かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

結局マスコミ関係者というのは、半世紀ほど前はまかり通った、プライバシーより知りたい権利が今や通用しなくなっていることに気づいていないということなのでしょうね

2024-07-04 19:51:26 | Weblog
  今朝の奈良市の最低気温は25.8℃、昼の最高気温は32.5℃、五條市の今朝の最低気温は22.8℃、昼の最高気温は32.5℃でした。今日は静岡市で39.3℃の最高気温を記録、全国のアメダス61箇所で猛暑日となるとてつもない熱波が観測されており、こちら奈良県でも昨日にまさるとも劣らぬ暑さになるものと思っていたのですが、朝から基本曇り空で日差しがほとんど通らず、蒸し蒸しした不快な暑さはあるものの、焼けるような熱さとはほぼ無縁のまま、日が暮れてしまいました。うちも京都と競り合えるはずの盆地気候なのですが、京都は同じくほとんど日が出ていないのに昨日と同様34℃超えを記録していますので、やっぱりちょっと田舎な分なのか京都市と奈良市は気候が少し違うようです。明日以降、週間予報上から雨マークが消えて蒸し暑い曇の日が続くらしく、気象庁も「高温に関する全般気象情報」を出して、西日本では8日頃まで猛暑を警戒するよう呼びかけていますから、結構暑い日が続きそうな塩梅です。
 さて、元木昌彦という78歳のおじいさんが物議を醸しているそうな。元「週刊現代」や「フライデー」の編集長様だという肩書をお持ちで今でもマスコミ上に時々意見を出されているようですが、今回炎上しているのは、ドジャーズの大谷選手の新居を事細かに報道したフジテレビと日本テレビに対し、両テレビ局に取材パス凍結と肖像使用禁止を通達した大谷選手に対して、マスコミ側の報道の権利とやらを持ち出して反論してみせたことでした。いわく、「読者、視聴者の欲求にこたえるのはメディアの重要な役割」、「プライバシーを守りたいのなら、大谷夫妻はドジャース球場に付設している「宿泊施設」にでも寝泊まりしたら」という手前勝手な言動がネット上で多大なヘイトを稼いでおられる様子です。
 多分、このおじいさんが現役でマスコミの最前線におられた頃は、有名人にプライバシーなし、それは有名税というべきもので、好奇な目に晒されるのは甘受すべき、というのが割りと普通に共通認識としてあった時代のことでしょう。「フライデー」などの写真週刊誌が隆盛を誇ったのも、そんな世論の後押しがあったからだろうと思いますし、その成功体験は強烈にその魂に刻み込まれていると感じられます。ですが時代が移り変わり、公職に就いているならばともかく、今やただ有名なだけの私人には、私人としてのプライバシーを尊重するほうが重要であり、有名人であるからこそ、よけいマスゴミの薄汚くみっともない好奇心に晒されてはいけないというのが常識になって来ているんじゃないかと思います。現にそんな出歯亀番組に喜んでいたはずの視聴者や読者らが、大谷選手の今回の対応を批判しているとは聞いたことがありません。犯罪被害者に対する写真・名前の公開等も含め、今やマスゴミ側の「報道の自由」「報道の権利」とやらに批判はあるのに守るべきという世論は無いようですし、半世紀ほど遅れているそんな人権感覚を現代にアジャストしていきながらどう報道をするか、ということが考えられるようにならないと、「マスゴミ」と揶揄され続けられるのは終わらないと思います。
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