電脳筆写『 心超臨界 』

自然は前進と発展において留まるところを知らず
怠惰なものたちすべてにののしりを発する
( ゲーテ )

向上心 《 “生き方の流れ”を変え、向上心を刺激するもの――サミュエル・スマイルズ 》

2024-06-21 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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歴史のページには、理念よりも人間が常に顔をのぞかせる。歴史的なできごとに興味をそそられるのは、それに加わった人たちの喜びや苦しみ、利害関係に心を引かれるからである。歴史の世界ではどちらを向いても死んでしまった人間ばかりが出てくるが、彼らの言葉や行為は生き続けていて、その声が生々しく聞こえるほどであり、彼らの行為こそが歴史をおもしろくしているのである。われわれは人間の集団にはあまり興味を持たないが、伝記のように歴史という壮大なドラマの中で、真に迫った生き生きとしたタッチで描かれている役者個人には共鳴をおぼえるものだ。


『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p141 )
第4章 見識を高める――「人生の教え」をいつ、どこから学びとるか
2 人生の教えをどこに読みとるか

◆“生き方の流れ”を変え、向上心を刺激するもの

そしてまた、伝記は、人はいかにあるべきか、力を精一杯に出し尽くせばどのような偉業を成し遂げられるかを教えてくれる。

はっきり記録に残された立派な人物の一生は、われわれに刺激を与え働きかけ、人は人生をどのように生きればよいか、また生きられるかを明らかにしてくれる。それはわれわれの魂に新鮮な空気を吹き込み、希望を高め、新しい力と勇気、自分だけではなく他の人たちに対する信頼感をも与えてくれる。

偉人の伝記はわれわれの向上心を刺激して発奮させ、主人公の協力者となって彼らと一つの世界を分かち合い、この世でもっともすぐれた人たちと一緒に生き、最高の友人たちと交わるよう誘いかける。

しかし、偉大な人物の一生だけが人格の向上に影響を与えるすぐれた伝記だと過大評価するのは危険である。

「完全な伝記とは、完全な形で読者と一体になり、吸収され得るもののことである」

こうディズレーリも述べている。

誰もが感動をおぼえるような偉大な人物の伝記を読めば、無意識のうちに啓発され、少しでもその人たちの考え方や行動に近づきたいと願うものだ。だが誠実に自分の務めを果たし終えたごく普通の人の一生でも、後世の人たちの人格を向上させるために力がないとは言えない。

また伝記を読めば、歴史そのものをくわしく学ぶことができる。それどころか歴史とはすなわち伝記であり、個々の人間が支配し影響を及ぼしてつくり上げた人間性の集合体であるとも言えよう。

「歴史とは、限りない向上心によって生まれた、人間のすばらしいエネルギーの記録だと言えるのであるまいか」と、アメリカの哲学者エマソンは述べている。

歴史のページには、理念よりも人間が常に顔をのぞかせる。歴史的なできごとに興味をそそられるのは、それに加わった人たちの喜びや苦しみ、利害関係に心を引かれるからである。歴史の世界ではどちらを向いても死んでしまった人間ばかりが出てくるが、彼らの言葉や行為は生き続けていて、その声が生々しく聞こえるほどであり、彼らの行為こそが歴史をおもしろくしているのである。

われわれは人間の集団にはあまり興味を持たないが、伝記のように歴史という壮大なドラマの中で、真に迫った生き生きとしたタッチで描かれている役者個人には共鳴をおぼえるものだ。
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