かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

D.Dブレイカー ACT.2 ついに登場です。

2009-08-05 21:53:11 | アニメ特撮
 この8月、一つのDVD映像作品が上梓されます。
 『D.Dブレイカー暗黒夢破壊譚 act.2 YUME 放浪の愚者』というアダルト作品ですhttp://www.attackers.net/works/-/detail/=/cid=sspd069/
 前作、『D.Dブレイカー 暗黒夢破壊譚 ACT.01 RIRIA』から半年、ようやくの登場となりました。前作でかっこうはほんのちょっとだけお手伝いさせていただいたのですが、こちらの第2弾も前作より更にちょっとだけ余分にお手伝いさせていただく機会を得ました。
 前作は色々「オトナの事情」があって内容的にはちょっと残念な作品になってしまいましたが、今回の「放浪の愚者」は、その時の反省を大いに踏まえ、内容一新して作品化されております。
 もっとも製作の内幕をべらべらしゃべるのは趣味ではないですし、観る側からしたらある意味どうでもいい話でもありますので特にコメントはしませんが、前作で苦し紛れな編集の苦心惨憺振りが透けて見えるストーリー部分と18禁部分の乖離が今回は完全に払拭され、全体を一貫する起伏ある表情豊かなストーリーと、観る者をしてその世界に巻き込んでやまない爽快なスピード感とにあふれる作品に仕上がっているようです。女優さんの演技力も数段アップし、特に殺陣は大変動きのあるダイナミックなものになっています。それに画面狭しと暴れまわるヒロインの武器の迫力も、製作責任者がこだわっただけのものがあると思います。
 多分、特に大都会に住んでおられる方は、調べれば店頭で入手する方法もあろうかと思いますが、田舎住まいの私はとりあえずアマゾン(http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002GMNAGG/ref=sr_1_1?ie=UTF8&redirect=true&qid=1249476923&sr=8-1)で予約しました。他にも、上記の製作元であるAVメーカー、アタッカーズのサイトからも、通販やダウンロード販売のページにリンクがあり、パッケージ画像等も出ておりますので、中身を少しでも確認されたい方は、こちらの方がよいかもしれません。
 前作を観て残念に思われた方は、だまされたと思ってもう一度だけこの作品を手に取られる事をお勧めします。きっと、楽しんでいただけることでしょう。まだ私もちゃんと全編じっくりとは観ていないので、今回それがかなうのを楽しみにしているのです。
 かっこう的には、製作陣の中の、デザインワークス:谷口守泰の名前だけでも一見の価値があると思いますが、いかがでしょう?


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10年たつと町はまるで違ったものになるのですね。

2009-08-04 21:02:41 | Weblog
 今日は京都で一日お仕事。しかし京都は暑い! 仕事先が市内中心部ではなく、地下鉄烏丸線の終点、国際会館前という、山も程近い北の端っこだったにもかかわらず、蒸し暑さでもう参りました。おまけにこのあたりは妙に閑散としていて、食事するところがなかなか見つかりません。結局、炎天下大通りを数分歩いてようやく見つけたファミレスに入りましたが、京都でそこそこ便利なのは北大路までで、そこから先はどうも一見さんにはきつい町なような気がします。
 でも、国際会館前、以前来たときとは全く様変わりしていてちょっと驚きました。昔来たのはおよそ10年前のこと。当時、拙著「夢都妖木譚 平成京都編」を執筆するため、京都府立植物園を中心に取材に出かけたのですが、そのとき国際会館も舞台にするつもりでしたので、まだできて間が無いこの駅までやってきたのでした。しかし、当時はまだろくすっぽ開発が進んでおらず、駅から降りた途端土木工事の真っ最中な景色ばかり。そんな荒野の向こうに、緑に包まれた京都宝ヶ池プリンスホテルと京都国際会館が聳え立つ、と言う、一種異様な光景が見られました。ホテルと会館の周辺も内部もまた実に美しく現代的な建築物だったので、そのコントラストがまたいやに目立ったのを今でも覚えています。
 それが、今日行ってみるとすっかりそんな面影は無く、綺麗に整理された閑静な住宅街に大きなグラウンドを備えた学校、美しく並木が整えられた大通り、と全く違う街に変身しておりました。10年一昔、とはよく言ったものです。結局、当時はお話作りの途中で、あえてここを舞台にする必然性が無いことに気づいたのでさくっと割愛して結局取材の内容は日の目を見ませんでしたが、今のこの光景ならまた違った意味で使いでのある場所になっていたかもしれません。
 ちなみに、かつてのホテルは平成19年にリニューアルされ、名前もグランドプリンスホテル京都に変わったので、多分内装なども完全に記憶とは異なるものになっていることでしょう。機会があればまた覗いて観たいですが、国際会館で学会でもない限りそうそうここに来ることも無いと思いますので、当分は実現しそうにありません。

 さて、南海上には台風ができましたが、どうやらこの台風はこちらに向かってくることは無く、大陸へまっすぐ行ってしまいそうです。でもこれからは毎週のように台風ができて、その進路に一喜一憂することになるのでしょうね。今年は夏から秋にかけてあちこちで書ける機会が多くなるので、結構心配です。

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いっそPCは用途を限定して、データ保管は紙ベースに戻してみるのも一興かも

2009-08-03 21:50:35 | Weblog
 関西もようやく梅雨が明け、今日は久しぶりと言う気がするような青空が上空を占拠いたしました。明日も夏らしい空の一日になるのだそうです。でも、このまま一気に真夏を取り返すのか、と思ったら、南海上で停滞している熱帯低気圧が台風に育ちそうな様子で、その影響か週半ば以降はまた雨模様の予報になっています。ミンミンゼミやアブラゼミよりもヒグラシの方が目立つ気がしますし、どうも煮え切らない8月の初めです。

 さて、フロッピーディスクドライブがそろそろ生産中止になりそうな気配なのだそうです。私など、逆にまだ作っていたのか、とちょっと驚いたのですが、ピーク時の2000年度で1億5600万台、対して2009年は541万台見込みだそうで、ざっと30分の1にまで縮小しています。これを、まだ500万台オーバーで作っていたのか、と驚くか、もうたった500万台足らずか、とため息をつくかは人それぞれでしょうが、とにかく打ち止めは近い、と言うことなのでしょう。いまだにFDDが生き残っているのは、事業所などで蓄積してきたデータをフロッピーで保存している例が結構あり、そのために法人需要は結構堅調にあるというのが原因にあるそうです。1MBのFD一枚にOSもプログラムもデータも載っていた時代をリアルに知る世代としては、FDの退場はなんとも言いがたいものも感じないではないですが、さすがにうちの職場ではほぼ絶滅し、ごくごく一部で、まさに過去のデータを参照したりする必要に駆られたときや、そもそもFDが主要なデータ保管装置として稼動している骨董品を動かす必要があったとき以外はトンと使わなくなりました。まさに時代の流れで、消え行くのを今更どうしようと言うものでもないでしょう。ただ、FDは比較的長くデータ保存装置として生きながらえてきましたが、MOやZIPのように、もっと早く廃れてしまったメディアもあります。うちには、128MBのMOが何十枚も段ボール箱にしまわれたまま存在するのですが、一応残してあるドライブはSCSI接続でしかもディスクのフォーマットは大体がold-Macだったりしますから、早晩中身を読むことが出来なくなるのは確実でしょう。そう考えてみると、今全盛のUSBメモリやDVDやブルーレイだって、いつまで存在しうるか、心もとない気もいたします。
 写真の方でもついに銀塩フィルムが無くなりつつあり、考古学など銀塩カメラでデータの記録を取るのを必須としていた所で大変困っているという話を聞いたことがありますし、このまま過去何年にも渡って情報処理の主役だったものが廃れて行くと、色々と困ることもまた出てくることでしょう。ウィルスの問題もいろいろと面倒ですし、一時PCでペーパーレスを実現する、なんていうような話もありましたけど、こうなるといっそPCでデータを管理するのをやめて、昔々の紙ベースに戻った方が、結局ながーい目で見たら低コストで確実なデータの継承が可能になったりしてるんじゃなかろうか、と最近思うようになってきています。まあそれは、職場の総務会計システムとかがやたらと使いにくくて、毎日イライラさせられているから、ということもあるのですが。

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夏祭りに思う、コミケの行く末

2009-08-02 21:48:57 | Weblog
 今日は我が町内の夏祭り。町が誕生して40周年。いわゆるベッドタウンの一つとして高度経済成長期に片田舎の山を切り開いて作られた町ですが、ご多分に漏れず町内の高齢化が進み、私が始めてこの町に引っ越してきた当初に比べると、空き家売り家がやたら目立つようになって来ました。それでもまだまだお年寄りたちは意気軒昂で、自治会の力は並ならず、一自治会の主催する祭りとしては異例の規模で毎年この時期に2日間開催され、2日目の今日は21時から恒例の打ち上げ花火が行われました。花火と言うとここ数年は景気後退の影響もあってあちこちの祭りで中止される例が相次いでいますが、ここの自治会は余程花火が好きなのかして、自治会費はこの花火のために集めていると言っても過言ではないほど、会計の過半を傾けて、維持してきました。更に今年は創立40周年とあって自治会もずいぶんと奮発したようで、20分以上に渡って色とりどりな光の花で夜空を焦がし、腹に響くような炸裂音を町内にこだまさせてました。

 数年前までは、この夏祭りが終わるといよいよ私達の夏祭り、と言う感じで夏コミの準備に拍車がかかり、PCの熱暴走におびえつつ、もう全身汗だくで新作同人誌の印刷と製本に邁進し、心身ともに「夏」を満喫していたものですが、そういう熱さと暑さはここ数年経験しておりません。それはそれで寂しい気もしますが、さすがにもう改めて参加しようと言う意欲はわきません。「夏」は気力に加えて相当な体力を要求しますので、体がもう付いていかないのです。よくよく考えてみると、何故「夏」とか「冬」とか、季節的に厳しいときに開催するんでしょうね。それもお盆とか年末とか、ちょっと動きづらい時期に。これが「春」とか「秋」のような気候のよい時なら、また参加もしやすいように思うのですが。
 まあまだ夏が始まらないうちから言うのも何なんですが、この冬は無事開催できるのでしょうか。これまでは一部の過激な18禁同人誌に対する規制が問題でしたけど、今年に限っては、新型インフルエンザで都や国からイベント中止勧告や命令が出たりするんじゃなかろうか、と気になっています。

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10 巨大怪獣 その2

2009-08-02 12:58:34 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 ついさっきまで見事な花火が、ちょうど大阪城の背景をなすようにして空を染めていた。やや距離があるためか、あるいはこのビルの防音が完璧なためか、榊の耳に花火独特の爆発音は一切届かない。ただ色とりどりの火炎の華が、広がっては消えていく光景が見えるばかりである。
 榊は申し訳ないと思いつつも、その一種幻想的な光景に目が向いていた。
 大阪ビジネスパークの一角にそびえ立つビルの一室。
 一時は行方不明になった麗夢達の足取りを探るため、東大阪市にまで出向いた榊だったが、その後、鬼童にヴィクターから連絡が入り、その件についてはあっさり片が付いてしまった。榊としてはそのまま京都に戻る手もあったのだが、麗夢の無事やシェリーの所在を確かめてからでも良かろうと、誘われるままここまで付いて来たのだ。
 ところが事態は思ったよりも複雑に絡んで、榊の足を止めた。
 まず真野昇造と名乗る老人の話を聞き、その孫娘にしてクローン人間(!)の佐緒里の事を知って驚きつつも安堵した束の間、その佐緒里の夢に入っている麗夢の様子がおかしいと、アルファ、ベータが言い出した。ただ調査に赴いたにしては、麗夢の気が異常に高ぶっていると言うのだ。そのことに不安を抱くやいなや、今度は麗夢がピンチだという第二報が榊の脳髄を貫いた。テレパシーとは便利なものだと感心する間もなく、二匹が相次いで麗夢の傍らで眠りにつく。結局榊は、麗夢達が目覚めるまで、待機することにしたのである。
「天神さんのお祭りですな。花火も年々派手になって、今年は四千発上げるそうですわ」
 いつの間にか傍らに真野昇造が歩み寄っていた。鬼童とヴィクターはやや離れたところで、高度な専門用語を駆使して何やら議論を戦わせている。真野氏としては、比較的暇を持て余しているように見える榊の相手をしようと腰を上げたのであろう。
 花火は既にクライマックスの連発を終わろうとしていた。おもむろに時計を見ると既に10時近い。
「真野さん、貴方心配ではないのですか? 佐緒里さんの夢の中では、どうやらただならぬ事態が生じているみたいですぞ」
「とはいえ、儂には何もしてやれることはない。黙って麗夢さんを信じるばかりです。貴方もそうですやろ?」
 そう言われては榊も返す言葉がなかった。仕方なくまた窓の外を眺めてみたが、花火はさっきのが最後の一発だったらしく、もう見えることはなかった。
「もう一人の佐緒里さんを迎えに行かなくても良いのですか?」
「そうですなぁ。祭も終わったし、ぼちぼち帰って来い言わなあきませんな」
 そう口では言いながら、真野はなかなか動こうとはしなかった。恐らく一緒にいるという円光を信頼しているのだろう。榊もそれは承知しているので、それ以上真野をせかそうとはしなかった。
「しかし、もしこれで佐緒里さんの心がやはり人間のそれとは違うと判定されたら、どうなさるおつもりなんです」
「うむ、儂はそんなことはないと信じてますけど、万一の時はやり直さなしゃあないでしょうな」
「で、佐緒里さんはどうするんです?」
「今までと一緒です。データ取って処分します」
 あっさり言い放った真野の言葉に、榊はちょっと驚いた。いくら何でもそれはないのではなかろうか?
「随分冷酷におっしゃりますな。仮にも貴方が生み出した命でしょう?」
「そうはゆうても、人の形をした人でないもんを、世間は受け容れてくれますか? 人の心はそんな強うない。ばれたらきっといらん軋轢が生じて、お互い不幸になるしかない。佐緒里もそんなことは望んでないですやろ」
「しかし……」
「法律にも触れてへんはずや」
 真野の強弁に、ちょっと待てよと榊は突っ込んだ。
「いや、2000年に「ヒトに関するクローン技術の規制に関する法律」で禁止されたでしょう? 貴方がご存じ無いはずない」
 すると真野は、しれっとした顔でこう言った。
「あんな阿呆な法律、守る価値があるとは思えませんな。でもそれはともかく、あれが規制しているのは個人の複製であるヒトクローン胚などを、人や動物の体内に移植して育てることや。一方うちのは、全部人工培養で一切生きモンの体はつこてません。どないです? 儂はどこかまちごうてますかな?」
 詭弁だな、と榊は感じた。第一真野はまだ命をそう軽々しく扱っていいのか? という榊の問いに答えていない。だが、それを正面から伝えても、この孫娘を生き返らせたいと必死に念じている老人の耳には届かないだろうことも、榊には判った。
 もはや是非の問題ではないのだ。しかもそういう風に開き直られると、もう榊には言う言葉がない。法律は、次々と革新されていく科学技術に対しては、どうしても後手に回らざるを得ない。クローン人間の国籍や戸籍はどうするのか、人権はどうするのか、いや、そもそもクローン人間を、人として認知するのか?
 その問題が法的に明確にならない限り、警察官としての自分には、真野老人に対し言えることはない。ただ一人の人間として、実験失敗と生み出した命をあっさり絶ってしまうその感覚に、強い嫌悪感を覚えるばかりである。
 榊が窓外の夜景から目を離し、真野に一言そう言ってやろうとしたその時。突然、榊の目が、窓の外から飛び込んできた膨大な光を感知した。思わず振り向き直った榊は、眼下でライトアップされた大阪城の向こう側に、赤い光の柱が高々とそそり立つのを見た。
「まだ花火が残ってたんかいな」
 真野はのんびりそう言ったが、到底それは花火くらいで生じる明るさではなかった。
「違いますぞ! あれを見て!」
 榊は、光の柱の中に浮かび出た、人型の影を指さした。やがて光が薄れ、人の形がはっきりと見えてくる。榊と真野が見つめるうちに、その姿が遂に動き出した。
「そ、そんな阿呆な……」
 真野が腰砕けにその場に座り込んだ。榊自身も、驚愕の余り動けない。そこに、軽快な着信音が真野のポケットから鳴り響いた。真野は感電したようにびくっと震えると、慌ててポケットから携帯電話を取りだした。
「ど、どないしたんや! なんやて? 佐緒里がおっきいなったやとぉ?!」
 それは、佐緒里、シェリー、円光につかず離れず尾行していた、真野の部下からの連絡であった。
「鬼童君! ヴィクター博士! 大変だ!」
 榊もようやく呪縛を解かれ、まだ向こうで議論を重ねている二人に、緊急事態の到来を告げた。
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気象異常の一因が海洋生物にもあるという学説があるそうです。

2009-08-01 22:39:39 | Weblog
 今日はお天気のせいでPCのスイッチを入れたり切ったり忙しい一日でした。日が差していたな、と思っていたら急に暗くなってどかどかっと降り出し、30分もしないうちにやむ、と言う、温帯の降雨とは思えない雨が断続的に一日中降っていたからです。まあ雨だけなら何も気にするところではないのですが、お定まりというべきか、そういう雨に限って雷がピカピカゴロゴロと小うるさく、もし落雷・停電などになったら面倒ですし、万が一にも直撃されてラインに高電圧の一撃が侵入されでもしたらPC関連は一巻の終わりですから、とにかく黙って作業を中断、電源を落とした上でコンセントも引っこ抜く、というのを何度も繰り返すことになりました。一応集中コンセントは雷サージつきのモノを選んではいますが、しょせん気休め程度の効果しか期待できないでしょうし、電源と電話線のラインを引っこ抜いておくのがなんといっても安心なので、面倒ではありましたがこまめに一時停止を繰り返したのでした。
 この天気、今夜から明日にかけても続くらしいですから、今夜は寝る前に忘れずにコンセントを抜いておいた方がよいかもしれません。

 それにしても今年の夏は異常気象が常態化している昨今でも極め付きの異常ぶりです。原因のほどは判りませんが、7年ぶりに、夏にエルニーニョ現象が発生しているのも一因なのだとか。ならば何故エルニーニョ現象が起こるのか、と言う点についてはまだはっきりしたことが判らないそうで、地球規模の気象変動ですから、スケールが大きいことや影響ありそうな因子が多すぎて、観測も解析も難しいのでしょう。
 そんな中、ナショナル・ジオグラフィックに、「海洋生物が泳ぐことも気候変動の要因か」という記事が。気象現象は地球規模で起こっている熱循環の表れの一つであり、大気が気流によって混ぜ合わされるように、海も海洋混合と言って、たとえば表層部分と深海の海水が循環し、混じり合うことで熱交換がなされ、その結果が気象にも反映されるということだそうですが、従来この海洋混合は風や潮流によって起きている、という定説に対し、海の生き物が泳ぐこともまた、海洋混合の重要な要素になっている、と言う新説が唱えられているのだそうです。それもクラゲが泳ぐ程度でも起こると言うのですからなかなか驚かされます。まだまだ、観察によるデータの積み上げや理論構築などを続け、批判に耐えうる学説に育てる必要がありますが、この学説で理論武装した捕鯨禁止論や海洋資源保護運動なんてのも出てくるかもしれませんし、単に話の新奇さだけで聞き流して板はいけないのかもしれません。おりから、中国東方海上で越前クラゲが大発生し、またぞろわが国沿岸めがけ大挙押し寄せる可能性アリ、などというニュースもありますが、小さなクラゲで影響あるならあんな巨大なものが海を埋め尽くしてやってくるのですから、相当大きな影響があっても不思議でないかもしれませんね。

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