福井県小浜市の仏谷という場所にある、本紙指定店「川端渡船」の創始者、川端正治郎さんの告別式が7日、自宅で執り行われますた。若狭湾でも最北端に位置するところです。
このあたりのウチの会員さんは一時、まとまって退会したことがありましたが、そんなときにも、川端さんだけは、残ってくれた恩義がありまする。
お坊様が7人も並んだ、立派な葬儀でしたわ。
正治郎さんは1日に自宅で容態が悪化し、救急車で病院へ。いったん病状は落ち着いたようですけれど、4日午後6時59分、肺炎のため...それでも「一切苦しむこともなく」眠るように天国へめされたそうです。
84歳。あと6時間ほどで日付が変われば、85歳の誕生日だったとか。
10年くらい前に、現役を引退し、長男で喪主の嘉幸船長に代表者を譲っておりまするが、嘉幸船長によれば「昭和22年に、仏谷にきて、筏のチヌ釣り店を営業。この界隈の草分け的存在で、自分ら4人の子供を育ててくれた」そう。
仏谷は1月と2月が漁協の取り決めで休業。3月から新年度の筏が解禁されたばかりでおまふ。
「これからも、父が生きていたころと変わらぬお付き合いを、よろしくお願いします」って、あいさつしておられますた。
雪解けしたばかり。
風は冷たかったけれど、ときより、ポカポカと太陽の日差しが届き、外で立っている間、喪服の背中がぬくかったなぁ。
正直、雪じゃなくって、助かりました。
春間近を感じさせる日の、旅立ちでありますた。
合掌。