電脳筆写『 心超臨界 』

現存する良品はすべて創造力の産物である
( ジョン・スチュアート・ミル )

ラニーニャが発生すると日本に寒波が訪れる

2024-07-05 | 09-生物・生命・自然
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(2006-02-01投稿)
江戸時代の冗談に「風が吹けば桶屋が儲かる」というのがあります。強風が吹くと土埃が目に入り、目を悪くする人が増える。目を悪くすると三味線でも弾いて門付けをして歩こうという人が増える。三味線が売れると、三味線の胴は猫皮なので、猫が減る。猫が減ると鼠が増える。鼠が増えると桶をかじって穴を開ける。桶に穴が開くと桶屋に注文がくる、というおかしな論理です。

今冬の異常寒波を解析すると、まるで「風が吹けば桶屋が儲かる」方式のようなメカニズムが働いていることがわかりました。「ラニーニャ」が発生すると日本に寒波が訪れる、というものです。


◆「ラニーニャ」が発生すると日本に寒波が訪れる

「日本の寒波 招き入れ――ラニーニャ現象が遠因」
2006.01.30 日経新聞(朝刊)

世界各地に異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」が発生するかどうか注目が集まっている。すでに兆候が出始めており、今冬に日本を襲った記録的な寒波も、ラニーニャ状態が間接的に関与しているとの見方が研究者の間で強まっている。ラニーニャが発生すれば日本の夏は猛暑になるという指摘もあり、専門家はラニーニャに関係する海水温の変化を注視している。

【 今年の夏は猛暑予想 】

ラニーニャは南米ペルー沖の海水温が低下することで知られる。やはり異常気象につながるとされる「エルニーニョ」と反対の状態になる現象で、東から西に吹く貿易風が強まり、熱帯アジア地域に暖水がたまって海水温が上がるため、対流活動が盛んになって積乱雲が活発になる。

[ 低下傾向始まる ]
南米ペルー沖では昨年11月から海水温の低下傾向が始まっている。米海洋大気局(NOAA)でも今後のラニーニャ現象の行方を注視している。東京大学の山形俊男教授はラニーニャ現象の発生を指摘しており、このままの状態が続けば日本の今夏は暑くなると予想している。

また、今冬の日本の寒波についても、南米ペルー沖の海水温の低下傾向が関与しているとの見方が強まっている。寒波そのものは北極で起きる大気現象「北極振動」が主因と分析されているが、北極振動だけでは日本の大寒波を説明できないとする研究者は多い。

[ 寒気入りやすく ]
北海道大学の渡部雅浩助教授(気候力学)は、大気の動きをコンピューターで再現した結果、アジア熱帯域で起きている激しい対流活動が寒波につながったと説明している。インド東部からフィリピン付近にかかる積乱雲に注目した。昨年12月の人口衛星の観測データから積乱雲の活動状況(雲の厚さをエネルギーに換算)を調べたところ、平年に比べて3倍も活発だった。時計回りの風が強くなり、中国大陸付近の偏西風が大きく蛇行し、南下してきた寒気が日本に送り込まれやすくなったという。

北極振動とラニーニャ現象という2つの要因が重なるのは珍しく、異常気象との関係も疑われる。

【 厳冬、5年続く可能性――北極振動、周期的に変動 】

今冬の寒波の原因とされる「北極振動」は、北極圏上空で渦を巻いているジェット気流のパターンが変動する現象。上空の気圧(500ヘクトパスカル)の高度が上下することでジェット気流の強弱が変わり、寒気を放出したり閉じこめたりする。今冬は平年に比べて変動幅が2倍大きく、北半球各地に寒波をもたらした。

これほど大きな変動は2001年以来という。気象庁はこうした傾向が2月末まで続き、寒い冬がしばらく続くとみている。

寒波を左右する冬将軍の親玉といえるが、研究が進んだのはごく最近のことで、米国ワシントン大学のマイク・ウォレス教授らが1998年に名付けた。北極圏の国際的な観測体制が充実し、観測が可能になった。米海洋大気局(NOAA)は実測値と今後の予想をホームページに公表している。

未知の部分もあるが、周期的な変動も知られている。数10日という短期のほか、ほぼ10年間隔で寒気を出したり蓄積したりするという周期もあるという。90年代は気流が強く、暖冬が続いたが、2000年前後から気流が弱まり寒い冬になった。特に00-01年の冬は札幌など北日本で厳しい寒さとなった。

長期的な周期によれば、北半球の寒い冬はまだ終わりそうにないという。北極振動に詳しい東海大学の立花義裕助教授は「今後5年程度続く可能性もある」とみる。00年前後から始まった寒気を放出する傾向がまだ続くとしている。
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