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往還日誌(33)






■きょうは、花の雨となった。

夜、仕事を終えてから、コンビニで、ソフトクリームを買って、夜の花を見に行く。

いつもの、農家の庭先の古木は、ライトアップを止めていた。電気代高騰の煽りであろうか。

西口公園でしばらく夜の雨の櫻を見る。

一定庵のスケジュールを大まかに組む。40年ぶりに会う人もいる。

鴨川のしだれ櫻はやや遅く、3月下旬は、千本釈迦堂や平野神社が見頃となる、という。

この時期、能の「西行櫻」が観てみたい。まだ、その機会に恵まれない。





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一日一句(2937)







茶を立てて己が無を聴く櫻かな






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一日一句(2936)







この星の青は深々花辛夷






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一日一句(2935)







雲うごく天の高きに辛夷かな






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一日一句(2934)







東國の一天しづか花辛夷






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一日一句(2933)







釈迦堂は有象無象の花の中






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一日一句(2932)







三月の光の多き白茶碗






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一日一句(2931)







落椿ひかりと翳を道しるべ






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一日一句(2930)







いにしへの聲混じりけり春の橋






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一日一句(2929)







鱧喰うや橋を渡れば左京の灯






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