Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

アメリカンチェリー・ケーキ。

2010-07-05 08:25:33 | 料理
先週末はダンナさん実家へお里帰り。
よって、手土産菓子の製作。

現在、さくらんぼの季節。先日、購入したチェリーピッターの能力をさらに確かめるべく、今回はアメリカンチェリーを使って定番のアメリカンケーキを作ってみることにしました。

今回のレシピは御用達書の"Rustic Plum Cake"から。本来は生プルーンを使う定番のヨーロピアンケーキなのですが、作り方が色々ありすぎて、タルト風のものからパン的なものまでさまざま。しかし、たいていはプラムが生地に沈み込んで、べたついたものや薄いケーキであるものが多いらしい。
御用達書では、手に入ればプルーンを使うように推奨しているものの、アメリカでは手に入りやすい普通のプラム(すもも)を使って作るレシピになっていました。
さらに我が家は、手に入りやすく安価なアメリカンチェリーで作ってみることにしました。
早速、チェリーの種抜きから。

アメリカンチェリーの方が、さくらんぼより見た目は大粒でしっかりしてそうなのですが、皮は固いものの、中は柔らかいようで、ピッターにかけると、種がしっかり抜けきらないものが多かったです。
実離れが悪いというか、種が実から完全にとれず、中でズレでとまっていたり、皮1枚でつながった状態でピッターから種だけが抜けきらないものが結構ありました。

はさみ込み方のコツがあるようで、さくらんぼのようにパチンと一気に挟み込んでしまうのではなく、ゆっくりと抑えるように力をかけて挟み込んでいく方がうまく抜けました。

果物の種類によって、力加減やコツがあるようで、色々試してみる必要があるようです。

汁の飛び散りはカバーがついているのでかなり抑えられ、カバーつきのこの商品を選んでよかったと思うくらい。

プラムで作る場合は半切りにして種を抜き、さらに4つ切りにして使うのですが、チェリーは粒が小さいので、そのまま切らずに使うことに。

鍋にブルーベリージャムとキルシュを加えて混ぜ、中火にかけて煮溶かします。
本来はカランツのジャムとブランデーなのですが、手元にあったブルーベリージャムを使いました。ブランデーよりチェリーにはキルシュの方が合うと思うので、こちらを選択。なければ水でもいいようです。

種をぬいたチェリーをジャム液に加え、時々かき混ぜながら数分加熱します。
チェリーは切っていないので火がとおりにくいためか、あまり水分は加熱時に出ませんでした。よって大きさもほぼ変わることなく、大粒を保ったままでした。
ジャムにするのではないので、チェリーが一度熱くなったら加熱終了。
鍋を火から下ろし、そのまま荒熱を取っておきます。

器に取り出して冷ましていると、どんどん汁が出てきてました。加熱時に出てこなかった分、ジャムの砂糖が後から効いてきて脱水されるようですね。
生のまま入れると生地が水っぽく、色もケーキ全体が黒くなってしまうことでしょう。
ケーキ自体はフードプロセッサーで簡単に作ってしまうので、この果物の下準備がこの種のケーキのポイントになりますね。

果物の下準備が済んだところで、ケーキ生地作りに入ります。
フードプロセッサーにアーモンド粒を加え、荒い砂状になるまで攪拌します。

砂糖を加えてさらに攪拌し、アーモンドが砂糖とほぼ同じ粒になるまで切り混ぜます。
アーモンドプードルがあれば、この工程は必要なく、次の工程での粉類と一緒に混ぜて使うことができます。

アーモンドを加えることで風味を加えるだけでなく、しっかりとした固めのクラムになり、表面に載せるチェリーが沈み込むことがなく、見た目を保つことができるようです。

さらに小麦粉、ベーキングパウダー、塩を加え、全体を数秒間混ぜ合わせます。
今回は強力粉と薄力粉を1:1で使用。ケーキ自体は薄力粉で作った方がいいのかもしれませんが、チェリーを支えるしっかりめの生地にしたいので、強力粉を半分混ぜることにしました。

そこへ室温で柔らかくしたバターを加え、全体がしっとりとした荒い砂状になるまでを切り混ぜます。

卵とブランデーエッセンスを加えて全体が滑らかになるまで混ぜ合わせて、生地は完成。

オーブンペーパーを敷きこんだケーキ型にに生地をすくい入れます。
生地には卵だけが水分となるので、思ったよりしっかりとした生地。流れるような生地ではないのでゴムベラで底全体に伸ばし広げます。

冷ましたチェリーを水分を切って生地の表面に外周から並べていきます。
並べるポイントは、一口ごとにチェリーが楽しめるように出来るだけたくさん表面に詰めていくのですが、型には触れないように並べること。

170度に予熱したオーブンに入れて15分間焼きました。
焼き上がりは一応竹串でチェック。水分が少なめの生地なので、少し浅いめで焼き上げた方がいいですね。今回はちょっと焼きすぎた感あり。

型ごとアミの上で荒熱をとり、型からはずして冷ましてから切り分けて完成。
フードプロセッサーですべて混ぜ合わせているので、ふんわりした生地ではなく、しっかりとしたクッキー調の生地。チェリーも沈み込むことなく、果汁で生地が染まることも無く、綺麗に仕上がりました。
卵もバターもあわ立てていないので大きく膨れないものの、ちょっとホロッとしたアーモンド風味の生地の味を楽しめるケーキになりました。

先日作ったアップサイドダウンケーキとはまたちがう食感でこちらはお茶菓子的ですね。
見た目もやや素朴ですが、紅茶とはよく合う万人ウケのほっとする味でした。
形も崩れにくいので、夏でも常温でケイタリング可能なケーキで手土産向き。

プラムで作るとまた違った味になるかもしれませんね。アップサイドダウンケーキと同様、色々な果物で作ってみるといいですね。

このチェリーケーキを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon アメリカンチェリー・ケーキ。 by PCWP



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