電脳筆写『 心超臨界 』

偉大さは偉大であろうと試みることにある
それ以外の道はない
( アルベール・カミュー )

こころの一冊 《 「ライオンとやぎ」――後藤啓子 》

2024-08-05 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  人生は良書だと思う
  深く入り込めば入るほどより豊かな意味が見えてくる
  ( ハロルド・S・クシュナー )
  I think of life as a good book. The further you get into it,
  the more it begins to make sense.
  ( Harold S. Kushner, American rabbi, 1935- )


昔、高い高いマンゴーの木のてっぺんに、考えたり話したりする不思議なマンゴーの実が1つなりました。実は、あちこち旅をしてもっといろいろなものを見たいと思いますが、木を離れることができません。


「ライオンとやぎ」
【 アジア・太平洋地域共同出版計画会議・企画、
  ユネスコ・アジア文化センター・編、駒田和・和訳、こぐま社 】

各国の風土に根付いた29話――かいだんぶんこ・後藤啓子
(「こころの一冊」08.11.28日経新聞(夕刊))

この本は、ユネスコを中心とした「アジア・太平洋地域共同出版計画」により生まれました。全部で19カ国、お互いの国の理解を深めようと、その国の作者とイラストレーターによる29のお話が収められています。そのうちの2話。

パプアニューギニアの「ふしぎなマンゴー」。

昔、高い高いマンゴーの木のてっぺんに、考えたり話したりする不思議なマンゴーの実が1つなりました。実は、あちこち旅をしてもっといろいろなものを見たいと思いますが、木を離れることができません。

そんなある日、この木に強い風が吹き付け、実は地面に落ちると、「さあ、これで自由の身だ!」とばかりに転がりだしました。すると「おまえを食べてやる!」と、豚に男の子、村人たちが追いかけて来ます。マンゴーは逃げて逃げて……。リズミカルな歌と日の光いっぱいのお話です。

ニュージーランドの「のみのひっこし」。

年寄り犬ブラウンじいさんに、両親と子供3人のノミの一家が住み着いていました。じいさんの毛はやわらかく動きがゆったりで、住み心地満点です。けれどもじいさんの飼い主の「ノミ取り粉の時間よ!」の声に、一家はあわてて猫の脚に引っ越します。それもつかの間、またもやノミ取り粉で、今度は猟犬の脚へ。

ところがこの脚ときたら、やぶに水の中にとやたら動き回り、生きた心地もしません。どの話もその国の風土が感じ取れます。

「ふしぎなマンゴー」と似た話は、ロシアやノルウェーにもあります。これらは転がるのがパンやホットケーキで、終わりにパクッと食べられると、話を聞いていた子供は思わず手で口を押さえて笑います。

マンゴーの話は、お日様の光に守られ芽を出し、「大きな木になる準備を始めたのでした」で終わりますが、子供たちの表情がじんわりほころびます。さまざまな背景を持つ国のお話は、子供の心の世界を広げてくれそうです。
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