オリオン村(跡地)

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名前探しの放課後

2014-12-28 22:32:12 | 読書録

名前探しの放課後(上)

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名前探しの放課後(下)

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ふと気がつくと三ヶ月前の世界にタイムスリップをした主人公が、おぼろげな記憶を頼りに三ヶ月後に自殺をした同級生を救うべく行動を起こします。
しかしその「容疑者」が誰かが分からず、友人たちと放課後に名前探しをするといったストーリーです。
どこかそのデビュー作に似通っていますし、登場人物の抱える悩み、闇などに切り込むところなどはそっくりなのですが、そこは辻村深月ですので油断はできません。
かなり身構えていたつもりではあったのですが「そうくるか」と、さすがの展開に拍手喝采です。

ただ万人受けをするかと問われれば、答えは否です。
ファンとしては嬉しい松永郁也、多恵、おそらくは芦沢理帆子、そしてチヨダ・コーキと、これまでの作品からのゲストなのですが、一見さんには何のことかも分からないでしょう。
しかもこれまでの作品を読んでいることを前提にしているところがあり、もし著書を順番どおりに読んでのこの作品でない方にはお奨めできません。
もし手を出してしまえばクエスチョンマークが飛び交うかもしれず、素晴らしいラインアップとなっていますので、デビュー作から順を追ってこその楽しさ倍増です。
例によってのエピローグは個人的には余計でしたが、期待を裏切らない辻村ワールドでした。


2014年12月27日 読破 ★★★★☆(4点)

 

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2014年通信簿 50 大嶺翔太

2014-12-28 00:05:35 | 千葉ロッテ

50 大嶺翔太 内野手 23歳 年俸530万円

【2014年成績】 16試合 24打数 3得点 5安打 打率.208 0二塁打 0三塁打 2本塁打 3打点 0盗塁 1四死球 6三振 得点圏打率.000

ようやくに5年目にして一軍出場の大嶺翔は、心機一転、登録名を変えたことも後押しをしたのか、プロ初安打が初アーチとなる見事な一歩を踏み出しました。
その一本で終わることなく打席数が4倍に近い井上に並ぶ二発目を放ったのも大きく、きれいにセンター前に運ぶヒットもありましたし、やはり魅力的な若人です。
もちろん大砲としてホームランを量産するタイプではないでしょうが、将来的には15本ぐらいは打てるだけの資質はあると思います。
その身体能力の高さからすれば目指すは陽岱鋼、兄弟でのお立ち台宣言もありましたし、もう浦和は卒業です。

そのためにも克服をしなければならないのは、一軍で守らせるには怖すぎるグラブ捌き、足捌きです。
高校のときには捕手を経験するなど守備を鍛え上げていたわけではありませんのでプロでは一からの積み上げでしたが、残念ながら5年目にしてはお粗末すぎます。
一言で言ってしまえば内野手としてのセンスを疑う、といったところで、高濱の台頭と中村の加入で厳しくなってきたこともあり、外野手への転向を強く推したいです。
もちろん外野陣も清田が浦和でくすぶっているぐらいですので容易なコンバートではありませんし、浦和ではほぼサードを守っていたところへ今季はセカンドでしたのでベンチとしては今江よりは根元、と考えているのでしょうが、それなりに脚力もありますし、外野の方が一軍への近道でしょう。
秋季キャンプでそういった話は聞かれなかったので来季も内野で勝負の大嶺翔、ではあるのですが、センターを守るところを見てみたいです。

2010年通信簿
2011年通信簿
2012年通信簿
2013年通信簿


【オリオン村査定】 530万円 → 630万円 (△19%)

 

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