Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

シナモン・バンズ。

2010-07-08 08:22:49 | 料理
蒸し熱い季節になると、作りやすくなるのが"パン "。
室内の常温で発酵ができるため、冬のようにコンロと鍋を一つ占領することがなく、発酵も早いのですが、暑さでモチーベーションが下がるためなかなか試作できないのが現状。

昨日も蒸し暑く、モチベーション的にはやや下がり気味でしたが、以前から作ってみたかったパンなので、思い切って作ってみました。
今年に入り、何度かシナモンロール系のパンは作っているのですが、味はまずまずと言ったとところ。クイックブレッド系やポテトを混ぜ込んだものなど試していますが、悪くはないものの、あと一歩といった感じ。

今回のレシピは御用達書の姉妹版TV"Cook's country TV"の"Ultimate Cinnamon Buns"から。ネットでTV映像を見て予習しておきました。
訳すと「究極のシナモン・バンズ」というタイトルで、どんなシナモンバンズになるのか興味深々。
シナモンロールはアメリカでは"シナモン・バンズ"天板に1枚もので焼いて一つ一つを切り離すスタイルで日本の個別焼きとは少し違ったものになります。
シナモンバンズで重要なのが"Gooey"。
"ベタベタと甘い"状態を指す言葉で、シナモンバンズを一口食べて"Gooey"と言えるものになるかどうか。

スタンドミキサーのボウルに強力粉、薄力粉、片栗粉、ドライイースト、砂糖、塩を加えて混ぜ合わせます。
本来は、片栗粉ではなく、コーンスターチを加えます。コーンスターチを加えるのがこのレシピのポイントの一つで、小麦粉のグルテンを含量を下げて、パン生地を柔らかくする狙いとか。コーンスターチは常備していないので、同じくグルテン含量の少ない片栗粉で代用しました。
グルテン含量を下げるには、薄力粉だけで作ると効果的ですが、あまりふわふわしてもアメリカンバンズにはならないので、レシピに沿って"all-purpose"に近くなるよう強力粉と薄力粉を1:1で作りました。

計量カップに牛乳を温め、そこに卵を割りいれて混ぜ合わせます。

スタンドミキサーを動かしながら、牛乳液を少しずつ流し込み、水分が粉に行き渡り、全体がまとまるまで3分ほどこねます。

さらに室温で柔らかくなったバターを数回に分けて加え、全体に生地が滑らかになり、ボウルの壁面から離れてまとまるまで10分間捏ねました。
バターの量はレシピどおり加えているとかなりの量。生地が柔らかくなり過ぎそうだったので、規定量より1/3量ほど減らして加え、こねながら様子を見ることにしました。
計量カップに牛乳を温め、そこに卵を割りいれて混ぜ合わせます。

10分捏ねると、かなり柔らかい滑らかな生地になり、バターも粉も追加せず良い状態になりました。

全体を手でこね直し、ボール状にまとめて、ラップをして、室温で1時間おいて2倍になるまで1次発酵させませした。

その間にフィリングとグレーズを作ります。
器に三温糖とシナモン粉、塩を加えて混ぜ合わせます。
今回はレーズンやナッツなどを加えないシンプルなフィリングです。

グレーズは、日本では水溶き粉砂糖のアイシングが定番ですが、アメリカではシナモンバンズには、クリームチーズフロスティングが一般的。
クリームチーズに牛乳と砂糖を加えて混ぜ合わせて作ります。
今までのシナモンロールには甘さとカロリー過剰になりそうで使いませんでした。
でも、今回は本格的に作るということで、作ってみることに。それでもやはり少し腰が引けて、砂糖もクリームチーズもレシピの規定量よりかなり量を控えめで作りました。

1次発酵が終わったら、ボウルからまな板に取り出し、ゴムベラで軽く押さえてパンチング。柔らかい生地なので、普通のパンのように、捏ねなおしたり、握りこぶしでパンチングする必要なありません。今回の生地は優しく扱うのが基本です。

麺棒で長方形に伸ばし、バターを表面にゴムベラで軽く塗ります。
生地の淵2cm分は綴じ目になるので、バターもフィリングものせずに残します。

バターを塗った部分にフィリングを均等に散らし、ゴムベラで軽く生地に押さえつけてなじませます。
フィリングも規定量より少なめにして、甘さを調整。映像では層になるくらいの大量のフィリングを敷き詰め、手で押さえつけていましたが、あまりに恐ろしいので、半量程度に減らしました。

手前側の生地から手でくるくるとしっかり生地を巻き上げます。両端部分もかるく押さえてフィリングが漏れないように棒状に調えます。

巻き終わりは指でつまんでしっかりと閉じ、包丁で切り分けます。
いつもよりもかなり大きめのものができましたが、これでも規定量の大きさの約半分。
規定通りに作ろうと思っていましたが、結局巨大すぎて同じようにはできませんでした。

バットにオーブンペーパーを敷いて、切り分けた生地の切り口を上にして並べます。
手で少し生地表面を押さえて型になじませ、ラップをして一回り大きくなるまで二次発酵させます。

この生地は作り置きができる生地らしく、この状態で24時間冷蔵保存できるとのこと。
翌朝に食べたいので、ここまで作り、冷蔵庫で一晩寝かせ、冷蔵二次発酵としました。

翌朝、冷蔵庫から取り出して常温に1時間30分ほど置いて生地室温に戻し、170℃に予熱したオーブンで20分ほど焼きました。

焼きあがったら熱いうちにグレーズをバンズの表面に塗って、30分ほど冷まして完成。

通常、パンは焼きたてが一番なのですが、このパンは焼きたてよりも少し時間が置いた方がおいしい。フィリングとグレーズがパンになじむためか、焼きたてより生地の味がよくなりました。

バターの含量が多い生地でしたが、食べてみると油っぽくなく、しっとりと柔らかいものの、こってりとはしていない。思ったより"あっさり"しているのでちょっと驚きでした。
フィリングも減らしたため"Gooey"さにはやや欠けるものの、ヘビーな甘さではないので、食べやすく、生地の味とシナモン風味がよく分かる1品に。フロスティングを追加すれば、すぐに"Gooey"でがっつり甘いアメリカン仕様になりそうですが、我が家にはこれくらいがちょうどよかったです。

思ったより簡単にでき、それほどヘビーではなくおいしかったので、手土産にもできそうです。究極とまではいえないものですが、今までつくったシナモンロールでは一番ですね。
さらなる"Gooey"なアメリカンバンズである"Sticky Buns"にもそのうち挑戦したいですね。

このシナモン・バンズを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(下記のレシピは今回の試作を元に、本来より"Gooey"さ控えめの仕様にしています。)
Cpicon シナモン・ロール。 by PCWP

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ベジミート・パスタ。

2010-07-06 19:25:42 | 料理
今週の課題は、冷製パスタ。
今年は冷製専用のパスタ乾燥麺が各社から新発売になっていますね。
いつもは普通のパスタを冷やして作るのですが、専用麺を使うとコシの強い冷製パスタが楽しめるようです。

今回は"マ・マーの冷製専用パスタ Cool's"のレシピモニター。1.3mmの細乾麺が2袋と専用のパスタソースがおまけで3箱もついていてかなりお得。
乾麺も食べてみるのが楽しみですが、ソースもかなり興味深々。先日もらった"青の洞窟"のパスタもまだなので、食べ比べてみようと思います。

パスタソースを先に試すとレシピ製作用のパスタがなくなってしまいそうなので、先にパスタの試作。
冷製パスタが課題ですので、ベジミートを使ったコクのある冷製パスタを作ってみることにしました。

以前にもベジミートパテでハンバーグを作ってみたのですが、今回は内容を少し変え、もっと簡単に手に入りやすい材料を使ってそのまま食べてもおいしいベジミートを作ってみました。

鍋に湯を沸かし、洗ったレンズ豆と塩を加え、時々かき混ぜながら蓋をして数分間茹でます。

少しレンズ豆が柔らかくなったら、オートミールを加え、豆が柔らかくなるまで10分弱ゆでます。
前回は大麦を使いましたが、今回は早く茹で上がるオートミールを使いました。

ザルに豆とオートミールを移してスプーンの背でザルに押し付けて水気をしっかりきります。

豆を茹でている間に野菜を刻みます。使う野菜は玉ねぎと長ネギ、にんにく、しいたけ。

鍋に油を少々加え、みじん切りにした玉ねぎと長ネギ、にんにくを炒めます。

軽く野菜が色づくまで炒めたらボウルに取り出します。

同じ鍋で次にしいたけのみじん切りを炒めます。
前回はマッシュルームを使いましたが、今回は手に入りやすいしいたけで作ることに。
しいたけは炒めるとカサが減るので、かなり大量に使いました。
しっかりと炒めてカサと水分を減らし、風味を濃縮します。

炒めたきのこもボウルに移し、茹でた豆とオートミールも加えます。

フードプロセッサーにくるみを加え、荒微塵になるまで刻みます。

野菜や豆の入ったボウルに移し、マヨネーズを加え混ぜ合わせます。

再度、ボウルの内容物をフードプロセッサーに戻して全体がなじんでミンチ状になるまで切り混ぜます。
切り混ぜる程度によって、お好みのベジミート加減ができるのですが、少し荒めがミート感がでてお勧め。混ぜすぎると、ペーストになってしまいます。

ボウルに取り出して、パン粉を加え、余分な水分を吸収させて、ベジミートの固さを調整します。

塩、コショウで味を調えてベジミートは完成。
冷蔵庫で冷やしておきます。

次にパスタの準備。
鍋に湯を沸かし、冷製専用パスタを茹でます。冷製専用と言っても見た目はエンジェルヘア
パスタと同じ細乾麺。一般用と見た目に違いはありません。

表示にしたがって7分程度ゆで、ザルにあけて、流水で熱とぬめりをとりました。
茹で上がりを見ると、一般のパスタよりしっかりしているように思います。
細めんは茹で時間が短いのですぐに伸びてしまいがちなのですが、このパスタはしっかり目に茹でても麺がしっかりとした状態を保ち、水にさらしてもコシの強さが違うのが手触りで分かります。

冷やしたお皿にパスタを盛り付けて、冷やしたベジミートを天盛りにし、ケーパーとオリーブ油を散らして完成。

冷製パスタはあっさりとしたサラダ仕様のものが多いですが、このベジミートはナッツときのこの風味と旨みがしっかりしているのでコクがあり、味は濃厚。動物性の脂ではないので、冷やしても固まらず、滑らかな状態を保ち、濃厚な旨みがあるものの、冷製なのでさっぱりと食べることができて美味。
オートミールと豆で食物繊維も豊富で、ナッツの油分で食べ応えもあります。

冷製専用パスタも細めんながらコシがしっかりとしていて、水にさらしてもふやけないのでベジミートとの相性も良かったです。今までは太さで料理を使い分けていましたが、冷製か温製かでも麺を使い分けるといいですね。

この日の献立は、鶏肉のトマトソース煮込み、ベジミートの冷製パスタ、パパイヤのヨーグルトスープでした。

このベジミート・パスタを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon ベジミート・パスタ。 by PCWP



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アメリカンチェリー・ケーキ。

2010-07-05 08:25:33 | 料理
先週末はダンナさん実家へお里帰り。
よって、手土産菓子の製作。

現在、さくらんぼの季節。先日、購入したチェリーピッターの能力をさらに確かめるべく、今回はアメリカンチェリーを使って定番のアメリカンケーキを作ってみることにしました。

今回のレシピは御用達書の"Rustic Plum Cake"から。本来は生プルーンを使う定番のヨーロピアンケーキなのですが、作り方が色々ありすぎて、タルト風のものからパン的なものまでさまざま。しかし、たいていはプラムが生地に沈み込んで、べたついたものや薄いケーキであるものが多いらしい。
御用達書では、手に入ればプルーンを使うように推奨しているものの、アメリカでは手に入りやすい普通のプラム(すもも)を使って作るレシピになっていました。
さらに我が家は、手に入りやすく安価なアメリカンチェリーで作ってみることにしました。
早速、チェリーの種抜きから。

アメリカンチェリーの方が、さくらんぼより見た目は大粒でしっかりしてそうなのですが、皮は固いものの、中は柔らかいようで、ピッターにかけると、種がしっかり抜けきらないものが多かったです。
実離れが悪いというか、種が実から完全にとれず、中でズレでとまっていたり、皮1枚でつながった状態でピッターから種だけが抜けきらないものが結構ありました。

はさみ込み方のコツがあるようで、さくらんぼのようにパチンと一気に挟み込んでしまうのではなく、ゆっくりと抑えるように力をかけて挟み込んでいく方がうまく抜けました。

果物の種類によって、力加減やコツがあるようで、色々試してみる必要があるようです。

汁の飛び散りはカバーがついているのでかなり抑えられ、カバーつきのこの商品を選んでよかったと思うくらい。

プラムで作る場合は半切りにして種を抜き、さらに4つ切りにして使うのですが、チェリーは粒が小さいので、そのまま切らずに使うことに。

鍋にブルーベリージャムとキルシュを加えて混ぜ、中火にかけて煮溶かします。
本来はカランツのジャムとブランデーなのですが、手元にあったブルーベリージャムを使いました。ブランデーよりチェリーにはキルシュの方が合うと思うので、こちらを選択。なければ水でもいいようです。

種をぬいたチェリーをジャム液に加え、時々かき混ぜながら数分加熱します。
チェリーは切っていないので火がとおりにくいためか、あまり水分は加熱時に出ませんでした。よって大きさもほぼ変わることなく、大粒を保ったままでした。
ジャムにするのではないので、チェリーが一度熱くなったら加熱終了。
鍋を火から下ろし、そのまま荒熱を取っておきます。

器に取り出して冷ましていると、どんどん汁が出てきてました。加熱時に出てこなかった分、ジャムの砂糖が後から効いてきて脱水されるようですね。
生のまま入れると生地が水っぽく、色もケーキ全体が黒くなってしまうことでしょう。
ケーキ自体はフードプロセッサーで簡単に作ってしまうので、この果物の下準備がこの種のケーキのポイントになりますね。

果物の下準備が済んだところで、ケーキ生地作りに入ります。
フードプロセッサーにアーモンド粒を加え、荒い砂状になるまで攪拌します。

砂糖を加えてさらに攪拌し、アーモンドが砂糖とほぼ同じ粒になるまで切り混ぜます。
アーモンドプードルがあれば、この工程は必要なく、次の工程での粉類と一緒に混ぜて使うことができます。

アーモンドを加えることで風味を加えるだけでなく、しっかりとした固めのクラムになり、表面に載せるチェリーが沈み込むことがなく、見た目を保つことができるようです。

さらに小麦粉、ベーキングパウダー、塩を加え、全体を数秒間混ぜ合わせます。
今回は強力粉と薄力粉を1:1で使用。ケーキ自体は薄力粉で作った方がいいのかもしれませんが、チェリーを支えるしっかりめの生地にしたいので、強力粉を半分混ぜることにしました。

そこへ室温で柔らかくしたバターを加え、全体がしっとりとした荒い砂状になるまでを切り混ぜます。

卵とブランデーエッセンスを加えて全体が滑らかになるまで混ぜ合わせて、生地は完成。

オーブンペーパーを敷きこんだケーキ型にに生地をすくい入れます。
生地には卵だけが水分となるので、思ったよりしっかりとした生地。流れるような生地ではないのでゴムベラで底全体に伸ばし広げます。

冷ましたチェリーを水分を切って生地の表面に外周から並べていきます。
並べるポイントは、一口ごとにチェリーが楽しめるように出来るだけたくさん表面に詰めていくのですが、型には触れないように並べること。

170度に予熱したオーブンに入れて15分間焼きました。
焼き上がりは一応竹串でチェック。水分が少なめの生地なので、少し浅いめで焼き上げた方がいいですね。今回はちょっと焼きすぎた感あり。

型ごとアミの上で荒熱をとり、型からはずして冷ましてから切り分けて完成。
フードプロセッサーですべて混ぜ合わせているので、ふんわりした生地ではなく、しっかりとしたクッキー調の生地。チェリーも沈み込むことなく、果汁で生地が染まることも無く、綺麗に仕上がりました。
卵もバターもあわ立てていないので大きく膨れないものの、ちょっとホロッとしたアーモンド風味の生地の味を楽しめるケーキになりました。

先日作ったアップサイドダウンケーキとはまたちがう食感でこちらはお茶菓子的ですね。
見た目もやや素朴ですが、紅茶とはよく合う万人ウケのほっとする味でした。
形も崩れにくいので、夏でも常温でケイタリング可能なケーキで手土産向き。

プラムで作るとまた違った味になるかもしれませんね。アップサイドダウンケーキと同様、色々な果物で作ってみるといいですね。

このチェリーケーキを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon アメリカンチェリー・ケーキ。 by PCWP



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トール・チーズビスケット。

2010-07-03 10:07:44 | 料理
本日の朝ごはん実習。
今回は、"ビスケット"。
日本では薄い小麦粉せんべいのことを指すことが多いのですが、イギリス風のプレーンな丸いスコーンを基本的にアメリカではビスケットという。
ケンタッキーを利用する人はご存知かもしれませんが、勘違いしやすい英単語の一つ。見た目や食感もはコーン的なものが多く、さらに混同しやすいものです。

本来はスコーンよりサクサクした食感にするがアメリカン・ビスケットなのですが、種類が色々あるようで、今回は御用達書の"Tall and Fluffy cheddar-chive biscuiy"を参考に、大きくふんわりと膨らませた柔らかめのビスケットを作ってみることにしました。

フードプロセッサーに、強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩、重曹を加えて数秒回して、粉類を混ぜ合わせます。
今回はふんわりと食べ応えのあるビスケットにしたいので、強力粉と薄力粉は1:1の割合にしました。
ベーキングパウダーだけでなく、今回は重曹も使うのでもっちり感が期待できそうです。

角切りにした冷たいバターを粉の上に散らしてのせ、細切れに切り混ぜながら、荒砂状に混ぜ合わせます。

フードプロセッサーからボウルに内容物を移します。

チーズとみじん切りのねぎを加え混ぜ合わせます。
チーズは今回、パルメザン粉チーズとピザ用の細切りチーズを2種使いました。

さらにヨーグルトを加えてゴムベラで全体がしっとりとまとまるまで混ぜ合わせます。
スコーンのように粉混じり状態でもなく、混ぜすぎてケーキ生地のようにならないよう、粉っぽいところはないが、ダマが残る程度にしっかりと混ぜます。
本来はヨーグルトではなく、バターミルクを使うのがアメリカ流なのですが、大量に使うのでヨーグルトで代用。牛乳より酸味とコクがあり、膨張剤の起爆剤にもなるためヨーグルトをつかました。液状のものはこのヨーグルトのみ。卵も水分も入らないので、今回は乳精が多めの少し水っぽいヨーグルトを使いました。

次に成形。スコーンは型抜きか切り分け型が成形の基本ですが、今回は丸めて型に詰めて焼くというパンに近いスタイル。

皿の上に小麦粉を少々振りかけておきます。

1/4カップ用の計量カップで生地をすくい取り、粉を振りかけた皿の上に載せていきます。

生地に粉をまぶしながら、引っ付かないように手でそっとボール状に丸めます。

余分な粉を払い落としてから、オーブンペーパーを敷いたケーキ用の丸型に並べていきます。周囲から少し隙間をあけつつ並べ、最後に中央に1つ詰めて全体的に隙間が大きくならないように並べていきます。

表面に油を塗って、200度に予熱したオーブンで5分焼き、180度に温度を下げてそのまま15分ほど焼きます。

型のまま荒熱をとってから型からはずして、皿の上にひっくり返して1つ1つにビスケットをばらし、まだ暖かい状態で食べました。

確かにお題どおり、高さのあるふんわりとしたものになりました。
いつものビスケットよりふんわり、しっとりとして食べ応えはあり、チーズの風味とコクがあり、しっかりとした味でかなりおいしい。
プレーンなものより、チーズを混ぜ込んで味をつけた方が断然おいしいですね。
粉っぽくもなく、スコーンよりも口の中でモサモサしないので、子供でも大丈夫そう。
冷めても、もっちりふんわりしているので、軽食としてケイタリングもできますね。

スープや肉料理の付け合せというイメージが強いビスケットですが、ボリュームも味もしっかりしているので、これだけで十分軽食になりますね。
混ぜて、成形して、すぐに焼けるので、朝食用にこれからも作りたいと思います。

このビスケットを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon トール・チーズビスケット。 by PCWP



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アップサイドダウンケーキ。

2010-07-01 07:45:53 | 料理
先日、高級さくらんぼ"佐藤錦"を大量にもらったので、生で食べるだけでなく、お菓子に使ってみることにしました。

そこでチェリーピッターなる"種抜き器"を購入。調理小物としては安い道具ではないのですが、大量にあるさくらんぼの種を抜くのは容易ではなく、高級品種とあれば、出来るだけ失敗のないように、ロスを少なくしたいところ。
よって思い切って購入することに。

ネットで色々検索してドイツ製のものがよさそうだったのですが、ネット購入では手に入るまで1週間程度かかってしまい、さくらんぼがもたない。
近所の東急ハンズで売っていたのを覚えていたので、会社帰りに立ち寄って購入することに。
東急ハンズにピッターがあったのですが、"OXO"のもの1点のみ。あっただけでも"良し"なのですが、"OXO"は口コミがいまいちだったので違うのが欲しかったところ。

値段もネットで見ていたものよりやや安価でもあったため、"ないよりはマシか・・・"と、買うことにしました。

家に帰って早速、種抜き実習。
"OXO"のチェリーピッターの特徴はカバーがついていること。形はどの製品も基本的には一緒で、あとは持ち手が頑丈かどうかというくらい。
"OXO"のものは持ち手がプラスチック製なので、思ったより軽かったです。

穴の開いた受け皿部分に水洗いして軸をとったさくらんぼをおいて、あとはホッチキスの要領で芯抜き棒をチェリーに押し付けます。

口コミでは力がいるとかチェリーがつぶれるとか書いてありましたが、思ったよりスムーズにパチンと種が抜けました。
カバーがついているのでほとんど汁の飛び散りもなく、さくらんぼもほぼ形を保っていました。
面白いように種が抜けるので、これは結構優れものですね。あっという間に数十粒の種を抜くことができました。
さくらんぼが新鮮でしっかりしているものの方が種は抜きやすいようですね。アメリカンチェリーやオリーブではどうなるのか。。。大きめのぶどうの種も抜けるか試してみたいですね。種さえ抜ければ、形を保ったままお菓子や料理に使うことができるのでボリュームのあるものが作れるのですが。。。。
結構使い勝手がありそうです。思い切って買ってよかったです。

早速種を抜いたさくらんぼでケーキを作ってみることに。

今回は"アップサイドダウン・ケーキ"。
このケーキはアメリカでは一般的な家庭ケーキでその時々の果物でつくる簡単ケーキ。
見た目も粗野なので売り物では逆に食べられないものかもしれません。その代わりレシピはどこでもよく見かけます。
御用達書でも2種類の作り方があり、クリーミング法を使ったものとクイックブレッド法で作ったものがあり、今回は溶かしバターを使うクイックブレッド法を参考にして作ってみました。

よくあるのが、リンゴで作られたものなのですが、プラムやパイナップルもよく見かけます。今回はさくらんぼを使ってみることに。

おもてなしや持参菓子には使いにくいので今まで作ったことはなかったのですが、朝食用に作ってみることにしました。

まずさくらんぼのコンポート作りから。
種を抜いたさくらんぼを鍋に入れて砂糖とキルシュを加え、蓋をして加熱します。

さくらんぼが柔らかくなり、煮汁がとろりとするまで数分間加熱し、器に取り出し、荒熱をとります。
生のまま使うこともできますが、加熱することにより、果物から出る水分を予め調整できるため、焼き上がり後のケーキのべたつきが防げるようです。

アップサイドダウンケーキには底がとれない一体型の焼き型や耐熱皿を使います。果物の汁気が焼いている間に型の隙間から染み出てこないようにするためです。さらにテフロン加工など引っ付かないものがいいですね。今回は少量製作のため、金属製のパウンド型にオーブンペーパーを敷きこんでおきました。

加熱したさくらんぼを加え、底一面にぎっしりと敷き詰めます。
冷蔵庫に入れて30分ほど冷やして、その上に載せる生地が混ざらないようにさくらんぼ層をゼリー状に固めます。

その間に生地を作ります。
ボウルに薄力粉、コーンミール、ベーキングパウダー、塩を加え混ぜ合わせておきます。

別ボウルに卵白と砂糖を少量ずつ加えながら泡立てます。砂糖は白砂糖と三温糖の2種の砂糖を使用。果物系にはちょっとコクのある三温糖やきび砂糖を加えると甘さがマイルドになりますね。

あわ立てた卵白に卵黄を加え、混ぜ合わせます。

溶かしバターとヨーグルトを加えます。
御用達書ではサワークリームを使っているのですが、ヨーグルトで代用しました。

さらに合わせておいた粉類を一度に加え、さっくりと混ぜ合わせて生地は完成。

冷蔵庫からさくらんぼの入った型を取り出して、生地を流し込み、全体を平らにならします。

170度に予熱したオーブンに入れて25分ほど焼きます。竹串を刺して何も突いてこなければO.K.。生地はふっくらを大きく膨らみました。

オーブンから取り出して数分そのままで荒熱をとり、まだケーキが暖かい状態で逆さにして型からはずして、皿に移します。この逆さにする動作から"アップサイドダウン・ケーキ"という名前になっているようですね。

冷めてからひっくり返すと型の底に果物が張り付いてしまう恐れがあるので、暖かい間にひっくり返すのがポイントです。今回はオーブンシートを敷き詰めていましたので、引っ付く心配は基本的になく、形が崩れずにうまく仕上げることができました。

そのまま冷まして切り分けて完成。
ひっくり返しておくと、果物の重みで生地が多少詰まってきて高さが半分になります。
御用達書ではこのケーキのポイントとしては生地が柔らかすぎないことを上げていますが、今回は薄力粉だけで作ったために生地が柔らかかったため、重みで生地が押しつぶされてしまいましたね。さくらんぼの果汁も吸収したためさらに厚みが減ったかも。
このケーキには強力粉を混ぜて生地をしっかりとさせた方がよさそうです。

それでも果物のうまみを吸い込んで柔らかくしっとりとしたケーキはおいしかったです。
ふわふわというより少しもっちりした感じでティーケーキというより、朝食用でも十分に使えそうです。

冷やして食べるとさらに美味でした。焼きたてよりもおいしいくらい。

簡単ですが、作りなれないとおいしく出来ないケーキでもあるので、色々な果物で試しながら上達したいですね。レシピも色々あるので、マーサやEpiのレシピでも作ってみたいです。

このアップサイドダウンケーキを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon チェリー・アップサイドダウンケーキ。 by PCWP



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