電脳筆写『 心超臨界 』

自然は前進と発展において留まるところを知らず
怠惰なものたちすべてにののしりを発する
( ゲーテ )

自分を鍛える! 《 悪書には“落とし穴”がいっぱい用意されている――ジョン・トッド 》

2024-06-21 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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バイロンの著作については何と言えばよいだろうか。若い人は読まないほうがよいだろうか。他では学べないようなことを、バイロンは教えているのだろうか。そんなことはないと思う。ちょうど焼け石の上を歩く時に、他では学べないようなことを学べるようなものだ。しかし、焼け石の上を歩いて知り得たことが、熱さの苦痛に耐え、一生消えないようなやけどをつくるのに値するほどのものだろうか。


『自分を鍛える!』
( ジョン・トッド、三笠書房(2002/02)、p130 )
4章 緻密な頭をつくるための読書法!

◆悪書には“落とし穴”がいっぱい用意されている

悪書には注意すること。今に始まったことではないが、人によっては、自分が死んだあとまで何世代もの間、世の中を汚し害をもたらすようなものをせっせと書く者がいるのである。世の中にはそういった類の本があふれている。

それらの存在が許されているのは、一つには、われわれの道徳心を鍛える試練だからであろう。現世という試練の期間中は、神によってわれわれの道徳は支配されており、その間はあらゆる種類の誘惑にさらされることになっているのだ。悪魔が何よりも喜ぶのは、すぐれた魂の持ち主が悪魔に身を売って単純にふけろうとする時だけでなく、そうした人間が地獄に堕ちる落とし穴がいっぱいの人生を飾りたて、その落とし穴を見えなくさせようとする時なのだ。

そうした書物の名前をあげることもできるが、そうするとかえって、それらの本の入手に手を貸すことになってしまう。世の中を汚し害をもたらす目的を持ったそうした本は悪魔の知恵さえ及ばないほど巧妙に書かれているのだ。

こういった本はいたるところにある。若い読者諸君には、けっしてそういった本を目にしたり、ひらいたりしないでもらいたい。消し去ることのできない汚点を魂に残すことになるからだ。

バイロンの著作については何と言えばよいだろうか。若い人は読まないほうがよいだろうか。他では学べないようなことを、バイロンは教えているのだろうか。そんなことはないと思う。ちょうど焼け石の上を歩く時に、他では学べないようなことを学べるようなものだ。

しかし、焼け石の上を歩いて知り得たことが、熱さの苦痛に耐え、一生消えないようなやけどをつくるのに値するほどのものだろうか。燃え盛るかまどから立ちのぼる熱風を吸い込んでいるのと同じである。かまどの中に明るい輝きが見えても、長い間熱風を吸い込んでいれば気分が悪くなってしまう。

確かに、そういった書物にも輝くような箇所はたくさんある。しかし、そのひとすじの輝きが精神に到達する間に、漆黒の闇が精神を包み込んでしまうに違いない。

海底には美しい真珠があるが、それはあちこちに散在しているにすぎない。それを探そうと海へもぐれば、深みにはまって真珠もろとも海底に埋まって死んでしまう危険が多分にある。そうまでして海にもぐる価値があるだろうか。死なないまでも、命を懸け、苦しい思いをして、あえて真珠を求める意味があるだろうか。
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