オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
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2008年通信簿 122 宮本裕司

2009-01-11 00:43:18 | 千葉ロッテ

122 宮本裕司 捕手 25歳 年俸240万円

【2008年成績】 E 24試合 48打数 10得点 15安打 打率.313 6二塁打 0三塁打 0本塁打 3打点 0盗塁 7四死球 14三振

相次ぐ捕手の故障で選手登録もあるかと思っていた宮本ですが、結局は2軍でも24試合の出場にとどまってしまいました。
最低でも3年間は見たい育成枠選手ではありながらも最年長の25歳ということを考えれば、来季が宮本にとっては正念場のシーズンとなりそうです。

四国ILでも強打を誇っていただけのことはあり、打撃に関しては2軍では充分に通用するところを見せてくれたようです。
打数は少ないながらも3割を越える打率を残せたことは、宮本にとってはそれなりの手応えを感じられた1年であったでしょう。
ただ捕手として期待を持てるような活躍が出来たかと問われれば微妙なところで、宮本もまた内野かあるいは外野への転向を考えなければならない来季になるかもしれません。

捕手の補強がなかったことで頭数が足りない現状に変化はないために直ぐにどうこうという話はないでしょうが、宮本としても自らの身の振り方は考えなければなりません。
金澤の台頭を考えればキッパリと捕手を諦めるのも悪い選択ではないと思いますが、その決断に注目をしたいと思います。


【オリオン村査定】 240万円 → 260万円 (△8%)

 


覇者の系譜(2)

2009-01-10 23:31:24 | 読書録
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畿内、越前、三河に広がる一向一揆を織田、浅井、徳川の三者連合で個別撃破するという戦略により乗りきった浅井長政は、織田家を追放されて一向一揆に身を投じた柴田勝家との戦いを経て、加賀を支配するに至ります。
120万石もの封土を得て前途洋々に見えた長政ですが、越後の虎と呼ばれる上杉謙信の襲来や、天下人に近づいて態度が変わりつつある織田信長への戸惑いなど、数々の困難が津波のように襲いかかってきます。

信長に直言するなど生一本でやってきた長政には好感を持てますが、話の流れがやや手前勝手な感じになりつつあるのが気になります。
武田信玄をあっさりと長政自らが討ち取るというのはやり過ぎですし、一向一揆の崩壊ぶりもあっさりとしていて歯ごたえがありません。
いよいよ最終巻にラスボスとして登場するのはお決まりの徳川家康なのか、あるいは明智光秀なのか、この作品の評価を左右することになりますので、ちょっとドキドキしています。


2009年1月10日 読破  ★★★☆☆(3点)

【関連図書】 覇者の系譜(1) 覇者の系譜(3)

 


絵に描いたような展開

2009-01-09 19:30:35 | 千葉ロッテ

瀬戸山球団社長の井口詣ではとどまるところを知りません。
まさに最恵国待遇のような扱いで、ここまでする必要があるのか疑問に思えます。

ロッテ、井口に落合が付けた背番号6用意 (1/9 日刊スポーツ)

ロッテがフィリーズを退団した井口資仁内野手(34)にミスターロッテの象徴である背番号「6」を用意することが分かった。
瀬戸山球団社長は8日、那覇空港で「井口本人には(7日の)交渉で空番号を伝えているので、本人がその中から選べばいい」と話し、石川副球団代表も「本人の希望に添う形になるが、6は候補になる。井口にとっては高校時代以来になるだろう」と話した。
ロッテの背番号6といえば落合(中日監督)初芝ら右の強打者が背負っていた栄光の番号。
7日の初交渉で3年総額5億4000万円プラス引退後の「監督手形」も提示し、ミスターロッテ級の活躍を期待する球団の意気込みの表れだった。
さらに米国の永住権を持つ井口ならではの待遇も認めた。
永住権を持ち続けるために年に1回は渡米しなければいけない事情を井口から聞かされ、オフの期間は米国に滞在することを了承した。
瀬戸山社長は「井口はオフのファンサービスを気にしていたが、永住権とお嬢さんに英語教育を受けさせたい意向があるということなので、それについては問題ないと話した」。
最大級の誠意を示された井口は、国内ではロッテが最有力という状況だ。
今後は興味を示しているメジャー2球団の具体的な条件提示を待つことになる。
瀬戸山社長は「あとは井口が決めること。20日くらいまでには決めてほしいと話した」と、獲得に自信を深めていた。

背番号6は確かに落合、初芝とチームの主軸が背負った意味のあるものですが、ミスターロッテは言い過ぎで、その称号は背番号8が担っています。
しかしチームの顔とも言うべき選手、出来れば生え抜きにつけてもらいたい番号であることは確かで、背番号8が有藤以降はマックスに始まって外様がつけ続けた低迷時期をようやく今江で持ち直したのと同じような苦節の道を歩んでもらいたくはありません。
井口の獲得が決まればオーティズの解雇はほぼ決まりでしょうから4という選択肢もありますが、そこを考慮しなければ空いている番号は6、13、54、64、66、00ですから、普通に考えれば6となってしまうのも分かるのですが、やはり複雑な気分です。
昨年の暮れに「井口に背番号6を与えて浮かれるフロントが目に浮かぶ」と書きましたが、予想どおりの流れになってきました。
こうなればなるほど、井口がメジャーを選択して瀬戸山球団社長らが赤っ恥をかく姿を見てみたい、そんな思いがますます強くなります。

ロッテ・根元、井口に二塁譲らん  (1/9 サンケイスポーツ)
ロッテ・今江、根元の両内野手が8日、始動。
ティー打撃、ウエートトレなどで約4時間、汗を流した。
球団は井口獲りに力を入れており、昨季、二塁手として68試合に先発出場した根元の心境は複雑な様子。
同じポジションの井口について「勉強になることもあるけど…。今は自分のできることをやります」と真剣な表情で話した。

マスコミはそっちの方が面白いのでロッテ入団濃厚と報道をしているのでしょうが、西岡が再びラブコールを送るなど、ロッテナインは総じて歓迎の意向が強いようです。
そんな中で根元の「自分のできることをやる」という姿勢は買いたいですし、応援をしたいです。
福浦も石井浩郎の加入でピンチに陥りましたが、その危機をはねのけてレギュラーを奪い取りました。
もし井口の獲得が現実のものとなれば根元が苦しい立場になるのは間違いありませんが、根元には井口に無い若さをアピールして、めげずに頑張ってもらいたいです。

ロッテ大嶺“弟”獲り 今秋ドラフト指名へ (1/9 スポーツニッポン)

ロッテが今秋ドラフトの指名候補に、八重山商工・大嶺翔太内野手(2年)をリストアップした。
同選手は同校出身で06年高校生ドラフト1位でロッテに入団した大嶺祐太投手(20)の実弟にあたる。
翔太は兼任する投手としても140キロ超の速球の持ち主だが、ロッテは高校通算30本塁打以上の打撃力を生かすため、野手として育成する方針。
獲得に成功すれば、大嶺ブラザーズとして注目を集めそうだ。
兄・祐太は最速151キロの快速球で“南海の怪腕”と呼ばれたが、弟・翔太も潜在能力では負けてはいない。
投げては140キロ中盤を記録し、スイッチヒッターとして高校通算30本塁打を超えるパワフルな打撃を誇る。
球団関係者の1人は「力強さは祐太よりも上。球も速いが、打者としてかなりの素材。打球の速さ、飛距離は目を見張るものがある。体つきも祐太よりいいのではないか?当然、(ドラフト)リストの上位に入ってくる選手」と語り、プロ入り後は野手として育成していく方針だ。
翔太は1年夏から捕手などでレギュラーとして出場しており、既にロッテ以外にもソフトバンクなど複数球団がマークしている。
兄弟を最も知る八重山商工・伊志嶺監督は「2人の違いは、簡単に言えばカミソリとナタ。投球も打撃も祐太は切れが素晴らしく、翔太はドッシリとしてドーンと重い感じ」と表現する。
その翔太は新年早々、2日にOBとの交流試合に出場。
投げては最速139キロを記録、打っても2打席連発とドラフト候補に違わぬ実力を見せつけた。
ロッテが獲得に成功すれば、営業面での効果も期待できる。
兄・祐太は昨季にプロ初勝利を挙げるなど着実に成長。
また昨春からの石垣島キャンプの誘致にも一役買った。
球団の日本人兄弟プレーヤー誕生は毎日時代の50年の今久留主以来60年ぶり、ロッテに改称されてからは初めてとなる。
もちろん、話題性だけではない。
ロッテは昨年ドラフトで2位指名したホンダ・長野に入団を拒否され、2年連続で新人補強は投手のみ(育成選手除く)。
大型新人野手の獲得は急務で、来年には千葉マリンで祐太が投げ、翔太が打つ、夢の競演が実現するかもしれない。
◆大嶺 翔太(おおみね・しょうた)1991年(平3)9月17日、沖縄県生まれの17歳。小2から野球を始める。ポジションは遊撃など内野が多かったが、小6から投手兼任。兄・祐太にあこがれて、石垣二中から八重山商工に入学。捕手、三塁、投手などもこなし、現在は遊撃のレギュラー。1メートル80、78キロ。右投げ両打ち。

井口の話題とは違いますが、ちょっと気になったニュースですので取り上げてみます。
この時期のドラフトネタなどはあてになりませんし、昨年もやはり大嶺繋がりで同じ離島の宮古の下地をリストアップと報道されましたが、噂だけで終わりました。
この大嶺の弟は大嶺の入団発表の際に一緒に上京をしてきて、その時にも話題になりました。
当時は捕手として兄弟バッテリーと記事になりましたが、今は内野手をやっているようです。
2年生で既に30本を越えるホームランを放っているのであれば確かにドラフト候補になってもおかしくはないのですが、守備位置を転々としているのが気になりますし、まあ実現すれば面白いなという程度で構えておけばいいのかなと、そんな感じで見ています。
さすがに今秋のドラフトでは野手を中心とした補強となるでしょうから、ちょっと楽しみな話題ではあります。

それよりも先日も書きましたが、ここのところスポニチがやたらとロッテネタを連発していることの方が気になります。
ロッテと言えばなにげにスポーツ報知が正確な情報を流すことが多いのですが、量的には日刊スポーツがやや多いというのが今まででした。
そんな中でかつての繋がりでスポニチがロッテの機関紙的な存在になってくれれば嬉しいのですが、なんて思ったりしています。

 

コメント (9)

2008年通信簿 121 池田健

2009-01-08 23:04:56 | 千葉ロッテ

121 池田健 投手 18歳 年俸240万円

【2008年成績】 E 4試合 0勝0敗0S 防御率12.27 3回2/3 3被安打 3被本塁打 3与四球 1与死球 3奪三振

ロッテとしては育成枠選手の第1号となった池田ですが、高校卒ということもありますし、焦らずにじっくりと育てて欲しいと思います。
ロッテの育成枠の運用が軌道に乗るかどうかは池田らの成長にかかっていますので、何とかモノになって欲しいところです。

打たれたヒットが全てホームランという、本人にとってはプロのレベルの高さを痛感した1年であったと思います。
しかしドラフト会議で指名をされなかった18歳の投手が、1年目に登板機会を得たことだけでも大きな収穫であったと考えたいです。
四死球をイニング数以上も与えながらも、三振もイニング数近くを奪っていますので、ボールには力があるのだと思います。
要は荒削りである素材をどう磨き上げるか、ロッテの2軍スタッフでは心許ないのですが、そこに期待するしかないでしょう。

気になる点があるとすれば、高校時代はかなり特異であった投球フォームにメスが入ったのかどうかです。
プロの目からすればいじりたくて仕方がないフォームなのでしょうが、1年目は本人の好きなやり方をやらせた方がよいと考えています。
そこで行き詰まれば自分から何かを考えるでしょうし、本人が納得しないままにいじり倒すのが一番やってはいけないことです。
池田にプロの指導を断る勇気はないでしょうから、そこはコーチが汲んであげて、のびのびと育てて欲しいと思います。


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お知らせ

2009-01-07 22:16:04 | 独り言

突然ではありますが、今年に入ってからブログにNGワードを登録しています。
どのワードが引っかかっているか分からずに困っている方がいらっしゃいましたら、下記のアドレスまでコメントを送信していただければと思います。
個別に情報を開示させていただきます。

もっともそんな手間をかけていただかなくても、当ブログに対するスパムコメントを連発するのが誰なのか、あるいは一般的に問題のある単語は何であるか、これらを考えていただければおそらくは引っかかることはないと思います。

clm_orion@mail.goo.ne.jp

よろしくお願いします。

 


井口に振り回されませんように

2009-01-07 22:10:50 | 千葉ロッテ

注目された井口との入団交渉ですが、出足としてはまずまずのものであったようです。
誠意を感じたという常套句も引き出しましたし、瀬戸山球団社長としてはホッと一息というところでしょう。

ロッテ監督の道も…井口に“3年6億”提示か (1/7 スポーツニッポン)

ロッテは7日、沖縄県名護市内のホテルで米大リーグ、フィリーズを自由契約になった井口資仁内野手と入団交渉を行い、最長で3年契約、総額6億円程度の条件を提示した。
井口は獲得を打診されている日米複数の球団からの条件が出そろっていないため態度は保留した。
それでも、将来の監督候補であることも伝えられ「期待されているなと感じた。昨年(右肩を)ケガしているのにそういうオファーをもらえるのはありがたかったし、誠意を感じた」と話した。
井口の自主トレーニング先にまで駆けつけて交渉したロッテの瀬戸山隆三球団社長は「前向きに好意的に話を聞いてくれた。(結論まで)そんなに時間はかからない気がする」と好感触を強調。
井口は「必要としてくれる球団に行きたい。いつとは決めていないが、なるべく早く決めたい」と述べた。(金額は推定)
▼井口資仁内野手の話 最初に声を掛けてもらって、これからのビジョンも聞いた。いい条件を頂いた。(日米の)どちら(が優先)ということはない。子供が英語中心で育っているので、それも考えないと。
▼ロッテ・瀬戸山隆三球団社長の話 (重光)オーナー代行の青学大の後輩でもあり、大変期待している。長くリーダーでやってもらいたい。監督を含めて指導者の資質も備えている。

ここのところロッテネタが多いスポニチが、やはり今回も大きな扱いで取り上げています。
提示した条件は各紙で微妙に違いますが、だいたい年平均2億円の2~3年契約という感じでしょうか。
来季に35歳となる井口としては金額よりも年数を重視するような気がしますし、いい条件と口にするのも頷ける内容です。

結局のところは似たような条件であればメジャーを選ぶだろうとの私の考えに変わりはありませんが、子供の教育について口にしたり、あるいはメジャーではすぐにチームが変わってしまうことに対する不安のようなコメントを残しているようですから、ひょっとするとひょっとするような結末が待っているかもしれません。
そうなれば井口ショックとでも言いますか、いい意味でも悪い意味でもチームに大きな影響を与える事件になると思います。

どうやら既に小林宏は井口に対して入団をしてくださいと声をかけているようですし、沖縄での自主トレには竹原が参加をするとのことです。
西岡や今江からもラブコールが飛んでおり、予想外にロッテナインの井口に対するニーズは高いように見えます。
先人としての経験を学びたいとの意向もあるでしょうし、選手によってはメジャーでの体験を直に聞きたいとの希望があると思われます。
もし入団が決まればチームに溶け込むのに時間はかからないのではと、そう思えるような流れになっています。

そういったこともあり、あまり先走ったことを言っても仕方がありませんが、費用対効果を含めた井口の合格ラインを考えてみました。
井口の日本球界でのキャリアハイは2003年の.340、27本塁打に42盗塁ですが、ここまでの成績を望むのは年齢からしても無理がありすぎます。
妥当なところは.270の15本塁打、盗塁も20個もしてくれれば御の字というところでしょうが、2億円でこの成績では寂しいですし、盗塁はともかくとして打撃成績だけで言えばオーティズでも全試合に起用すればクリアできそうな数字です。
例えばチームの練習への取り組み方が劇的に変わるなどの成績以上の波及効果をもたらしてくれなければ、場合によっては瀬戸山球団社長の責任問題にも発展しかねません。
そうならないためにも井口には.290の20本塁打、最低でもこのぐらいの成績は残してもらわなければ困ります。

また話はこと井口だけにはとどまらず、今後の球団の有り様にも影響があると思います。
橋本が再び補償が不要なCランクのFA権を獲得することにもなり、また最優先課題である外野手の補強の手が緩む可能性の高い井口の加入を総合的に評価できる人が、いや、どちらかと言えばそういったことを口にすることが出来る人がフロントに居るのかどうか、そこが「瀬戸山体制」がいつまで続くかの別れ道になりそうです。
もしバレンタイン監督が瀬戸山球団社長に代わっただけの、一部の独裁者が球団を牛耳る結果になるのであれば、次にやってくるのは冬の時代であることは間違いないでしょう。

こう考えると、権力闘争を勝ち抜いた瀬戸山球団社長、石川球団副代表の頭を冷やすためにも、やはり井口にはメジャーを選択してもらいたいとの思いが強くなります。
もちろん入団をしてくれれば井口を応援しますし、がっつりとチームを引っぱってもらいたいですが、井口の獲得が私にとっては最優先課題ではないだけに、むしろ球団を正しい方向へ戻すために一役買ってもらいたいところです。
合わせて遅くとも今月中旬までには結論を出してくれること、ただでさえ出遅れている来季へのスタートの足をさらに引っぱるような事態にはならないことを願っています。

 

コメント (12)

覇者の系譜(1)

2009-01-07 20:42:01 | 読書録

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織田信長の義弟として天下統一の右腕ともなりえた浅井長政が、史実とは違って朝倉攻めに出陣することでifが始まります。
意外にも主人公として取り上げられることが少ない長政が、この作品では描かれています。

類い希なる資質を持ちながらも従来の慣習から抜け出すことが出来ず、いろいろなしがらみに縛られて飛躍することがなかった長政が、縦横無尽に活躍をしてくれます。
織田との同盟に反対する父の久政を軟禁状態にし、越前に出陣をして朝倉義景を討ちとりますが、好事魔多しとでも言うべく全土に広がる一向一揆の大波にどう対処をしていくのか、長政の器量が問われる始まりです。
義兄の信長に触発されて目を見張るような成長を遂げる一方で、その信長の妹の市を巡る確執から柴田勝家との暗闘と、メリハリのある展開となっています。
浅井家の滅亡によってマイナーな存在となっている磯野員昌、赤尾清綱、阿閉貞征らだけではなく、田中吉政や藤堂高虎らが活き活きと描かれており、次巻が非常に楽しみです。


2009年1月7日 読破  ★★★★☆(4点)

【関連図書】 覇者の系譜(2) 覇者の系譜(3)

 


2008年通信簿 00 代田建紀

2009-01-07 01:54:25 | 千葉ロッテ

00 代田建紀 外野手 34歳 年俸1080万円

【2008年成績】 2試合 0打数 1得点 0安打 打率.000 0二塁打 0三塁打 0本塁打 0打点 0盗塁 0四死球 0三振 得点圏打率.000

代田の現役最後のシーズンは、打席なしで終わってしまいました。
不屈の精神で頑張ってきた代田でしたが、今後は指導者として花開いてもらいたいと思います。

走塁のスペシャリストとしての代田の魅力を活かすシーンが全くなかった、これは今年のロッテのスタッフからすると仕方がないところでした。
打撃優先の大松や竹原、そしてベニーを抱えることを考えれば守備要員としての大塚は外せず、守備では秀でたところがない代田に出番がこなかったのも仕方がありません。
肝心の足という意味でも早坂と比較した場合のアドバンテージが見いだせなかったというのも、代田にとっては厳しい現実であったと言えます。

本人も言っていたように選手としての実績に劣る代田にコーチの就任を依頼した球団が何を考えているのか、ここは非常に興味があるところです。
一度は解雇されながらも歯を食いしばった努力で復活したその根性をチームに注入して欲しいとの願いがあるのではないかとは思いますが、いまひとつ自信が持てません。
単なる頭数合わせではないかと思いつつも、名選手が名指導者であるとは限らないのと同様に、その逆も然りですから代田の今後に期待をしたいと思います。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 1080万円 → 戦力外通告 ※11/3に任意引退

 

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黒木よりも牛島かな

2009-01-06 03:42:55 | 千葉ロッテ

 

この時期は各スポーツ紙とも話題に事欠いているのか、いろいろとニュースを作り上げているような毎日です。
例によって具体的な名前のない球団関係者のコメントを基にして、一面で黒木監督をぶち上げていました。

ボビー後任に“ジョニー”黒木氏が急浮上! (1/5 スポーツニッポン)

球団フロントとの対立の末に今季限りでの退団が決まったロッテのボビー・バレンタイン監督(58)の後任に、OBの黒木知宏氏(35、野球解説者)が急浮上した。
チームの大改革を掲げる球団では、2010年以降の監督人事に関しても若返りを図る方針で、ファンに根強い人気を誇る黒木氏の招へいを水面下で模索。
今オフにも、69年に球団名がロッテに改称されて以降、史上最年少監督が誕生する可能性が出てきた。
球団創設40周年を迎えチーム改革を推し進めるロッテの次期監督候補にジョニーが浮上した。
球団関係者は「黒木なら世代交代にふさわしい。知名度は抜群だし、今もファンから強く愛されている。候補の1人になる」と明かした。
4年契約最終年を迎えたバレンタイン監督はフロントとの対立もあって今季限りでの退団が決定。
球団は既に監督人事に着手している。
瀬戸山球団社長は、バレンタイン監督に10年以降の契約は結ばない旨を通達した昨年12月21日、新監督について「候補には若い人材をリストアップする」と明言。
チーム全体の活性化に向け、大幅な若返りを図る方針を示した。
そこでクローズアップされたのが黒木氏の存在だ。
「ジョニー」、「魂のエース」の愛称で多くのファンから愛された黒木氏は07年限りで現役引退。
ユニホームを脱いだ後も昨年3月15日に千葉マリンで行われた引退セレモニーにはオープン戦では異例の超満員2万8926人が集まるなど根強い人気を誇る。
現在35歳。
09年オフに新監督に就任すれば、球団名がロッテに改称されてから史上最年少の青年指揮官となる。
年齢や指導者としての経験がない点を不安視する声もあるが、右肩痛などで2軍暮らしが続いた現役生活終盤は若手の相談役となり、チームの精神的支柱として人望は厚い。
同氏は解説者として活動した昨年、春季キャンプから大リーグや国内各球団を視察。
北京五輪も現地まで足を運ぶなど精力的に動き回って視野を広げ、指導者への足場を固めてきた。
その一方で野球振興のため各地を訪問。
さまざまな形で野球の魅力を伝えるなどファンの視点も大切にしている。
「ボビー以上にファンを喜ばせることができる監督は、そうはいない」という周囲の声も、同氏なら封印できる。
話題性、抜群の人気も加味すれば、新生ロッテをアピールするにはうってつけの存在と言える。
球団側は引退の際、同氏にフロント入りを打診。
同氏が幅広く活動していくことを希望したために話は立ち消えたものの、引退セレモニーではファンに向かって「いつの日か、皆さんとどこかで会えることを信じています」とあいさつ。
指導者としてグラウンドに戻ってくる思いは常に抱いているとみられる。
監督人事は今後、OB、ファンの声も参考に球団内で意見調整を図っていくが、黒木氏が最有力候補であることは間違いない。
◆黒木 知宏(くろき・ともひろ)1973年(昭48)12月13日、宮崎県生まれの35歳。延岡学園から新王子製紙春日井を経て94年ドラフト2位でロッテ入団。98年に13勝を挙げ最多勝と最高勝率のタイトルを獲得し、00年シドニー五輪出場。01年まで5年連続2ケタ勝利を挙げたが、02年以降は右肩痛などで3勝に終わり、07年限りで現役を引退。1メートル78、82キロ。右投げ右打ち。血液型O。家族は妻と2女。

バレンタイン監督が退任するに際しての最大のネックはファンへのアピールですから、この点では黒木に優る候補はいないと言ってよいでしょう。
話題にもなりますし、球団がそう考えてもおかしくはないと思いますので、こういった推測記事が生まれるのもわかります。
ただ私としては将来的に黒木には監督としてロッテを率いて欲しいとは思いながらも、今はまだ早いと考えています。

コーチ経験なしに監督に就任して結果を残している人もいますので黒木が成功する可能性はゼロではありませんが、黒木は失敗が許されない立場なだけに慎重な上にも慎重に物事を進めていく必要があります。
かつてミスターロッテの有藤を同じような状況でコーチ経験なしで監督にしたことで、チームにとって貴重な人材を失ってしまった轍を再び踏んでもらっては困ります。
やはりコーチとして指導者の経験を積んだ上で、40代で就任するというシナリオが無難でしょう。

記事自体は信憑性の低い憶測中心のものですからどうでもいいのですが、せっかくですから再来年の監督人事について考えてみます。
これだけゴタゴタした後ですから内部昇格か、あるいはOBを中心とした人選になるであろうことは容易に想像がつきます。
黒木監督をぶち上げたスポニチも多少は引け目があるのか、その他の候補として現実路線で牛島や初芝、小宮山や村田の名前を挙げています。
この中で初芝や小宮山は堀も含めて黒木と同様に大切に扱わなければならない人材ですから即監督は賛成できませんし、村田は年代的に選手とのギャップが大きすぎるのと、句読点のない喋りでチームが混乱するリスクが高すぎます。
そうなると意外にフィットするのが牛島ではないかと、そんな気がしてきました。

牛島は監督としてチームをAクラスに導いた経験もあり、そしてバレンタイン監督や黒木ほどではないにしても人気面でも期待ができる存在です。
トレードの相手であった落合とともに移籍先のチームで監督をすることで話題にもなるでしょうし、またロッテOBであることからチームの内情にも明るく、かつ他球団の経験があることで澱みきった雰囲気を打破してくれるのではないかとの期待も持てます。
同様の存在である吉田篤史や福澤洋一という牛島閥のコーチを引き連れてくることで、スタッフの大幅な入れ替えをするきっかけが作れることも大きなポイントです。
何より黒木らでは荷が重い小宮山の扱いも、師である牛島であれば御することも簡単でしょうし、引導を渡すことも可能だと思われます。
また中日の次期監督は立浪だとの報道がされていますので、牛島サイドとしても就任依頼があれば断る理由は見当たりません。
高橋慶彦もいいと思っていましたが、ここにきて牛島に魅力を感じ始めてきました。

横浜ファンの友人に牛島監督をヒアリングしてみましたが、どうやらバレンタイン監督とは対極の采配をするようです。
投手は完投が基本、野手は固定して入れ替えは少ない、かなり極端なところもあるようで、柔軟性に欠けるとの評でした。
当時の横浜の戦力によるところもあったでしょうからロッテでも同じかどうかは分かりませんが、チームが多少は混乱するリスクは覚悟をした方がよいかもしれません。

牛島和彦(1軍監督)
吉田篤史、橋本清(投手コーチ)
福澤洋一(バッテリーコーチ)
高橋慶彦(打撃コーチ兼一塁コーチャー)
上川誠二(内野守備コーチ)
本西厚博(外野守備コーチ兼三塁コーチャー)
大塚光二(走塁コーチ)

西村徳文(2軍監督)
成本年秀、黒木知宏(投手コーチ)
袴田英利(バッテリーコーチ)
高沢秀昭、初芝清(打撃コーチ)
堀幸一(内野守備コーチ)
諸積兼司(外野守備コーチ)

こんなスタッフであれば期待もできますし、1軍でも2軍でも球場に足を運びたくなる魅力があるのではないでしょうか。
球団の特性からOBに頼りがちなのが辛いところですが、今後10年はやっていけるようなスタッフではないかと自画自賛をしております。

 

コメント (16)

2008年通信簿 99 田中良平

2009-01-04 16:17:50 | 千葉ロッテ

99 田中良平 投手 26歳 年俸590万円

【2008年成績】 E 23試合 1勝4敗0S 防御率6.07 46回 58被安打 3被本塁打 18与四球 6与死球 20奪三振

今年はキャンプから先発として大きな期待を寄せられていた田中良でしたが、結局は1度も1軍からお呼びがかからないままシーズンを終えてしまいました。
そしてドラフト1位で入団をしながらも未勝利のままでの退団、非常に残念な結果に終わりました。

内海、森とともに北陸三羽烏と謳われていた田中良でしたが、こういった素材型の投手を育てる力がロッテにはなかった、結局はそういうことだと思います。
3年目に1軍で先発をするなど順調に育っているようにも見えましたが、「これだけのボールを投げられる投手は絶対に育てなければならない」と言っていた山本監督が同年で退陣したことも、田中良にとっては不運であったと言ってよいでしょう。
バレンタイン監督になってからは忘れられた存在となってしまい、先発か中継ぎかが決まらないまま漠然と投げ続け、そうしているうちに故障もあってフォームも変更、気がついたら既に8年目という絵に描いたようなダメストーリーを歩んでしまいました。
野球名門校ではない中で際だった素質を買われての入団、そして結果が出ずに消えていく、まさに笠原二世と呼ぶべき存在、それが田中良だと思います。

今年のこの成績では1軍で投げられなかったのも仕方がないですし、戦力外通告をされたことも必然であったと言えます。
春先のチャンスをモノに出来なかった時点でこの結末は既定路線であったのかもしれず、それだけに非常に惜しかったとも言えますが、もし野球に未練があるのでしたらサイドスローという特性を活かして打撃投手としてチームに貢献するという選択肢もあります。
結果を残せなければ消えていくのみという球界に田中良という投手がいた記憶を残すためにも、何らかの形でチームに関わってくれればと、そう思います。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 590万円 → 戦力外通告 ※10/1に戦力外通告

 

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本気で井口を獲得するのか

2009-01-04 01:37:07 | 千葉ロッテ

年明け早々に、井口と入団交渉を行うとのニュースが飛び込んできました。
リップサービスなのかと思っていたのですが、少なくとも新庄のときに比べれば本気度は高そうです。

ロッテ、井口と7日交渉へ (1/3 スポーツ報知)

ロッテは3日、米大リーグ・フィリーズを自由契約になった井口資仁内野手と7日に入団交渉すると発表した。
瀬戸山隆三球団社長、石川晃球団副代表が井口の自主トレーニング先の沖縄を訪れる予定。
ロッテは内野手の補強のため、昨年12月に井口の獲得に乗り出すことを表明。
瀬戸山社長は既に井口サイドと接触したことも明らかにしていたが、今回が初の本格交渉となる。

具体的な場所と日程を明かしたことを考えれば、それなりの手応えがあるのでしょう。
行くだけ行って軽くあしらわれるのは権力闘争に勝利したばかりの瀬戸山球団社長としても本意ではないでしょうし、交渉に応じたことから井口サイドも日本球界復帰を視野に入れているものと思われ、予想外の瓢箪から駒、井口のロッテ入りもあるかもしれません。

ロッテ井口へ2年4億円と「指導者手形」 (1/3 日刊スポーツ)

ロッテが、フィリーズを退団した井口資仁内野手(34)獲得へ、2年総額4億円と「指導者手形」を用意していることが2日、明らかになった。
井口は昨年中の移籍決定を目指してオファーを待っていたが、現時点で米国から具体的な話はない。
日本では複数球団が水面下で獲得に乗り出していることから、ロッテも高条件で本格交渉に臨むことになった。
今月初旬に石川晃副代表が本人と直接交渉を行う。
ロッテが井口に「終身雇用プラン」を用意する。
3日に滞在先の米国から帰国予定の井口に対し、最大限の誠意を示す方針を固めた。
井口の実力だけでなくメジャーでの経験や人間性も高く評価しており、将来的に引退後はコーチなど指導者として球団に残る道を用意するという。
球団幹部は「選手としても期待しているが、その後もロッテを引っ張る存在になってほしい」と、球団あげての熱意を口にした。
というのも、球団は昨年12月にバレンタイン監督の今年限りでの退任を早々に発表した。
監督の高額年俸やフロントの意見に耳を貸さなくなった横暴な姿勢が要因だった。
これを機に今年は「変革の年」と位置付け、チーム、フロント両面で大幅なテコ入れを行う。
その第1弾として井口に白羽の矢を立てた。
補強ポイントのセカンド強化だけでなくチーム活性化、さらにファンへのアピール材料にもなる。
井口の08年年俸は385万ドル(約3億4650万円)だが、世界の金融危機の影響から米国市場では150万ドル前後まで抑えられるとの見方もある。
ロッテは2年総額4億円を基本線としているが、昨年退団したズレータの年俸が2年総額5億2000万円(推定)だったことから、上積みの余地は十分にある。
今後は、石川副代表が井口の自主トレ先である沖縄を訪れ直接交渉する。
「日程を調整していますが1月上旬の早い段階で行きます」と、球団始めの5日にも動きだす構えだ。
同副代表がダイエーのスカウト時代に井口獲得に尽力し、長年の信頼関係があることも大きな強みとなっている。
日本の複数球団が水面下で獲得に乗り出す中、ロッテはマネーゲームではなく人脈と終身雇用プランで口説き落とす構えだ。

2年4億円で獲得ができるのであれば、日本球界の経験があり、また井口ぐらいのメジャー実績がある選手にしては安いのかもしれません。
話題にもなりますし、フロントとしても鼻高々というところでしょうか。
しかし井口の年齢と根元の存在、そしてオーティズとの兼ね合いを考えれば井口の獲得が最優先事項とは思えず、外野手の補強はどうなったのかという疑問が残ります。
ズレータの二の舞を心配する向きも多いかと思います。

何だかんだ言っても井口はメジャーを選ぶのではないか、評価が下がっていることもあって当て馬としてロッテとの交渉を行うのではないか、そんな気がしています。
またこういった交渉は水面下で行うのが普通だと思うのですが、ことある毎にマスコミに情報を流しているところからも、純粋な戦力補強ではなく手柄を誇ることが目的にも見えます。
ですから引き続き外野手の補強の手を緩めないことを確約してくれるのであればまだしも、そうでないのであれば井口の獲得には反対だという私のスタンスに変化はありません。

あれだけ無茶をしてメジャーを目指した井口がたった4年間で日本球界への復帰を決心するのか、ロッテの本気度がどの程度なのか、初交渉である程度の目安がつくでしょう。
とにかく7日、井口がどういったコメントを残すのかに注目をしたいと思います。

 

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2008年通信簿 70 定岡卓摩

2009-01-03 23:43:51 | 千葉ロッテ

70 定岡卓摩 内野手 22歳 年俸500万円

【2008年成績】 E 54試合 156打数 20得点 36安打 打率.231 8二塁打 1三塁打 4本塁打 26打点 1盗塁 13四死球 50三振

かなり調子のいい時期もありましたが、シーズンを通してみれば昨年より成績を落とした1年となってしまいました。
移籍をして3年目となる来季は勝負の年、是非ともそのパワーを活かしたバッティングを1軍で見せてもらいたいと思います。

野手不足もあって内外野のいろいろなポジションを守らされたということで打撃に専念しづらかったという面もあるのでしょうが、それにしても昨年に続いて異様に高い三振率が定岡にとっては大きなマイナスです。
思い切りがいいと言えば聞こえがいいですが、要は選球眼が悪い、バットの始動が遅い、変化球についていけないということに他なりません。
当てにいこうとすることで小さくまとまってしまうのも困りますが、もう少し確実性を上げて打率を最低でも.260までにはしなければ、その長打力も宝の持ち腐れになってしまいます。

問題の守備位置ですが、本人も守りやすいと言っている外野に固定をしてあげたいところです。
足が速くないのでどうかとも思いますが、右の外野手というチームにとってのウィークポイントを埋める存在として名乗りを上げるのも悪くはないと思います。
希望を言える立場にはない定岡だけに、そこを2軍スタッフが汲んであげることができれば、定岡にも飛躍のチャンスがあると信じています。

来季は2軍でレギュラーを獲ること、1試合でもいいので1軍での出場を勝ち取ること、このことを目標に定岡には頑張ってもらいたいです。
こういった選手が活躍することはチームにいい影響を与えると思いますので、定岡の奮起に期待をしています。

2007年通信簿


【オリオン村査定】 500万円 → 500万円 (±0%)

 

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あけましておめでとうございます

2009-01-01 09:12:02 | 独り言

あけましておめでとうございます。
おかげさまで仕事も順調に進捗しておりますので、新年のご挨拶だけでもと思いまして休憩中に携帯からのアップです。

バレンタイン監督の今年限りでの退陣が決まり、また外国人選手の去就が未定のままでの不安定な2009年の船出となりましたが、この変革の時を共に歩めることを前向きに捉えて過ごしていきたいと思います。

開幕前から消化試合かと落ち込みがちな気持ちを奮いたたせていきますので、末永くお付き合いいただければ幸いです。
本年もよろしくお願いいたします。

 

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