているのに気が付きました。進むにつれて、広い道路と私たちの歩む道の高低差は大きくなり、私たちは幅広い道を見上げながら歩くこととなり、凹状地は明らかにスリバチである事が分かってきました。地名案内の看板を読むと確か「麻布龍土町」とあったかと思います。

 国立新美術館の帰路、再びこの窪地に佇み、並行して走る2本の道とT字に交わる道筋を眺めると、この道が六本木駅への近道であり、かっては川筋だった道に思えて、この道に入りました。外苑東通りまで300m弱の短い道ですが、小規模ながらモダンな店構えの、入ってみたくなる飲食店が軒を並べています。夜のお値段は高そうですが、1000円前後のランチの看板が色々と目に入ります。ただ今日は都合でここは素通りしましたが、進む左手には「天祖神社」が。我が町にある氏神社と同じ名前の神社も発見、近いうちに再度ここを訪れたいなと思いながら、先の訪問場所へと急いだのでした。

 帰宅して、5月8日のブログに登場した「東京スリバチ地形散歩」を読み返すと、この窪地は六本木の項の「龍土町の窪地」として紹介されていました。
 その部分を登場させます。
 『六本木ヒルズと東京ミッドタウンに挟まれた一角は、かった麻布龍土町と呼ばれていた。尾根筋の表通りよりも若干窪んでいて、路地や木造家屋が点在し、住居を改造した小規模で小粋な飲食店が多く集まる、裏六本木的な場所だ。坂の途中には天祖神社があり、境内の階段で土地の高低差を知ることが出来る。』とあります。この谷筋は笄川(こうがいがわ)の支流が造った谷で、その谷は星条旗通りへと続き、笄川本流や渋谷川と合流し、最後は古川となって東京湾に注いでいた事を知りました。

 本を片手に散策する楽しさとは別に、散策の途上、自分の勘でスリバチだと推定した土地が、帰って来て本を読み、そこが名のある窪地だと知った時の面白さ。今回の美術館巡りではそれを体験しました。
 


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