マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『北区 古い道とみちしるべ』を読んで

2020年09月03日 | 読書

 2020/8/16のブログで「新たに王子道の道標発見」と題する文章を綴った。ネットでそれについて調べると、その道標について書かれたブログがあり、丁寧なことに参考文献が紹介されていた。『北区 古い道とみちしるべ』(北区教育委員会出版)と『郷土の歴史・文化マップ』がそれで、早速北区の教育委員会へ電話した。するとそれらは北区中央図書館に備えられているとのことだった。
 北区の図書館へは文京区民はオンライン予約が出来ない。最寄りの図書館へ出向き予約して本の到着を待つより、直接中央図書館に行った方が手っ取り早いので、2週間ほど前に出掛けて行った。駒込駅から北区コミュニティバス《愛称名「Kバス」》の「王子・駒込循環コース」を利用した。下車駅の一つに「中央図書館前」があり、至って便利。ここまでの所要時間も20分。予めスマホのメモ帳に書いておいた資料2冊を貸出カウンターに示すと、郷土資料の所へ案内してくれて、資料を取り出してくれた。膨大な資料のあるコーナーで私一人が探したら相当時間を要したと思われる。係りの方には感謝感謝。
 『北区 古い道とみちしるべ』は17ページの薄い冊子だったが、最初のページに北区の江戸時代の道が赤線で書かれ、その当時の“みちしるべ”が番号とともに記されていた(こんなもの、という意味で、最下段に掲載)。一番最後のページには番号の記されたみちしるべの現在地と道標名が一覧表で載っていて、今後そこを訪ねる上で大変便利に作られていた。
 内容は、まずは、道とみちしるべの概説が書かれ、古代の道から中世の道を経て江戸時代の道までが語られている。北区の古い道としては日光御成街道・中山道・十条富士道・王子道・十条板橋道・六阿弥陀道・西新井薬師道などが記されていた。他に日光御成道と中山道を結ぶ道や隅田川沿いの古い道など興味ある事柄が記されていた。いずれ歩いてみたい。今日のブログでは再度王子道に触れたい。
 王子稲荷へお参るするに利用された大きな道は5つ登場する。
 (1)日本橋方面からは中山道を通り、本郷追分からは日光稲荷街道(現在の本郷通り)を行くルート
 (2)下谷や三ノ輪などからだと音無川沿いの道(王子街道と言われている)
 (3)小台などからは六阿弥陀道を経て王子街道に合流するルート
 (4)大宮などからは中山道を経て、旧蓮沼村からは姥ヶ橋を通る道(王子道と呼ばれている)
 (5)大塚方面からは現在の折戸通りを経て都電に沿うように続く道(王子道と呼ばれている)
 以上のうち(4)については次のように記述されている。
 「旧蓮沼村の中山道から分かれて姥ヶ橋を越え、東南に進んで現在の十条駅の南端を通り、さらに進んで王子本町で日光御成街道に合する道筋で、北のほうからの王子稲荷への参詣道だったので、・・・」と。2020/8/13のブログに書いた私の推定と、中山道との分岐点を除けばほぼ同じだ。
   
  


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