崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「台湾紹介」(41分)映像上映

2009年12月27日 06時13分30秒 | エッセイ
1930年代制作と思われる映像「台湾紹介(仮)」(41分)を大型スクリーンで上映した。植野弘子、笠原政治の両氏とともに鼎談の形式をとりながらフロアーからコメントをいただいた。市内の祭りの場面、樟脳、製材などに関して様々な意見が出て時間を大幅に超過した。またこの映像にはプロパガンダ性がないことで良い映像とも評価された。この映像のコピーを希望する人も多く、特に南天書店の魏徳文社長からは商品化までの話があった。それは出処に相談すべきだということで、協力することは約束した。
 私は昨日長野で開かれる映像民俗学会で講演をする予定であったが、ここでの発表と映像民俗学の大会の日程がダブってしまって残念ではあったが台湾で映像を見せて反響が良くて安心はしたが、映像民俗学会のメンバーたちにはお詫び申し上げたい。  懇親会の終わりころになって魏社長が意外な情報を話した。台湾産の樟脳の生産過程、ガラス看板のフィルムの原料、花火などの煙のない燃焼力による爆弾製造、強心剤の薬などの歴史などについての話で驚いた。これから台湾の研究者と共同研究でこの映像を分析していきたい。また今日と明日も続く研究会を楽しみにしている。