かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

10年たつと町はまるで違ったものになるのですね。

2009-08-04 21:02:41 | Weblog
 今日は京都で一日お仕事。しかし京都は暑い! 仕事先が市内中心部ではなく、地下鉄烏丸線の終点、国際会館前という、山も程近い北の端っこだったにもかかわらず、蒸し暑さでもう参りました。おまけにこのあたりは妙に閑散としていて、食事するところがなかなか見つかりません。結局、炎天下大通りを数分歩いてようやく見つけたファミレスに入りましたが、京都でそこそこ便利なのは北大路までで、そこから先はどうも一見さんにはきつい町なような気がします。
 でも、国際会館前、以前来たときとは全く様変わりしていてちょっと驚きました。昔来たのはおよそ10年前のこと。当時、拙著「夢都妖木譚 平成京都編」を執筆するため、京都府立植物園を中心に取材に出かけたのですが、そのとき国際会館も舞台にするつもりでしたので、まだできて間が無いこの駅までやってきたのでした。しかし、当時はまだろくすっぽ開発が進んでおらず、駅から降りた途端土木工事の真っ最中な景色ばかり。そんな荒野の向こうに、緑に包まれた京都宝ヶ池プリンスホテルと京都国際会館が聳え立つ、と言う、一種異様な光景が見られました。ホテルと会館の周辺も内部もまた実に美しく現代的な建築物だったので、そのコントラストがまたいやに目立ったのを今でも覚えています。
 それが、今日行ってみるとすっかりそんな面影は無く、綺麗に整理された閑静な住宅街に大きなグラウンドを備えた学校、美しく並木が整えられた大通り、と全く違う街に変身しておりました。10年一昔、とはよく言ったものです。結局、当時はお話作りの途中で、あえてここを舞台にする必然性が無いことに気づいたのでさくっと割愛して結局取材の内容は日の目を見ませんでしたが、今のこの光景ならまた違った意味で使いでのある場所になっていたかもしれません。
 ちなみに、かつてのホテルは平成19年にリニューアルされ、名前もグランドプリンスホテル京都に変わったので、多分内装なども完全に記憶とは異なるものになっていることでしょう。機会があればまた覗いて観たいですが、国際会館で学会でもない限りそうそうここに来ることも無いと思いますので、当分は実現しそうにありません。

 さて、南海上には台風ができましたが、どうやらこの台風はこちらに向かってくることは無く、大陸へまっすぐ行ってしまいそうです。でもこれからは毎週のように台風ができて、その進路に一喜一憂することになるのでしょうね。今年は夏から秋にかけてあちこちで書ける機会が多くなるので、結構心配です。

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