25 竹原直隆 外野手 27歳 年俸1130万円
【2007年成績】 66試合 122打数 17得点 30安打 打率.246 6二塁打 0三塁打 8本塁打 23打点 2盗塁 11四死球 29三振 得点圏打率.194
2軍で2年連続ホームラン王に輝いた長打力の片鱗を、ようやく1軍で見せてくれました。
ホームランアーチストらしい美しく弧を描いた弾道は、来季に大きな期待を持たせてくれます。
終盤やCSで先発が左腕の時には3番を任されるなど、左キラーが定着してきました。
チームが苦手としている和田をカモにして名をあげました。
しかしプロ初ホームランは右の谷中からでしたし、レギュラーを獲るためには左キラーなどと言われることは竹原にとってはマイナスでしかありません。
サブローと早川が健在であれば、残るポジションはレフトのみです。
この最後の席を大松と争っていくことになるわけですから、ツープラトンが好きなバレンタイン監督は右腕には大松で左腕には竹原と来季も考えているでしょう。
しかし幸か不幸か左腕に対する左打者ほど、右腕に対する右打者の不利は球界でも言われていません。
右腕が圧倒的に多いことによる慣れが理由でしょうが、つまりは大松よりも竹原の方がレギュラーに近いとも言えるわけです。
大松も昨年は8本塁打を放ちながら打率は2割ちょっとと、今年の竹原ぐらいの成績でした。
しかし今年は自ら設けた課題をクリアして3割を記録し、竹原の1歩も2歩も前を走っています。
竹原が大松を抜くためには来季の打率を.270程度までは上げること、これが最低条件です。
また大松と同様に、守備を何とかしなければなりません。
昨年よりはかなり上達しましたが、まだまだ安心して任せられるレベルではありません。
大松と竹原を同時に外野で起用することは投手にとって負担でしかない、こんな評価をされるようではいつまで経ってもレギュラーにはなれません。
ズレータがいるのでDHも空いていませんから、福浦の跡を狙ってファースト守備の練習をするのも良いかもしれません。
竹原の良さは、あそこまで振るかと思うような思い切りのいいスイングです。
どこか新庄にも似ており、当たった時の美しい弾道にはほれぼれします。
ただ彼の場合は山張りタイプではないとは思うのですが、狙いが外れた時の見逃し三振が多いような気がします。
打率を上げるためにも粘り強いバッティング、タイミングを外された時のバットコントロールに磨きをかけることが必要だと思われます。
来季は.270の15本、これぐらいは狙って欲しいですし、また達成できる力は充分にあるはずです。
本人も今年の成績で満足しているわけもないでしょうから、秋季キャンプでも守備練習に汗を流しているようですし、弱点克服&長所磨きでブレークしてくれることを期待しています。
【オリオン村査定】 1130万円 → 1600万円 (△42%)