オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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四国巡り グルメ篇 壱の巻

2009-09-08 01:20:59 | 独り言

 

さて、グルメ篇です
グルメとは言っても高級なものを食べたわけではなく、駅弁や地元の食材にこだわった料理を選んだりと、身の丈にあった食事をしたに過ぎません。
まあ東京圏に住んでいると居ながらにして大抵のものは食べられるのですが、やはり地元で食べてこそ意味があります。
旅の間はコンビニでのつまみ食いなどを含めると1日に4~5食の飲み食いをしましたし、よってエンゲル係数は異様に高くなったのですが、当然のことながら体重も増えたと思っていたところ、どうやら消費カロリーも半端ではなかったようで、体重は現状維持で体脂肪率だけが2%ほど減っていました。
そもそもの史跡巡り復活のきっかけとなった各駅電車の旅のときにも書きましたが、私の旅は体作りの意味合いもあり、またこれだけ続けて酒を飲んだのは初めてかもしれず、それでも爽やかな朝を迎えることができましたので、非常に健康的な8日間であったと思います。

初日は船橋から各駅電車でだらだらと西に向かったのですが、昼食は名古屋でとることにしました。
時間がなかったので駅ビルの飲食街に向かって、これぞ名古屋というものはないかと探した結果、選んだのが名古屋コーチンのオムライスです。
デミグラスソースに適度な酸味があり、卵もふんわりとして美味しかったのですが、もうちょっと名古屋コーチンがごろごろといった感じが欲しかったのが正直なところです。

 

四国に渡るには岡山でいいものを広島まで足を伸ばしたのは、国盗りの都合があったということもありますが、広島風お好み焼きを地元で食べたいという目的があってのことです。
先日の船橋でのお祭りのときに食べたお好み焼きが美味しかったので、本場広島で食べればもっと美味しいだろうという単純な発想です。
あいにくと時間が遅かったためにお好み村までは行けず、駅ビルに入っている麗ちゃんという店に入りました。
頼んだのはイカ天入り豚玉ですが、麺が卵麺っぽい味がした以外は船橋で食べたのとさほど変わらず、他の店に比べてここだけ行列になっていたのでかなりの期待をしていたのですが、マヨネーズがオプションということもありましたし、ちょっと拍子抜けをしてしまいました。

2日目は高松のじゃこ天ぶっかけうどんでスタートです。
学生時代に四国を訪れたときにはとにかく讃岐うどんを食べなければとそれだけに必死で、珍しいものをとわけも分からずに頼んだのが釜揚げうどん、真夏に死ぬ思いをしました。
それから20年、多少の知恵をつけた私が今回の旅で選んだのは、じゃこ天とおろしがのった冷やしうどんです。
讃岐うどんらしいコシの強い麺に濃いめのだしがよく絡み合って、なかなかいい味わいでした。
そしてじゃこ天、例によって何か分からずに頼んだのは20年を経過してもさほど変わりはないのですが、南予、つまりは宇和島の名産であったじゃこ天は今や四国を席巻しており、この後もいろいろなところで巡り会うことになります。
ホタルジャコやアカヒメジを小骨ごとすりつぶして作るのがじゃこ天とのことですが、さつま揚げと何が違うのかと問われれば答えを持ち合わせておらず、両者を並べて食べ比べても違いが分からない程度の舌しか持ち合わせていないのが悲しかったりもします。

同じく高松で食べたのがお遍路さん弁当で、四国なのでお遍路さんとは安直すぎるネーミングですが、中身もおむすびにインゲンのフライ、いいだこの煮付けに鶏の照り焼き、鯛の塩焼きにチキンボールと、まあ呉越同舟みたいな組み合わせでした。
もっともいいだこの煮付けは讃岐の名物らしく、そういう意味では正解だったかもしれません。

夜は徳島で阿波尾鶏ひなセットでの晩酌です。
これまた阿波踊りにかけた安直なネーミングかと思いきや、ちゃんとした地鶏のブランドだということを帰ってきてから知りました。
骨付き阿波尾鶏ひな、ササミの天ぷら、鶏そぼろまぜ御飯と鶏づくしは鶏好きの私にとってはご馳走で、ぐいぐいと酒がすすんでしまいました。
阿波尾鶏はぷりぷりとした歯ごたえがあり、ちょっと脂っこい感じがしないでもありませんでしたが、付け合わせのキャベツにくるむとちょうどいい感じです。
それ以外のササミの天ぷらなどもアップで写真を撮りたかったのですが、見ての通りフラッシュを使ってもこの程度の明るさ、つまりは薄暗い雰囲気の店で何度もフラッシュを光らせる勇気がなかったため、この店ではこの程度で手仕舞いました。

3日目はやはり徳島で、阿波地鶏弁当を買いました。
阿波尾鶏とは違う地鶏らしいのですが、何という地鶏かは不明です。
中身はシンプルな鶏の照り焼きといった感じで、可もなく不可もなくといった感じでした。

晩酌は高知で室戸御膳、ここで初めて日本酒の登場です。
選んだのは土佐牡丹酒ですが、適度な辛さで口当たりもよかったのですが、できれば升か何かで飲みたかったところです。
この室戸御膳を選んだのは、カツオのたたきでは定番過ぎて面白みがなかったため、鯨で攻めてみようとの思いつきの結果です。

とは言ってもカツオのたたきも当然のことながら含まれており、大盛りの長ネギにやや戸惑いながらも、まさにカツオのたたきでした。
鯨の刺身は癖があって好き嫌いは分かれそうですが、馬刺しを食べられる人であれば問題はないでしょう。
わさびと生姜がついていましたが、私はわさびの方が好みでした。
そして鯨のカツですが、最初からかかっていたソースの味が濃すぎて、鯨の味がよく分からなかったのが残念でした。

4日目は朝から晩まで高知にいたために駅弁は抜きで、昼は自転車ですっ転んだりして店を探す気持ちの余裕がなかったため、グルメは晩酌のみでした。
お供の酒は酔鯨で、名前が土佐っぽかったので選んだのですが、使っている米が兵庫山田錦ということで、まあどこの日本酒も米までが地元というわけではないのでしょうが、調べなければよかったとちょっと後悔をしています。

まずは土佐の三品盛りで、ここでも登場のじゃこ天に、カツオのづけ天と竹輪です。
カツオのづけ天は香ばしくて美味しかったのですが、他の2品は無理矢理といった感じが否めません。
そして土佐ジローの塩焼きですが、これは失敗をしました。
会社の先輩から是非とも食べるようにとメールがきたので探しまくったのですが、店の人に聞いても地元の人もあまり食べないらしく、20箇所目ぐらいでようやく見つけました。
それなりに有名な地鶏ではあるらしいのですが、歯ごたえと言うには固すぎで、調理に失敗をしたとしか思えず料理人さんに確認をしたぐらいの不味さです。
また頼んだ地鶏の雑炊は品切れと最後の最後で断られる始末で、その代わりに頼んだのがデザートのアイスクリンですから、滅茶苦茶な品揃えになってしまいました。
ちなみにアイスクリンは高知城でも屋台で売っていたので名物かと思い頼んだですが、シャリシャリとした食感で、アイスと言うよりはシャーベットといった感じです。
店の人には「高知では子どもの頃からアイスクリンで育った」という眉唾の話を聞かされましたが、美味しかったのでよしとします。

ところでトップの写真は、高知の商店街にあった飲み屋です。
8月4日にオープンと長宗我部フリークの私が来るのを待っていたかのような店ですので当然のことながら入ろうとしたのですが、どんな種類の店なのか、メニューはどんなものがあるのかが外からは分からず、既に晩酌を済ませていたので2店目として入るにはリスクがあるかと思い翌日に譲ったのですが、その翌日は土佐ジローにかまけてすっかりと忘れてしまい、帰ってきてから写真を見て思い出すという痛恨の失敗をしてしまいました。
いろいろな意味で、土佐ジローにやられてしまった高知の夜でした。


【2009年8月 四国の旅】
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4 コメント

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四国に行きたくなりました (Machio)
2009-09-08 23:20:55
現金なもので、史跡よりも自然とメシに反応してしまいます。もう何年前でしょう、海外旅行が全てだと思っていましたが、私を国内旅行のとりこにしたのが夏の四国です。

全てが「正しい日本の夏」というイメージで感動しました。とにかく身体を動かすのが好きな自分は川遊び(四万十、吉野川で泳ぐだけですが)に没頭しました。

宇和島の鯛めしと四万十のうなぎは食べませんでしたか?あれには讃岐うどんよりも感激しました。

あぁぁ、人生初の入院などもあり、今年の夏休みは取らない予定ですが、また四国に再訪したくなってしまいました。
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Unknown (bbx)
2009-09-08 23:28:31
鉄男と鉄子が流行してるそうです。
女性の鉄道マニアも増加中との事。
私は土日切符で東北や新潟に行きました。
青春18も季節限定じゃなく、年中発売してくれませんかと、JRさんに言いたい。高速道路も無料になるんで、JRさん儲けすぎでしょうから。
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Unknown (しん)
2009-09-09 00:01:42
阿波お鶏っておいしですよね、案外お肉の中では高級食材だと思います。
厚みもあり、うま味もあり、から揚げがほんとにうまいんですよね。
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お返事 (オリオン)
2009-09-09 01:06:19
>Machioさん
やっぱりメシですかね(笑)
昼間は史跡をかけずり回っているのですが、やはり日が落ちてくるとそわそわとしてきます。
どこで食べようかと店を探しているときの楽しさといったらありません。
四万十のうなぎは食べませんでしたが、宇和島ではきっちりと鯛めしを食しました。
グルメ篇の弐の巻を乞うご期待、というほどのものでもありませんが、2部構成ですのでお楽しみください。

>bbxさん
まさに仰るとおり、青春18きっぷは通期にして欲しいですね。
次のターゲットは鉄道の日記念きっぷですが、次の5連休でツーデーパスを使って旅立つかもしれません。

>しんさん
いや、本当に美味しかったです。
口の周りをギタギタにしながらかぶりついたのですが、濃厚な肉汁がじわっと出てきて御飯もすすむし酒もすすむし、言うことなしです。
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