まだまだ油断はできないものの、ようやく全席販売開始となったサンサン劇場、復帰後の記念すべき最初の作品はこれ、「狂武蔵」。
バーフバリやサンダーボルトファンタジーなど、サンサン劇場の発表で初めて知った作品は数多くありますが、本作もそのひとつ。
なんと武蔵VS吉岡一門100人+他流派300人、77分ワンカットの400人斬りというとんでもないコンセプトの作品です。
そして今回は主演を務めるTAK∴(坂口拓)氏の舞台挨拶付き。
というわけでまずは恒例の地下1階待合室の様子を見てみましょう。
来月公開の羅小黒戦記日本語吹き替え版のポスターがどどんと壁を飾っています。
来月はとんでもない騒ぎになりそう。
そしてもはや塚口のファッションリーダーと化した秋山殿も健在です。
コスプレもこなすとか侮れません秋山殿。
さて上映時間が近づくにつれ、2番シアター周辺にはどんどん人が集まってきます。
サンサン劇場での人気作品の上映はこの徐々に高まっていくのも楽しいんですよね。
そしていよいよ上映開始です!
ネタバレが気になるタイプの作品ではないのでおおっぴらに語りますが、まず単純に77分ワンカットというのがすごい。
しかもこれアクションですからね。77分休憩無しで暴れまわってる坂口拓氏はどんな体力してんだ……。
また、注目すべきはその殺陣。
いわゆる時代劇的な様式美を強調した殺陣ではなく、ワイヤーアクションを使ったようなフィクション性の高い殺陣でもありません。
よくある数メートルジャンプするというようなアクションはそれこそ武蔵の登場時のみで、あとはひたすら斬って斬って斬りまくるアクションが本当に77分続きます。
その間の武蔵の戦い方が、妙な言い方かもしれませんが非常に合理的。
大量にいる敵に対して基本的に障害物を背後にする、脳天から真っ二つにするようなことはせず手足、特にスネを狙って戦闘不能にする、気で圧して複数の敵が一斉に襲ってこられないようにする、敵の刀を奪って使う、使えなくなったら捨てる、おそらく事前に水や予備の刀を要所要所に隠しているといった点が、「長時間に渡って大量の敵と戦い続ける」というシチュエーションに説得力を増しています。
そしてその戦い方も、まさに「狡猾な肉食獣」と言った感じ。
武蔵といえば二刀流ですが、二刀流にこだわることなく荒々しく戦う武蔵の姿はまさに獣のごとし。
宮本武蔵はさまざまな媒体でさまざまな人物として描かれていますが、本作の武蔵はまた新しい宮本武蔵の「化身(アヴァタール)」となったことでしょう。
そして上映後の舞台挨拶なんですが、いつもどおり写真撮影&動画撮影&SNS投稿全部オッケーという無法地帯と化しておりました。
坂口氏どころかプロデューサーの青木氏まで登壇するという異常事態が発生しております。なにが起こってるんだ一体。
さらには突如として劇場内でGE●とTU●AYA向けのメッセージの録音が始まったんですが。何が起こってるんだ一体。
しやしかし、久しぶりに満席のシアターと舞台挨拶に参加することができて、ようやく本来の塚口に一歩近づいた感じです。
つまり塚口はあと「オレはあと2回変身を残している、この意味がわかるな?」状態なので、今後が楽しみですね。