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チャンスか、罠か?株式相場

2005年12月04日 20時31分34秒 | 俺のそれ
投資の方法とかについて正確に判る訳でもないですが、今後冬のボーナスを「株でも買ってみようかと思って」とか言う素人衆は、止めた方がいいかも。どうしてもやると言うなら、出来るだけ少ない金額で我慢しといた方がいいと思うけどな。また5年くらいチャンスがやって来ない可能性もあるということを考えておくべきかもな~って。06年度業績は株価に織り込まれてきているから、07年度の成長予測が減速ということになれば、06年度中ごろ辺りから株価下落が始まっていく可能性があるのかも。いかに停滞なき経済成長とかの強気推測があっても、ある時点では景気後退となるのですから、上昇相場がそれほど長く続くというのは・・・どうなのか不明ですけれども。


03年の7千円台から見れば、平均株価は約2倍になっており、現状は長い景気回復ということで「谷が深かったから」ということを除いて考えると、大体1万円程度から今の水準までで1.5倍となっていて、これでもかなりの上昇と言えるでしょうね。03年8月くらいから今年5月くらいまでの間では約10000~12000という落ち着いた水準でした。02年度途中からの景気回復(ちょっと信じられないけど、方向性としては後退じゃなく回復なんだろうけどね)はあんまり大したことがないとして、それ以後の上げ相場は、所謂「踊り場脱却」が明確になったこともありますが、約8ヶ月間上げてきたことになります。そして12月、1月頃に個人投資家の更なる資金流入となったとしても、次の資金流入がなければ買い資金が相対的に減って下げてくることも考えられるのです。前回のITバブル時は約1年くらいで大幅下落局面となってしまいました。


つまりは、来年春先頃には相場の転換点が訪れる可能性が有り得ます。その時にも外国人が積極的に買ってくれればいいですが、果たしてどうでしょうか。


昔からの私のミニ株取引記録(エクセルにただ数字を入れてあるだけなんですが)を調べてみたら、思ったより健闘してることが判りました。何だか嬉しい。98年からミニ株を始め(95年頃には普通の単位株を数銘柄売買してた。勿論一番最初の頃は1銘柄のみ。一点買いですな。生まれて始めての銘柄は・・・NECでした。20万円以上儲けてた。だって1年以上保有だもん)、投資資金はそれほど多くなかった。最初は京セラと三益半導体工業を買っていた(何故電気関係ばかり?笑)。その翌年からはいくつかに投資していって、丁度ITバブル期を迎えて上がったので、一部を残して(一部売却で利益が確保され、配当利回りが期待できそうな銘柄はちょっと残した)売ってしまいました。この時の平均保有月数は一年以上で、投資銘柄数は8銘柄、利益は40万円以上でした。投資金額が百万円でも、買い値さえ良ければそこそこの利益は期待出来るかも。

この間(98~00年)の日経平均は約16000円から約20000円の上げですから、約25%上昇ということで、ベンチマークよりも良かったということになります(ラッキー)。でも、もっとIT関連の銘柄に投資していた人達は、何倍か何十倍になった人もいたんだろうと思いますね。そういう人は、多分「私はこうして3億儲けた」とかの本を出してるだろうと思います(笑)。


その後、01年秋頃からまたミニ株を買い始めたのですが、これが結構塩漬けとなってしまったんですね。さすがにITバブル崩壊後でしたから、「そろそろ仕込みにはいいかな?」と思ったわけです。だって、それまでの安値圏だったし。この水準以下に下がってる相場というものを経験したことがなかったからですね。なので、仕込み始めてしまった訳です。これが甘かった。


当時の日経平均は大体13000円程度でしたので、95年以降の中ではかなり安値圏と思われたんですね。だから買っていった訳ですけれども、このあとさらに落ちていって8千円割れとなったんですね。単純に比率だけで言えば46%くらいは下落してるんですね。まあ、私が買った銘柄はそれほど強烈ではなく、3割くらいは下落したかな。中でも、大きく下げたのはCTCだな。でも買ったのが20株だけだったから被害は小さくて済んだ。この時の教訓は、「自分の判断の誤りを認めろ」でした。失敗したことが中々受け入れられず、損失を抱えて売ることに抵抗があるんですね。なので、売ることが出来ない。そうやって損失が増大していくんですね。ダメな時には、あっさり切れ、ということですかね。その内、嫌な銘柄は忘れることにしました(笑)。で、他にもブリヂストンとかも買っていて、半分まではいかなかったけど、結構下がった。残した銘柄も利益を失ってしまい、逆に含み損となってしまいました。長期投資があだとなったのか、と。


でも、耐えて待つといいこともやってくるんですね。十分マイナスを補って更に利益が出せました。待ってて良かった~と思いました。今年売った分では約35万円の利益が出ました。大幅マイナスの嫌な奴(CTC)も一緒に売って処分できたし。この損失がなければ、もっと利益が出てたはずなのに・・・と言っても仕方がないんですけど。割と良かったのはヒロセ電機(また電気かよ・・・と笑われるね)。8320円で20株買っていましたので、大幅アップだ。ラッキー!今年の売却した分は平均すると約3年以上の保有だった。昨年一部売却して入れ替えたのがあって、それも今年の上げで売ってしまいました。早く売りすぎたかもと思ったのは、去年4000円で買ったセコム。5400円くらいで売ってからも更に上げてるじゃねーか、と。今年の入れ替えで失敗したのは、ディフェンシブな薬品銘柄です。久光製薬は抜け出せず。悔しすぎ。待ってるんですけど。でも、他の銘柄の含み益が結構出てるから、まあいいか。金額も大したことないし。


因みに利益で増えた分は、ほとんどミニ株を買わないので、別な投資先に回してます。最大で大体100万円程度になるように調節してます(ある種の自制機能)。ミニ株は大和證券だけに置いてまして(取扱範囲が広く、他の証券にない銘柄も大体ある。単位株が1というのはダメだけど)、普通の単位株は売買してません。債券とか外貨とかはあります。投資銘柄数が多くなると、ミニ株の良さが失われてしまうような気もするし。コンパクトさがいいんですよ、やっぱり。投資金額もミニで、ということかな(笑)。たとえ「全損」でも百万円だし(そんなことはまず想定してないけど)。そういう気楽さが逆にいいのかもしれない。


普通の売買はネット専業の証券で取引してます。でもね、運用成績は利回りで言うと、ミニ株の方が実は良かったりする(普通の株は一度も売買してない期間が長いこともあるかな。例えば97年とか02、03年は一度も売買してなかった。ただ保有してただけですね)。勿論大きな収益は普通の単位株の方が利益率が大きいんだけど、損失もデカイのもあった。これもね、売る勇気がなくて、かえって損失が拡大してしまった、ってやつだね。こういうのは、非常に悪い見本だろうと思うね。なので、「ダメなものは、容赦なく売れ」です。気分も入れ替えて、新たにチャレンジですな。あとは投資する銘柄数の違いもあるかも。普通の株は基本的に保有銘柄数が少ない。2~3銘柄くらい。でも、ミニ株は分散されてるから、わりと無難なのかも。大体5年に一度くらいのチャンスが来るのを待つということでやれば、そこそこの成績は出せそうな気がする。もしも、インデックスと同じ程度の運用(投信みたいな)だったとすると、(01年の)13000円から16000円としても、約23%程度の上昇なので、これを上回れば御の字だと考えています。


98年から一度も売買せずに保有してたとしても、インデックス程度の運用成績であれば殆ど儲けられない。というか、現時点でも逆にまだマイナスの可能性もある(16000円→15400円くらいなので。ただ採用銘柄が入れ替わってるから正確ではないけど)。なので、待ってるだけでは増えないかもしれず、長期に保有すればいい、ということでもない。それは昔の話だろうな、と思うけど。長期的に見ながらも(保有することもあるが)、割安な水準に来たら買って、チャンス到来を待つ、ということでいいような気がします。その時点では、利益を確定せよ、ということも大事ですね。そういう意味では、今から買って上がるのに期待するというのは、どの位上昇余地があるか、ということも関係するので、慎重に考えた方がいいのではないかな、と思う所以です。相場観としては、ブルブル(かなり強気)の人々が多いんですかねえ、やっぱり。


自分のミニ株歴を通算で振り返ると、今の含み益も合わせれば平均利回りで見て、7年くらいで1.9倍ですから十分嬉しいですね。年9~10%くらいの成長ということです。変な投信買うよりも、はるかに得した気分です。手数料も取られないし。配当も貰えるし。どうも投信というのはあんまり信頼出来ないんだよね、日本株のアクティブタイプのやつ。本当に優秀なのは極々僅かでしょ?というか、極めて稀でしょ?なので、本当によく吟味して買わないと、後で泣きを見る人達が多いでしょうね。

冬のボーナスが、市場というか相場の闇に消えていくというのも悲しいので、注意した方がいいですよ、マジで。特に「にわか投資家」の方々は。