昨年の夏の四国旅行を機に始めた日本100名城スタンプラリーですが、その四国で9城をゲットしてから1年間は休眠状態でした。
そろそろ活動を再開しようとは思うものの今年は諸般の事情で夏の旅行を見送ったため、そこで地味ですが細切れで近場を放浪することにしました。
その第一弾として今日は千葉県で唯一である佐倉城へ、自転車を駆っての小旅行です。
曇りがちとの予報に裏切られた日差しの中を汗だくになって走ること90分程で、最初に私を迎えてくれたのは国立歴史民俗博物館です。
佐倉城跡に建てられており、日本で一つしかない国立の歴史博物館だそうです。
ただ研究機関としての位置づけは不明なものの、こと展示に関しては私の琴線に触れるようなものはありませんでした。
30キロを走破した疲れを癒してくれる冷房が嬉しかった、その程度のものと言ってしまえば関係者には怒られそうですが、それが正直な感想です。
肝心の佐倉城は佐倉城跡公園と名付けられているとおり、言われなければただの公園に過ぎません。
広大な敷地に空堀や土塁などが点在しており、これらが評価をされて日本100名城に選ばれたのでしょうが、やはり建築物がないと寂しいものがあります。
そもそもが石垣を用いずに築城をされとのことですから、遺構が少ないのも仕方がないのかもしれません。
佐倉は江戸に近いこともあり親藩、譜代の大名の居城とされてきましたが、その大半を治めたのが堀田氏です。
幕末にはハリスと日米修好通商条約の締結を試みた老中の堀田正睦を輩出しますが、攘夷派公卿の反対や井伊直弼の大老就任により罷免をされたそうです。
このあたりは守備範囲外ですので、あまり詳しくはありません。
本丸跡ですが、ただの原っぱにしか見えません。
見る人が見れば唸るようなものなのかもしれませんが、私の目はそこまで肥えてはいないようです。
国立歴史民俗博物館にはそれなりの人がいましたが、こちらには人っ子一人いませんでした。
できるだけそのままにという発想ももちろん大事なことではあるのですが、税金を使って整備をしているのですから魅せる施策も必要ではないかと思います。
本丸跡の奥にあるのがマップの説明によれば天守閣跡なのですが、単なる生垣にしか見えないのが辛いところです。
上から見ても同様で、写真が無くとも絵図などを案内板にでもしてくれればいいのにと、そんなことを思ってしまいました。
もっとも天守とは言っても三重櫓をそれに代えていたようで、規模的にもそんな感じです。
日本100名城のスタンプが設置をしてある佐倉城跡公園管理センターという名のプレハブに、その天守と思われる模型がありました。
当時のものに忠実に作られているかどうかは分からず、無人だったので聞く相手いず、とりあえず写真だけ撮ったという感じです。
蒸し風呂状態でしたので、スタンプを押して早々に撤収をしました。
結局のところはスタンプラリーだけのために行った、そんな佐倉城跡巡りでした。
土台は千葉氏が作ったものの基本的には江戸期の城ですから、それも私がそそらなかった理由かもしれません。
これが同じ佐倉でも本佐倉城跡であればテンションが上がったとも思われますが、こちらも遺構は堀や土塁ですから似たようなものではあります。
こんな感じが続くとモチベーションが下がりそうですので、次は城跡以外にも史跡が点在する小田原城あたりにしようかなと思った夏の一日でした。