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ロミー・リー詩画集『どこにもない場所 なのに鴉が笑う』(2015年)(2)







einst
gehörte ich
diesem volk
von akrobaten
an

war selbst
sturmerfahren

heute
versteh ich
nicht einmal
ihr schnarren

von romie lie,“kein ort aber krähengelächter”


かつて
わたしは
この者たちに
軽業師の話を
きいたことがある

この者たちこそ
嵐をよく知る者だったのだ

いまでは
この者たちの
ぎゃあぎゃあ啼く聲さえ
わたしにはわからない
                                              

ロミーリー、詩集『どこにもない場所 なのに鴉が笑う』(2015年)から






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ロミー・リー詩画集『どこにもない場所 なのに鴉が笑う』(2015年)(1)







im traum beginnen
ungewissen schritts
tiefer dringen
in dieses land
kein atem
kein hauch
aber die krähen
wissen
sie wissen
wohin
mit sich

von romie lie,“kein ort aber krähengelächter”


夢の中ではじまっている
おぼつかない足取りが
この土地の中へ
さらに一歩
息がない
呼吸がない
だが 鴉たちは
知っている
知っているのだ
どこへ行くのか
鴉を連れて



ロミーリー、詩集『どこにもない場所 なのに鴉が笑う』(2015年)から
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第3回銀河朗読会







■第3回銀河朗読会は、あいにくの雨のなか、開催されました。少人数でしたが、その分、濃い時間が流れました。その様子は、FBページで確認できます。ここから>>> 次回は、11月を予定しています。ご興味のある方の参加をお待ちしています。







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一日一句(1162)







しんとしてクレーンのうしろさみだるる






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