崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

歌麿の朝鮮通信使見立て絵

2006年09月21日 06時28分07秒 | エッセイ
 下関在住の所蔵家の歌麿の朝鮮通信使見立て絵を預かって数週間になっている。彼はドイツでのオクションで購入したが自分が持っているよりも適所に差し上げたほうがその絵にとってもよいという。私はいろいろのところを探して専門家に見てもらった。この作品「唐人行列」という表題はボストン美術館の資料にもあるように、朝鮮通信使行列の見立て絵であることはまちがいないという。ドイツ語と日本語のキャプションを対照させて読み、「極」の丸印がついて、この作品に重みをあたえているという。今まで書斎に飾って楽しんだ時間もそう長くは続きそうにない。