いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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海賊事件―邦人無事解放

2005年03月21日 23時16分07秒 | 社会全般
今回の事件で、マラッカ海峡の危険性についても明確になりました。遥か昔の冷戦時代には、マラッカ海峡でソ連の潜水艦などに待ち伏せされて、日本にタンカーが帰ってこれなくなる、というような物語が、相当の真実性をもって語られていましたが、現在は「海賊」が待ち伏せしているということのようです。少し前に、海上自衛隊の老朽艦の払い下げについても検討課題として挙げられていましたが、今後の国際協力を考えると必要になってくるかもしれません。しかし、インドネシアの政情不安が懸念され、正当に利用されれば問題ないのでしょうが、軍用に転用されてしまうという危険性もあり、武器輸出禁止の原則を歪めることを畏れるということも理解できます。ですが、海賊をこのまま放置し続ける訳にもいかないでしょう。何か考える必要があると思います。


今回の人質解放は、割と早く解決となりました。現地入りした船会社の社長が、どれほど頑張っても単独では無理だったでしょう。きっと外務省筋か、特別な民間会社の仲介人を立てないと無理ではないかと思います。後者の場合には、高額な金銭が必要なはずで、身代金自体が相当の高額(会社への手数料も高いはず)でしょうから、見た目で判断して申し訳ないですが、あの社長にそれ程の大金が用意できたとも思えないのです(ゴメンナサイ、もし身代金払っていたなら許してね)。


とすると、残るは外務省関係が現地の有力者の筋からコネを探し出して、犯人側に交渉の糸口を見つけたはずで、犯人側の安全を約束するのと有力者への見返りで話をつけたのではないか…という勝手な推測をしてしまいます。恐らく外務省関係者は、解放への最大限の努力をしたのだろう、と思うのです。これは絶対に公式発表できないでしょうから、現地の外務省関係者の頑張りに敬意を表したいですね(もし推測通りなら、ですが)。
例えば、日本で言えば、有力政治家関係の筋から暴力団とか極右関係者に話をつけ、暴力団組織が犯人側への話をつけ…みたいな感じですかね。昔読んだシェルダン著の『天使の怒り』(ちょっと流行ものみたいですみませんね。関係ありませんが、これを模倣したのではないかと思う日本映画があった…女性検事の子供が誘拐されて、その子を救出する為に暴力団と取引するという話…)のストーリーを思い出しました。「闇の力」には「闇の力」で対抗する―これも交渉の一つの手段でしょう。


インドネシアは賄賂天国で、とりわけ軍人とか地元有力者とかは不正のオンパレードでしょう。そこに日本の非公式なお願いをしたとしても、これは許容されるでしょう。だって人間の命が一番大事ですから。日本人が救出されることの方がよっぽど嬉しいですから。


今、テレビを見ていたら、近藤社長が「水面下で活動した方々のお陰」というような発言をしていました。「身代金の要求はなかった、これが公式発言です」ということのようです。これはこれで良かったのでしょう。本当に無事で何よりでした。


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