小林雅に続き、藪田のメジャー移籍も決定しました。
当初から噂されていたロイヤルズですから驚きもしませんが、やはり一抹の寂しさが伴います。
<薮田安彦>ロイヤルズと2年契約発表 (11/29 毎日新聞)
米大リーグ、ロイヤルズは28日、ロッテからフリーエージェント(FA)となった薮田安彦投手(34)と2年契約を結んだと発表した。
AP通信によると、2年総額600万ドル(約6億6000万円)で、入団会見は29日午後にカンザスシティーで行われる。
3年目の契約の選択権は基本的に球団が持つが、一定の登板試合数に達した場合は薮田側に移るという。
ロイヤルズはア・リーグ中地区で4年連続の最下位となった今シーズンの終了後、今季まで日本ハムの監督だったトレイ・ヒルマン氏を新監督に招いた。
右腕の薮田は補強ポイントの一つだった中継ぎの柱として期待されるが、チーム状況しだいでは抑えに回る可能性もある。
AP通信によると、ムーア・ゼネラルマネジャーは「日本市場に参入することは一つの目標だった。アジアの選手は高い技術を持っている」としたうえで、「薮田は速球を低めに集めることができるし、四球も多くない。日本で最も優れたリリーフの一人だ」と評価した。
薮田は大阪・上宮高、新日鉄広畑を経て、ドラフト2位で96年にロッテ入り。
12シーズンで通算44勝59敗9セーブ、防御率4.03をマークした。
昨年3月の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」では日本の優勝に貢献した。
ロッテでは、小林雅英投手のインディアンス入団が決まっている。
▽薮田
今の自分があるのはバレンタイン監督とロッテ、そしてファンのおかげだと思っています。
今までの12年間で培ってきたことを忘れず、米国で頑張ってきます。
▽ロッテ・バレンタイン監督
薮田は今のような素晴らしい投手になるまで、たゆまない努力を払ってきた。
私はあらゆる幸運が彼に訪れることを願っている。
彼は米国で高い評価を受けるに値する選手であることを確信している。
もっとすんなり決まるかと思っていましたが、意外に時間がかかりました。
条件を見ると小林雅とほぼ同じですから、小林雅の条件を最低ラインとして団野村が条件闘争をしていたのかもしれません。
ロイヤルズはインディアンスとは逆に長年下位に低迷しているらしいので、小林雅とは違った意味でのチャンスが転がっていると思って頑張って欲しいと思います。
これでYFKが完全に解体となり、チームとしても踏ん切りがついたと思います。
ひしめき合う若手投手陣の中から誰がでてくるのか、とても楽しみです。
上が詰まっている時よりもいろいろな選手にチャンスが巡ってくることになりますので、思わぬ選手の台頭に繋がるかもしれません。
小林雅に比べれば藪田には心から「頑張ってこいよ!」と言えますし、来季への楽しみもあり、このニュースは寂しさがありながらも気持ちよく聞くことができました。
何はともあれ、藪田にはロッテ魂をアメリカで見せつけて欲しいと思います。