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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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2007年通信簿 15 柳田将利

2007-11-03 22:40:16 | 千葉ロッテ

15 柳田将利 投手 20歳 年俸700万円

【2007年成績】 E 2試合 0勝0敗0S 防御率0.00 3回1/3 4被安打 0被本塁打 5与四球 0与死球 1奪三振

今季は飛躍のための基礎固めの年にしなければならなかったのですが、右内側半月板損傷の内視鏡手術を受けるなど故障に泣かされた1年となりました。
投手としてプロでやって行くには来季がラストイヤーの踏ん切りが必要、私はそう見ています。

貴重な左腕であることは間違いなく、できれば藤田の跡を継ぐぐらいの気概でいて欲しいと思っています。
ただ幸か不幸か打者としての資質も評価されていること、これが投手としての柳田にとってマイナスに働いているのではないかと懸念しています。
本人が意識しているかどうかはともかく、投手がダメでも打者としての思いが周りにもあれば、いい影響があるわけもありません。
退路を断って投手として生き抜く心構えでやっていく、本人にその意識がなければスッパリと打者に転向すべきです。

藤井という似たような存在の選手の、球団の思惑に選手生命を左右された見本が側にいたわけですから、柳田もそれぐらいは理解していると思います。
来季も2軍でのスタートになるでしょうが、投手としての将来に光が見えてくるようなピッチングができなければ「投手・柳田」は来季で終わり、そう決めてプレーして欲しいと思います。
そしてどっちに転んでも未練が残らないよう、打たれようが起用し続けることを球団には希望します。


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小林雅がFA宣言、さあ来季の抑えは誰にしようか

2007-11-02 23:12:26 | 千葉ロッテ

日本シリーズも中日のクライマックス王者が決まり、球界もストーブリーグに本格的に突入しました。
そしてFA戦線もスタートし、その先頭を切って小林雅がFA宣言をすることを記者会見で発表しました。

ロッテ小林雅、メジャーも視野に (11/2 時事通信)

ロッテの小林雅英投手(33)は2日、千葉マリンスタジアムで記者会見し、「フリーエージェント(FA)の申請書を球団に提出した。
国内全球団はもちろん、米メジャーも含めて関心を示してくれたところの話を聞いてみたい」と述べ、今季取得したFA権を行使することを正式に表明した。
球団側は「残留してもらいたい。決断するまで誠意を尽くして話し合いたい」(本多球団部部長)と慰留に努める。
小林雅は「年齢面を考えて決めた。(宣言を)保留して来年となると、年を取ってパフォーマンスも落ちる。気持ちを高めるためにも早く宣言したいと思った」と説明。
あと23と迫った通算250セーブには「行使に当たって考えないようにした。ストッパーにある程度こだわりはあるが、それしかないという考えはない」などと話した。
小林雅は今季27セーブを挙げ、自らが持つシーズン連続20セーブのプロ野球最長記録を7年に伸ばした。
通算成績は9年間で36勝34敗227セーブ、防御率2.79。

ある程度は予想していましたが、まさか初日に宣言するとは思いませんでした。
ロッテとも交渉するとのことですが、私は残留はないと踏んでいます。

秋季キャンプ初日に藪田が「1週間前の日曜日(21日)に球団と一度話をし“来年もロッテに残ってほしい”と言われた。期限は最終まであるので、考えていきたい」と語っていたように、既に球団はFA権を持つ選手と交渉を始めていると思われます。
そんな中での宣言ですから、下交渉が決裂したと見ます。
2005年の日本一の時でも成績が落ちたことでダウン提示をした球団が、今年の成績でアップ提示するとは思えません。
おそらくは昨年のサブローと同様にダウンした上での複数年契約が有力で、それを小林雅が是とはしなかったのでしょう。
あるいはチーム内での孤立が小林雅の背中を押したのかもしれません。
終盤戦での里崎の対応を見れば、小林雅がロッテには自分の居場所はもうないと考えてもおかしくありません。

従って私の来季の構想には既に小林雅はいません。
打たれても打たれても自分のスタイルを変えることをしない小林雅が来季もロッテで抑えを務められるかどうかは微妙ですから、むしろ移籍した方が悩むことなく次を検討することができます。
よってロッテの来季の抑えを誰にするか、いろいろと考えてみました。

A)藪田
もちろん藪田が残留してくれた場合ですが、球団は福浦と藪田は全力で慰留すると思われます。
しかし藪田は海外移籍の夢を持っているようなので油断はなりませんし、彼もFKほどではないにせよ衰えを見せ始めた来季35歳の投手だけに、球団が藪田が望む待遇を用意するかも微妙です。
それでも彼が残留した場合は、余程のことがない限りは藪田が新守護神となることは間違いないでしょう。

B)新外国人
藪田もFA移籍した場合は、バレンタイン監督のルートで新外国人投手を獲得するのが妥当な選択です。
またウォーレンという実績もありますから、まずは韓国や台湾などのアジア野球の経験のある選手を探すのも一計です。

C)清水
しかし新外国人は水もの、チーム内で実績のある投手の異動も考えられます。
長いイニングを投げるスタミナがなくなりつつある清水が、その復活のきっかけとしての抑え転向というシナリオも充分にありえます。
YFKが一気にいなくなるという緊急事態を助けて欲しい、こういった懇願をされれば清水も受け入れると思います。

D)荻野か川崎か内
あるいは荻野か川崎を大抜擢するという英断をするかもしれません。
また次世代の抑えとして期待され続けていた内の覚醒への期待もあります。
ストレートに威力があり三振を取れるというタイプではないだけに可能性は低いとは思いますが、5年というスパンで考えれば若手の起用も考えてみたいところです。

E)新人
新日鉄ENEOSの田沢が残留を表明したのが痛いですが、それでも東洋大の大場を獲得できれば彼を抑えに起用してみるのもよいと思います。

いずれにせよ藪田の動向により大きく左右されますので、12日までは目が離せません。

小林雅は長年チームを支えてきた鉄人ですので、ファンとしては長年の貢献に感謝しています。
藤田と同様に来年は記録がかかる年であっただけに、ロッテの小林雅として名球会に入って欲しかったですが、本人がロッテではモチベーションを維持できないと考えている以上は仕方がありません。
まだ若いですし、藤田ですら1億円で雇おうとする球団があるぐらいです。
セ・リーグであればまだまだ活躍できると思いますので、じっくりと考えて決断してくれればと思います。

 

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島津義久

2007-11-02 02:06:31 | 読書録

島津義久

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島津家16代当主として三州統一を果たした島津義久の生涯を描いた作品です。
ifノベルズ界で活躍する桐野作人の、珍しく史実に即した作品です。

戦国島津家と言えば著名なのは義久の次弟にあたる島津義弘、朝鮮の役での活躍や関ヶ原での敵中突破による退却戦が有名です。
その弟の影に隠れるように義久は義弘ほどの評価を得ることなもく、世間での知名度もさほど高くはありません。
しかし著者は、義久こそ肥大化していく家中を統べることに尽力した名将としています。

義久と義弘、そして歳久と家久を加えた島津四兄弟はいずれも有能な戦国武将として知られています。
しかし九州統一戦で前線の主将として活躍した他の兄弟と違い、本国薩摩で政を執ることの多かった義久の評価がいまひとつであることは仕方がないのかもしれません。
同時に豊臣秀吉との戦いでの優柔不断とも見える行動も、その評価を下げる要素となっています。
しかし義久は冷静に自らの家の実力を見極め、大局をもって家を導く当主としての器量を持った武将であったとも言えます。
この作品ではそんな義久の、内面の懊悩を見事に表現しています。

島津家当主でありながら、義久には肖像画が残されていないそうです。
島津家の系統は義弘の次男である家久(忠恒)に引き継がれ、両者の確執から義久の血統は全て絶やされてしまったこともその理由ではないかとしています。
不幸とも思える晩年、そして後世の評価、島津義久は再評価されるべき武将なのかもしれません。


2007年11月1日 読破  ★★★★★(5点)

 


2007年通信簿 14 小宮山悟

2007-11-01 23:41:31 | 千葉ロッテ

14 小宮山悟 投手 42歳 年俸3200万円

【2007年成績】 41試合 3勝1敗0S 防御率3.99 56回1/3 65被安打 2被本塁打 12与四球 2与死球 24奪三振 被打率.297

今年は3年ぶりの勝利をマークし、42歳ながら41試合にも登板したタフネスぶりでした。
頑張っていることは間違いありませんが、しかしながらそろそろ後進に道を譲るべきとの考えは変わりません。

高木とともにリードされている展開で投入されることが多く、負け試合に若手を使いたくないというバレンタイン監督のポリシーを支える働きをしました。
今季は勝っている展開や、あるいは僅かに負けている展開で起用されるケースも目立ち、3勝は頑張った勲章です。
久保が骨折で戦線を離脱し、代わりに抜擢された吉井がダメダメであった時に、小宮山の先発起用すら話題になったほど中盤には活躍が目立ちました。
しかしシーズントータルで見ると被打率が3割近いことからも分かるとおり、充分な活躍であったと評価できるかどうかは微妙です。

小宮山は特殊な立場にいる選手です。
次期監督とも言われるように、チーム内で独特の存在感を発揮しています。
小宮山枠とでも言いますか、故障か余程の不振でもない限りは1軍が保障されています。
そして今季の成績ですから、彼の存在がチームにとってプラスであるのかどうか、これまた微妙なところです。

もちろん超ベテランが黙々と投げる姿は素晴らしいですし、彼を抜くことができない若手が不甲斐ないとも言えます。
しかし小宮山の特殊な立場を考えれば相当な力の差がなければ取って代わることが難しいのもまた事実で、今季の成績を見れば神田でも充分に小宮山の役割を果たせるであろうとの思いもあります。
小宮山はいくら頑張ってもやはり年齢からして投手陣の軸にはなり得ず、しかし神田は中継ぎで登板数が増えることで化ける可能性を秘めています。
バレンタイン監督のポリシーもあるのでしょうし、また成瀬や荻野のような成功例もありますが、やはり私は若手投手が経験を積む場として負けている展開での起用は必要であると思います。
実際、川崎は負けている展開での好投から這い上がり、今の地位を築いています。

小宮山は来季も現役であることは間違いないのでしょうが、彼が将来は監督としてチームを率いることを意識しているのであれば、ここは潔く身を引くことも必要だと思います。
今の彼は自分がかつての力を失っていることを自覚しているにも関わらず、「まだまだ若いもんには負けねぇぜ」と意地を張って若手が台頭するチャンスを潰しているように見えます。
厳しいことを言いますが、来季は現役最後の年と見極めた出処進退をしてくれることを願っています。


【オリオン村査定】 3200万円 → 3200万円 (±0%)

 

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