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一字一書(1):俳







★基本、月末に、「一字一書」をアップします。今月は「俳」です。

★形声。音符は非。非に排(おす)、徘(さまよう)の音がある。非はすき櫛の形で両側に同じように細かい歯を刻んだ櫛の形である。「説文」に「戯るるなり」とある。それで二人並んで戯れ演じることを俳といい、「たわむれる、たわむれ、おどけ」の意味に用いる。滑稽な動作をして舞い歌うわざおき(役者)を俳優という。(白川静『常用字解』)

もと二人相戯れて演技する意。[荀子、王覇]に「俳優侏儒」というように、障害者たちが多くその役を演じた。それで遊戯することを俳といい、その人を俳優という。優は憂愁を原義とする字で、死者を葬るときその愁態を演じる者である。俳は俳諧で喜笑を主とし、優は悲劇を意味する字である。(白川静『字統』)

※ 非常にきょうみぶかい。障害者が演技の原初には関わっており、さらに、葬儀がその舞台だったらしいことがわかる。俳句は悲劇・喜劇の両面あるパフォーマンスが起源だったらしいことが示唆されている。身体とことばは一体だったのだろう。







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一日一句(1763)







くれなひの日々は身を切る紅葉かな






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