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詩的断章「朝のテーブル」







朝のテーブル



ちょうどいいんだよ
詩を書くのに
マックのテーブルは
広くて何もないから
モノがいっぱいで
余白のないうちのテーブルじゃ
詩を書く気にならない
なんせ夏炉冬扇だからね

マックは朝6時半に開く
6時15分には
もう三々五々
おっさんたちが
シャッターの前に
集まってくる
オレもそのひとり

待つのは慣れている
お嬢さん二人と
暮らせば丸一日だって
待つのはザラよ

きょうは
新聞の休刊日だから
手持ちぶさた
きのうの夕刊を読む
世の中で
一番安くて
楽しめるのは 新聞ではないかな

夕刊なんか50円だよ
50円で
世界を楽しめる
縦にしたり 横にしたり
裏を返したり
表を折ったりして

パナマ文書で
世界は大揺れ
珈琲を
飲みすぎて
トイレへ行きたくなった
オレも大揺れ

四月なのに
もう夏の気配がする
高崎線の
踏切の音に西日を感じるのは
オレだけかもしれないが
四月なのに
もう夏の気配がするよ
朝なのに?
朝だから

ところで
オレ
なんで
詩を書いているの?

これは詩じゃない
もちろん
詩じゃない







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一日一句(1474)







ただならね真夜の櫻を観るをんな






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一日一句(1473)







老櫻真夜に暴れてゐたるらん






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