電脳筆写『 心超臨界 』

もっとも残酷な嘘の多くは沈黙の中で語られる
( ロバート・ルイス・スティーブンソン )

こころの一冊 《 「ポリーとはらぺこオオカミ」――坪内啓子 》

2024-08-16 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  人生は良書だと思う
  深く入り込めば入るほどより豊かな意味が見えてくる
  ( ハロルド・S・クシュナー )
  I think of life as a good book. The further you get into it,
  the more it begins to make sense.
  ( Harold S. Kushner, American rabbi, 1935- )


ある日、主人公の女の子、ポリーの家に大きな黒いオオカミがやってきて「おまえをくってやるぞ」と言います。ところがオオカミは、いいにおいにつられて薦められたパイをたくさん食べておなかいっぱいになってしまい、ポリーを食べずに帰りました。


「ポリーとはらぺこオオカミ」
 【 キャサリン・ストー・作、掛川恭子・訳、岩波書店 】

間抜けな悪役にも同情も―― 福井市立図書館・坪内啓子
(「こころの一冊」09.02.12日経新聞(夕刊))

「何か面白い本ない?」と低学年の女の子たちに聞かれたときに紹介しやすいのが、この本です。

賢い女の子と間抜けなオオカミの知恵比べのお話、と言うと、ほとんどの子が興味を示してくれます。表紙の絵も親しみやすく手に取りやすいようです。

ある日、主人公の女の子、ポリーの家に大きな黒いオオカミがやってきて「おまえをくってやるぞ」と言います。ところがオオカミは、いいにおいにつられて薦められたパイをたくさん食べておなかいっぱいになってしまい、ポリーを食べずに帰りました。

2度目はチョコレートケーキ。3度目は大好物のタッフィーです。ポリーの注意も聞かずに、熱々を口に入れて大やけど。オオカミは外に飛び出していったきり戻りませんでした、というお話に始まって、10ページ前後の短いお話が7編収められています。

オオカミは「ジャックと豆の木」「赤ずきん」「三びきの子ブタ」「七ひきの子ヤギ」などの昔話の本を読み、あの手この手でポリーを食べようと涙ぐましい努力を重ねますが、事はなかなか思い通りに運びません。

けれども、ついにある日、油断したポリーがオオカミにつかまって、オオカミの家に連れていかれてしまいました。それでも、今度はポリーが、昔話をヒントにしてうまく逃れることができます。

大人から見れば、あまりにも単純で悲しいほど間抜けなオオカミに、子供たちのなかには賢いポリーに共感しながら、オオカミにも同情票をいれようかという子もいました。

短いので、低学年の子供たちも自分で読むことはできますが、読んでもらったほうがよりおかしく、楽しめるように思います。
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