A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

「裏武芸フリマ」参加してきました!

2020-07-23 21:18:22 | 居合

 こうしたイベントが大阪でもやっているということ自体は去年くらいに知ったんですが、今回は非常に良い機会ということで参加してきました「裏武芸フリマ」。
 イベントの内容は参加団体の公式twitterをすでにいくつかフォローしていたのでだいたい把握しており、ぜひ参加したいと思っていました。
 というわけで仕事ほっぽりだして行ってきました住之江区。住之江区に行くのはこれが初めてです。
 会場は住之江区総合会館・さざんか会館。
 地図を見る限り駅から徒歩で行ける距離だったんですが、駅の出口の方向を間違えたせいで反対方向に行く、そこから引き返すも会場の場所がわからないといったアクシデントが発生し迷える子羊と化すわたくし。
 そのため会場到着がけっこう遅れてしまい、イベント終了が15時だったので結局滞在時間は2時間弱。もっといろいろやりたかったなあ……。
 会場では試斬体験、西洋剣術、和服の販売などなどが行われていました。
 あとから聞いた話によると、本来なら西洋剣術のスパーリングを行うはずだったのがコロナのせいで中止となったそう。
 次回イベント開催もなかなか難しいようです。
 会場では何点か写真を撮らせていただいたのでここに掲載。

 

 和服の販売を行っていたのは「古今堂 ふだん着物屋」さん。
 正絹の着物や帯、草履など、カラフルなアイテムがたくさんそろっていました。
 「浅花倶楽部」さんでは、ワンコイン試斬体験をやっていたので久し振りに真剣を手に取ることに。
 試斬に使う材料はプールスティックだったんですが、斬りクズが飛び散らないし臭わないし後始末は簡単だしでなかなかいいですねこれ。
 以前試斬をやっていたときには水に浸けた巻藁を使ってたんですが、斬りクズは飛ぶわ夏場は臭うわ捨てるときは重いわで大変でした。
 久し振りの試斬だったのでちゃんと刃筋が通るか心配でしたが、なんとか斬れました。
 試斬の次に、小さくカットしたプールスティックを土台となるプールスティックの上に固定して、それをプラスチック製の刀での抜き打ちで斬って落とすというゲームをやらせていただいたんですが、これがなかなか難しい。
 最初は問題なくできるんですが、徐々にカットしたプールスティックが小さいものに取り替えられていくので、しっかり間合いと打点を意識しないとなかなか当たりません。
 ついついカッコつけようとして片手抜刀からの片手袈裟をやってしまいましたが残念ながら空振り。
 抜き打ちならだいたいできるんですが、的が小さいと袈裟で当てるのはかなり難しいんですよね。
 普段は型稽古がメインなんですが、やはり実際に物を斬るとなると、斬るべきところを正確に斬れるかどうかが問われるのでやはり対象物ありの稽古は必要だよなあ……。
 加えて、使っているのがプラスチック製の刀だったので、無駄な力が入るとすぐしなってしまい的を外しやすくなります。
 これ、わざとしなりやすい道具を使うことで手元から切っ先まで力まずに力を伝達するための稽古ができそう。
 今回のこの稽古は本当に勉強になりました。今後に活かしたいと思います。
 そして「王子練習会」さんの西洋剣術。
 西洋剣術については多少聞きかじった程度の知識しかなかったんですが、今回は実際に装備を見る以外にも、ロングソードを手に取ったり、鎧を着装させて頂いたりといった非常に貴重な経験ができました。

 ロングソードは実際に持ってみると、使い慣れた打刀とは重さも重心もまったく別物ですごく新鮮でした。ロングソードはかなり鍔元近くに重心がある感じ。
 西洋の武器については文献で多少知っていますが、重量や重さは文献では絶対に体験できない情報のひとつなので、とても貴重な体験ができたと思います。
 また今回、手の内や構え、振り方も教えていただいたんですが、当然のことながら両刃剣と打刀は運用方法が大きく異なっていて学ぶところが多かったです。
 特に、両刃なので「刀を返す」という動作がいらない、操作は右手主導で行う、大きく頭上に振りかぶるような動作がない(振り上げるのは肩まで)、一見大きく振り回しているように見える動作も実際には腕全体ではなく手元のスナップで操作していることが多い、鍔が左右に長いので相手の剣を絡め取れるなどなど、今まで知らなかったことを山ほど学べていい刺激になりました。
 さらに、エペとフルーレ(だったか?)も見せて頂きました。
 どちらも軽い部類の刀剣だというイメージがありましたが、実際に持ってみると両者の重量と重心バランスはまったく別物で驚きました。まあ考えてみれば運用方法や有効打突部位が違うので当然といえば当然なのかな。
 いやしくも武器を用いた武道をやっている身としては、やはり握った際の手元が気になるわけですが、エペはもうほとんど握ってすらおらず、「手を置いているだけ」といった感じ。
 また、打突についてもいろいろと教えて頂いたんですが、フェンシングではなんと、剣身のしなりを利用して正面から相手の背中を突く技があるとか! 男塾かよ。
 ほかにも、剣身をしならせることで下から相手の裏小手を突いたりするテクニックもあるんだそうです。すっげー……。
 これまであまり接することのなかった西洋剣術についていろいろと学ぶことができました。
 あまり接することがなかったと言えば鎧です。
 というわけで、わたくし今回人生初のフルプレート着装を体験してきました。
 着装は慣れれば一人でもできるそうですが、やはり重量は約20キロ程度とかなり重いためなかなか大変。
 着装は足から順にやっていき、上半身は鎧下である「ギャンベゾン」を着ます。
 最後にヘルメットをかぶれば完成!

 個人的に西洋鎧を着たときに知りたかったのが関節可動域と視界の2点。
 まず関節可動域は、少なくとも鎧を着ているせいで関節部分の動きが制限される感じはあまりありませんでした。
 当然自分の体格に最適化されたものではないので、重量バランスによる動きにくさはありましたが、手足の関節は自由に動かせます。
 次に視界ですが、バイザー越しでも視界は良好です。少なくとも剣道の面と同じレベルの視界は確保されている感じ。
 とは言え、やはり重いので慣れてないと突っ立ってるだけでも体力を奪われてしまいそう。
 特に今回では、鎖骨と頭に掛かる重量が大きかった感じです。
 聞いた話では、自分の体格に合わない重量の鎧を着装して試合に出た選手が、相手に攻撃を押さえられ続けただけで体力を失い負けてしまったという例があるとか。
 動けないほどではありませんがやはり重いので、移動するときもすり足でないと難しいです。このへんの足さばきは介者剣法と同じ感じでしょうか。
 また、打刀と同じ感覚で剣を青眼に取ろうとすると、両腕とチェストプレートが干渉してうまくいきませんでした。
 この辺の違いも本当に楽しい。
 そうしているうちに、あっという間に閉会時間の15時が来てしまいました。あと5時間くらいいたかった……。会場は小規模でしたが全部回れなかったしな……。
 前述のとおり会場到着が遅れてしまったことが悔やまれます。事前に地図を印刷しようとしたらエラー出るし……。
 ともあれ、ずいぶん久し振りに武術関連のイベントに参加しましたが学ぶところの多い1日でした。
 武芸フリマの方は定期的に開催されているようなので、次回も是非参加したいと思います。コロナはいい加減収束してくれないかなあ……。

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