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芭蕉の俳句(94)

■旧暦、5月19日。水曜日、曇りのち晴れ。

朝から、終日、仕事。今日から、朝一番で、「知恵袋」に命題をインプットすることにした。しばらくは、ベンヤミンの『歴史哲学テーゼ』を入れる予定。昼、突然クロワッサンが食べたくなって、街のパン屋で買って、公園で蟻を見ながら食す。スーパーでピーナツバターを買って帰る。今日は、湿気が多くて、疲れた。



一家に遊女も寝たり萩と月    (奥の細道)

■この句はいいですね。どこがいいのか、考えてみると、1つは「遊女」と「萩と月」の取り合わせが、なんとも言えない味わいがある。月に照らされた萩の花の情趣は、可憐で儚げ。月の光は夜の光であり、影を許容する光。「萩と月」という措辞で、「遊女」に対する芭蕉の優しい視線が感じられるだけでなく、「女性的なるもの」の一面を言い止めているようにも感じられる。

キーンはどう英訳しただろうか。

Under the same roof
Prostitutes were sleeping―
The moon and clover.


(日本語訳)
同じ屋根の下に
遊女たちが寝ていた―
月とクローバー。

■いくつか、注目点がある。一つは遊女=prostitutesと複数である点。第二に、どうもprostitutesという言葉は、売春婦、売笑婦などという訳語があって嫌である。遊女という言葉に感じられる色香や粋な感じがない。第三に、これは調べていないのだが、萩=clover? これはどういうわけだろう。今日は疲れたので、続きは明日。





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