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オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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石川の明暗

2016-03-03 01:59:29 | 千葉ロッテ

チームは大阪まで東上をしてのオープン戦、心配をしていた石川にとっての今季初の実戦登板となりましたが、明暗くっきりのピッチングとなりました。
課題としていたストレートの走りはMAX147キロの力強いボールを制球よく本人も満足の仕上がりぶりで、しかし一方で伝家の宝刀であるシンカーを含めた変化球のキレ、コントロールが今ひとつで、「ストライクが取れること」をテーマとしていたことからすれば四死球が絡んだ失点があり、満足のいく結果とは言い難いものがあります。
それでも落合コーチのコメントのとおりにストレートに力があれば何とかなるものですし、出足としてはさほどに気に病む必要もないでしょう。
ただ先頭打者アーチを浴びたボグセビックを次の打席で歩かせたことは今後に引きずるかもしれず、やや気にはなります。
二番手以降は内野陣と同じく激しく競り合う中継ぎ陣が踏ん張り、阿部が持ち直したのが収穫、結果の欲しい南の2イニング目が残念でした。

打線は一軍に合流をした荻野、肘井が結果を残せず活性剤にはなれませんでしたが、連続試合ヒットの続く井上、急造外野手としての守備が不安ながらも途中出場からマルチヒットの細谷、同じく途中から1安打1四球の伊志嶺と、開幕一軍を狙う選手たちの頑張りが目立ちました。
バットは湿りがちながらも吉田がまずまずのリードでしたし、中村も久々のマルチヒット、若手の活きのよさには心が躍ります。
浦和でも教育リーグが始まり平沢が3安打猛打賞、香月一が満塁弾、開幕ローテを狙う二木が5回無失点、川満も1四球にまとめての4回無失点、こちらもいい感じです。
明日もオリックスとのオープン戦、同一リーグには嫌なイメージを残したいので、足を使ったかき回す野球でいきましょう。


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◆3月2日(水) オリックス-千葉ロッテOP1回戦(ロッテ1勝、18時、京セラドーム、6,453人)
▽勝 西野 2試合1勝
▽敗 松葉 1試合1敗
▽本塁打 ボグセビック1号(石川)、鈴木1号(松葉)

バッテリー
千葉ロッテ
 石川、松永、益田、西野、阿部、南―吉田
オリックス 金子、松葉、佐藤達
―伊藤
 

コメント (10)

悪党の戦旗

2016-03-03 01:11:43 | 読書録

悪党の戦旗

日本経済新聞出版社

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楠木正成らとともに悪党、とも呼ばれた赤松則村、円心の名の方が通りがよいかもしれませんが、その円心は足利尊氏を助けて室町幕府の創業に大きな役割を占めて、三管領四職、細川氏、畠山氏、斯波氏、山名氏、一色氏、京極氏とともに有力大名として赤松氏は幕府を支えてきました。
しかし悪御所、6代将軍義教の強権政治に怯えて円心の曾孫の満祐が嘉吉の乱で義教を暗殺し、逆賊として赤松氏は滅ぼされます。
そこから赤松氏の再興を願う家臣たちの苦労が題材とされており、長禄の変で南朝から神璽を奪い取るまでの16年間の物語です。

この作者らしく、その名を知られた武将たちの華々しい活躍ではなく、下支えをする家臣たちの生々しさが描かれています。
基本的には史実に忠実に、小寺藤兵衛を中心に上月左近、間島彦太郎、中村弾正、石見太郎の5人が主要人物として登場をしますが、小寺藤兵衛は豊職、上月左近は満吉のことなのか、ともに播磨の豪族として戦国期まで家を繋いだ存在ですし、他の面々も赤松氏の遺臣としてその再興に力を注ぎました。
もちろん逆賊として滅ぼされた経緯からして簡単な道のりではなく、忠臣蔵と同じく生きる糧を求めて離脱をしていった仲間たちも少なくありません。
そんな中で堪え性のない主君に疑問を感じつつも「義挙」に参加し、お家滅亡の後は名を隠しながら、それまでとは天地の差の貧しさに耐えつつ、それでも心の支えは赤松氏の家臣たる誇りであり、もう少しは苦しい生活ぶりを強調してもよかったとは思いますが、その苦衷は充分すぎるぐらいに伝わってきました。
それだけに最後のオチ、と言いますか急転直下とも言うべき後始末がもったいなく、それまでの苦労は何だったのか、とのガッカリ感は否めません。
まるでページ数の関係で手仕舞いを強要されたかのような、もう少し最後まで丁寧に描いて欲しかった嘉吉の乱始末、でした。


2016年3月1日 読破 ★★★★☆(4点)


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