実は以前steamで発売された時に購入していたものの、以前のPCではまともに動かなかったのでいったん返金。
そして先日セールになっていたので改めて購入しました。
ペルソナシリーズは初代、初代PSP版、3のPSP版をプレイ済み。
さて本作なんですが、まずこの絶妙な田舎っぽさがなんともステキ。
フィクション的と言うかファンタジーとして田舎ではなく、商店街が寂れつつあって郊外にはショッピングモールがあって……というイヤにリアルな田舎描写が良いですね。
ペルソナシリーズはどれもかなり現実社会に寄せてきている世界観なので、この辺がやたらとリアルです。
本作では「テレビ」あとおそらく「メディア」がメインモチーフになっているんですが、主人公宅にあるテレビがまだブラウン管だったりスマホがまだなくてみんなケータイだったりするのが一周回って異世界感があります。
そこに発生する謎の殺人事件が本作のメインストーリーとなるんですが、平和な田舎町とその裏で進行する連続殺人事件という構図が、こういうタイプのゲームにはあまりないサスペンス色が強くて新鮮です。
あと感心したのが、「こういう現代ないし現実に近い世界観の作品で剣だの鎧だのといった装備品はどうしてるのか」という疑問に、「上から制服を着て隠してる」って回答を着けている点。
そして忘れてはいけないのがボスキャラのデザイン。
初代ペルソナのラスボス然り、ペルソナシリーズのボスキャラはデザインが秀逸というか、そのもととなったキャラクターの心の歪みをよくぞここまで具現化できるものだなあと毎回感心しています。
本作でも、各キャラの隠していた本心やその二面性がシャドウとなって現れるんですが、そのデザインたるや。
まだ序盤までしか進めてませんが、千枝のシャドウのデザインがもう彼女の「本心では親友の雪子を見下していた」をまったく正確に再現したあまりにおぞましいデザインで素晴らしい。あんなデザイン脳のどこから湧いてくるんだ。
テレビの向こうの世界もなぜかスタジオ風になっていたりと非常に謎が多い本作、少しずつ進めていこうと思います。