かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

天に翔けるのはなかなか明るい未来という感じで悪くはないのですが、少々あざとすぎて趣に欠ける点、礼和に決まってよかったと思います。

2019-05-03 23:06:30 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温12.2℃、最高気温は26.7℃、五條市の今朝の最低気温は8.8℃、最高気温は25.4℃でした。今日は朝から上天気な中、連休中1度は様子を見に行こうと思っていたので、枚方の実家に出かけてきました。相変わらず機械音痴な両親ですが、スマホにせよデジカメにせよプリンタ複合機にせよ、年寄りが使うという場面がまだ練りきられていないのをつくづく感じます。ちょっと気になるところとかが老眼のことをまるで無視したようなちっちゃい表示になっていたり、わかりにくいマークになっていたり。これからますます年寄りが増えるのですから、年寄り向けのインターフェイスがもっと進化しないと行けないのではないかとつくづく感じさせられました。

 さて、令和元年を迎えたばかりですが、この元号、当初案では「天翔(てんしょう)」が最有力候補だったのだとか。大正の「T」とかぶるとか翔の字が画数が多い、というような反対意見もあったそうですが、かねてから安倍首相が中国の故事より日本の万葉集などから引用するのが望ましいとしていたこともあり、古事記や万葉集から採られた天翔が候補に挙がりました。首相も一番お気に入りの案とのことで決まりかけたようですが、元号採用の基準には、その言葉が一般に使われていない(俗用されていない)ことが条件であり、調べてみたところ葬儀社名などで使用例があることが判明し、その案は見送られることになったのだそうです。
 確かに故人の葬送を執り行う葬儀社には使われそうな字面ではありますね。個人的には、織田信長の頃の「天正」とかぶるのと、やや語感が軽い感じがするので、天翔より令和で決まって良かったと思いますが、このような語感を頼りにするほど安倍政権や日本社会の行く末が不安なのだとしたら、それはそれで困ったものではあります。政府やマスコミには、不安を煽るよりも安心感や明るさを流行らせて欲しいと思うのですが、その一方であまりに安易だと白けてしまうという、我ながらわがままだなと思いつつもそこはそれ、我が国の最高峰の国語の専門家の知恵も借りられる立場におられる方々には、それ相応の努力をして欲しいと思います。
 まあ天翔で決まったら決まったで、結構あっさり慣れそうではありますが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする