マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

東へ行くほど日の出は早いか

2019年01月08日 | 地学・天文

 単純に、東へ行くほど日の出時刻は早いと思っていた。しかしそうでは無いことに気付かされることを実際に体験し、漸くある事実に気が付いた。
 今年の元旦、帯広・音更町の息子宅付近で、車道に出て日の出を待っていた。東京の日の出時刻は、毎年自宅マンション屋上から観察していることもあり、6時50分と知っていた。ならば、詳しくは調べてはいないが、東京より経度の高い(より東にある)帯広の日の出時刻はより早いだろうと考えて6時40分から日の出を待っていた。しかし6時50分を過ぎても陽は昇らず、やっと6時58分になって建物の上から光が洩れ始めた。気温が氷点下のなか、カメラに触る素手は感覚が失われそうだった。(注:後日調べると、東京の緯度139.76度で、帯広の緯度143.212度)
 息子宅に戻り、ヤヨイちゃんにそのことを話すと、直ぐにスマホで帯広の日の出時刻を調べてくれた。「お父さん、6時58分ですよ」とのこと。私もスマホに聞けば直ぐに答えてくれることを思い出し「帯広の初日の出は何時か」と声を掛けた。賢いスマホ君は「6時58分」と答えてくれた。

 何故か、の思いを抱きながら帰京し調べた。「元旦の初日の出一覧表」で検索し下の図を見つけた。下図の曲線は日の出時刻が同じ地域を結ぶ、いわば”等高線”、いや”等時線”。下図を見れば東京の方が帯広より日の出時刻が早いのは一目瞭然
 
 

 そのとき初めて悟った。日の出時刻は、日にち・その地点の緯度と経度と標高の4つによって決まって来るはず。その4つの要素の関数なのだ。日にちは元旦に指定してあるからこれは度外視し、標高もこの際無視すれば、元旦の日の出時刻は緯度と経度によって定まってくるはず。このことは中学の理科で習ったことかも知れないし、これを読まれている多くの方はご存知の事かも知れないが、恥ずかしながら私は77歳にして初めて知ったのだった。
 緯度が一定ならば当然”東へ行くほど日の出は早い”は正しい。日本国内を東西に移動するならば緯度の変化はあまりないから、その場合概ね”西へ行くほど日の出は遅い”が正解のはず。東京は既に薄暗くなっているのに沖縄の空がまだ明るいという映像はお馴染みだ。

 以下理屈の駄文を重ねる。
 少し考察を進め、今度は経度を一定にした場合「北に行くほど日の出は遅い」が正しか?と考えたが、さにあらず。冬至付近の日と夏至付近の日では事態が逆転する。元旦を含め冬至付近では緯度が低い(より北に位置する)ほど日の出は遅いのだが、夏至付近では逆転し緯度が低い(北)ほど日の出は早い。経度にあまり差のない銚子と礼文で比較すると、例えば今年の6月22日、銚子の日の出は4時20分だが、遥か北の礼文では3時46分に夜が明ける。
 下記のURLのサイトを利用して秋分の日や春分の日の日の出時刻を調べると、緯度により差異はあまり見られなかった。
   

 



https://keisan.casio.jp/exec/system/1236677229
 これらの原因は、太陽の周りを公転する地球の公転面に対して、地球の自転軸(地軸)が66.6度が傾いているからだと思われる。愚考はこれにて終了。

 


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